平成24年決算委員会 清掃環境都市整備土木 根岸発言(10月16日)

橋梁の長寿命化計画

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○根岸光洋委員  引き続きまして、公明党の根岸でございます。よろしくお願いいたします。

私からは、橋梁の長寿命化計画というものについてまず御質問したいと思います。最後になりましたから、重なるところもあると思いますけども、どうぞよろしくお願いします。

この震災の後、私ども会派でも地域の方々から御要望がありまして、防災セミナーをかなり活発にやらせていただきました。その中には、防災課長に来ていただいたりして、さまざま講演いただき、また家庭でできる防災、また地域でやる防災、そして防災訓練の参加等々、さまざまな角度でお話をしてきました。その中で出る質問、地域性がありますけども、そうおっしゃいますけど、目の前にあるこの道路、この橋は大丈夫なのかと、そういう声が出ます。

その中でこの長寿命化計画というのが示されましたけど、現在のこの災害、首都直下型地震が起きると言われているこの大きさに対して、現在出ているこの道路の橋について大丈夫なのかどうか、まずそれをお尋ねしたいんですが。

○宮川道路整備課長  どの程度の地震が来るかにもよりますけれども、本当にめちゃくちゃになるような地震ですと自信がありませんが、少なくとも今想定されている地震に対しては、落ちないような落橋防止装置というのがついておりまして、けたが台から外れないような構造になっておりますので、大丈夫だと考えております。

○根岸光洋委員  わかりました。それで、この健全度評価ということで、AからEまでつけられた中で、Eというのはございませんでしたけども、CとDが3つあるということで、空蝉橋と西巣鴨橋と池袋大橋、こちらについての取り組みについてお尋ねをしたいんですが。

○宮川道路整備課長  御指摘にありますように、もう架設から40年以上たっているような橋につきましては、かなり部材も老朽化しております。今、御指摘ありました西巣鴨橋、空蝉橋、池袋大橋につきましては、かなり力を入れて、今後10年かけまして健全度を上げようと思っております。

中でも西巣鴨橋につきましては、構造的に、歩行者に対しては階段で上るような構造になっておりまして、使いにくいということもありますので、かけかえを前提に考えているところでございまして、先日お知らせしたように、今後10年、ほかの橋も含めまして、健全度を上げて寿命を伸ばしていこうと考えてございます。

○根岸光洋委員  今まさに出ましたその西巣鴨橋ですけど、コンクリート製ということで、ほかのところは鋼板とかコンクリートですので、強度を保つ、そういった改修工事をすれば大丈夫だということですが、こちらはかけかえが必要だということで、また、特性がありまして、この西巣鴨橋、非常に橋げたが高いと。幾つか橋が山手線にかかっていますけども、もともとの下の線路の関係だとお聞きはしていますけど、そうすると、かけかえた場合、高さについても、今、階段でしか上がれないということで、以前もエレベーターをつけてほしいとか、いろんな御要望があったと思うんですけど、できれば普通に歩いてと言ったら変ですけども、通行できるような高さにしてもらいたいという要望がありますけど、これについてはいかがでしょうか。

○宮川道路整備課長  もちろん、かけかえる際には、そのあたりは最大限尊重させていただきたいと思っております。現状では、周辺の地盤よりも6メートルほど橋面が高くなっておりますので、見たところ、3メートル程度は落とせると今のところ踏んでおります。詳細につきましては、今後の測量調査によりますけれども、なるべく使いやすい橋にしたいと考えております。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。そうすることによって、歩行者とまた自転車等も通れるようになるということで、大変喜ばしいことだと思いますけども、また一方では、かけかえとなりますと、封鎖というか、当然、山手線の上空ということですので、代替の橋ができるのかどうかと、そういうこともあるんですけど、その辺も心配されている方もいらっしゃるので、まだ先の話ですが、どんなような感じでいらっしゃいますか。

○宮川道路整備課長  大塚―巣鴨間の宮下橋とか江戸橋をかけかえる際には、線路のわきに道があったものですから、そこを利用して、仮設の橋をかけることが可能でした。ただ、今回の西巣鴨橋におきましては、そういった道路がございませんので、今後鋭意検討いたしますけれども、現状としては難しいのではないかなと考えてございます。

○根岸光洋委員  最後に、この課題で財源の問題ですけども、10年ぐらいかけてこの橋を直していく、かけかえていくということで、財源というか、予算の規模と財源の対策というのはどうなっているんでしょうか。

○宮川道路整備課長  現状の計画では、今後10年におきまして35億円弱ぐらいの総事業費を見込んでおります。そのうちの約13億円ぐらいを国庫補助金でいただこうと思っておりまして、そのほかの補助金、また財調がつくかどうかについては今後の協議によるものと考えております。

○根岸光洋委員  わかりました。地域の方に、まず、橋は今のところ落ちないと宮川課長がおっしゃっていたということで、自信を持っておっしゃっていたということでお伝えをしたいと思います。