平成29年予算委員会 3月14日 公債費以降の歳出・歳入、特別会計 根岸

認知症カフェ、キャラバンメイト

○根岸光洋委員  では、私のほうからは認知症の対策、款別でもお聞きしたんですけれども、改めてお伺いしたいと思っています。

認知症のサポーターをぜひたくさん養成いただきたいということで、区のほうも取り組んでいただきまして、28年の12月では38回、1,223名のサポーターが養成され、またさらに、サポーターを指導というか、するための、養成するためのキャラバンメイトの講座も開いていただいて、そちらのほうも63名までふえたということで本当にありがたく思っております。

こうした方々が、実際にまちで生活している認知証の方、また家族の方々とどうかかわっていくかというのが、これからさらに重要になってくるのではないかということで、その1つの取り組みであります認知症カフェ登録事業及び運営補助事業に絞ってお話を伺いたいと思います。まず、この認知症カフェ登録事業の事業目的についてお聞かせください。

○渡邉高齢者福祉課長  認知症カフェでございますけれども、認知症の方、また、その御家族、地域の住民の方、専門職の方たちが気軽に集って交流を図ることによって、その地域の方との交流を深めて、地域で介護者も含めた共生を図っていくということを目的として実施しているものでございます。

○根岸光洋委員  それで、登録している方、もうかなりたくさん、最初、25年は1カ所だったのが、それからもかなりふえていますけれども、現在までのこの状況、開設の状況はいかがでしょうか。

○渡邉高齢者福祉課長  開設の状況でございますが、昨年度までは委託で1事業所にお願いをしておりましたけれども、今年度から補助事業として実施をしておりまして、補助の登録をしていただいている事業所は現在で12団体でございます。

○根岸光洋委員  登録カフェの一覧表というのをいただいたんですけれども、これを見ますと、医師が必ず毎回参加される、クリニックが主体となってやっていらっしゃるところとか、また学校ですか、専門学校の教職員と学生がそういう情報交換の場をつくっていただいているところとかさまざま、これ、特色が、見るとあると思うんですね。あと薬局がやっているところとか、それぞれこの豊島区内にも、満遍なくと言ったらあれでしょうけれども、かなり多く広がってきたなと思っていますけれども、ここに集ってくださる方の様子というか、感想みたいなのを伺っていたらちょっとお話ししていただきたいんですか。

○渡邉高齢者福祉課長  さまざま12カ所で特色を持ってカフェの運営をしております。曜日もそれぞれでございますし、協力をしてくださる方たちもそれぞれでございます。比較的来てくださる利用者の方は、認知症の御本人を連れた御家族の方が来て一緒に交流されるというのも当然ございますけれども、お母さんが認知症になられたということで、その場にお1人で娘さんがいらっしゃって、ここのカフェの様子を聞いたりとか、また認知症の方、どういうふうに接していったらいいのか、さまざまな情報交流をしているというのも、実際私もお伺いをして目の当たりにしております。非常に和気あいあいとした中で、カフェの気軽な、コーヒーを飲みながら、気軽な形で交流をしているということで強力に推進をしていきたいと思っているところでございます。

○根岸光洋委員  では、具体的に参加する方が、例えば幾らか、100円とかお金を払って、またコーヒーとか、場合によっては飲食、お弁当を食べたりして、和やかに過ごされているというのを伺っているんですけれども、この辺の補助事業ということですけれども、具体的にはどういった形になっているんでしょうか。

○渡邉高齢者福祉課長  まず、補助事業ということで、新規に登録をされる事業者につきましては、年間で20万円の補助をしているところでございます。それは今年度から始めましたので、来年度からは、新規のところはまた20万円ということになりますが、今年度から継続をして補助事業を受けるところにつきましては、月1万円の年間12万円の補助ということで実施をするところでございます。

○根岸光洋委員  わかりました。認知症の方が、年々というか、ふえ続けていくということはずっと言われておりますし、そういった意味で、こういったカフェが地域の中で、まちの中でふえて、気軽に相談でき、認知症についての情報交換ができる、また家族の方がどうやって接していいかということも含めていろいろさまざまできる拠点がたくさんできたということは大変うれしく思います。本当に重度の方については、医療機関だとか、またCSWとかさまざまな方がかかわって、専門的な見地からかかわっていらっしゃいますし、初期の方については初期支援チームができたということで、そういった方でいかれるんでしょう。ここのカフェの、だからそうするといらっしゃる大体の方、さっき課長からもお聞きしたんですけれども、どういう方たちに使っていただくというのを目的としてございますでしょうか。

○渡邉高齢者福祉課長  やはり認知症の方、またはその理解を深めたい方も含めて、それぞれ使い方はいろいろかなと思いますが、特に当事者の方については、重度になる前の初期の方から中度的な方はぜひ利用していただきたいと思っておりますし、いろいろとお悩みを持っていらっしゃる御家族の方についてもいろいろな情報、この地域の方の情報というのは結構いろいろと、お住まいの中で困ったことでも相談できる体制というのがありますので、御家族の方にも積極的に利用していただきたいと考えているところでございます。

○根岸光洋委員  この認知症カフェについては、広報とかさまざまホームページでも出ていると思うんですけれども、この認知症カフェのステッカーというのもあって、これを張るんですかね。そういう事業をしていますよということを宣伝されていると思うんですけれども、まだまだ数も少ないのであれでしょうけれども、これからふえていくに当たって、PRというか、区民の皆さん含めて、気軽に立ち寄っていただくようなPRが必要だと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。

○渡邉高齢者福祉課長  全く委員おっしゃるとおりでございまして、今現在はホームページですとか、先日では11月の1日の広報としまに1面と、あと中の紙面を使っていろいろと認知症の方の取り組みについて周知をさせていただきました。今後につきましては、同様の展開とともに、今、冒頭、委員からお話しございました認知症のサポーターですとか、またキャラバンメイトの方々からも情報の発信をしていただくようなことを考えていきたいと思っております。

○根岸光洋委員  まさに、サポーター養成講座を受けた方がどうやって地元で認知症の方と接していくか、また自分たちの得た知識を生かしていくか、本当に専門性が高くあるということではありませんけれども、そういった関心を持って地域の中でかかわっていこうというサポーター、これをとにかくふやしていただきたいというのをずっと私も決算委員会や一般質問でしてまいりまして、本当に少しずつでございますが、ふえてきています。

しかし一方、款別でもちょっと厳しく申し上げましたけれども、23区の中では、数は一番少ないと。それを教えるキャラバンメイトの皆さんの数も一番少ないという中で、豊島区がどうやってこの認知症に対しての地域の理解、社会の中で認知症の方たちが安心して、家族の皆さんが安心して生活できるか、地域が本当に支えていけるか、そういう明るい社会といったら変ですけれども、お互いがお互いを助け合える、共存できる社会をつくっていけるかということについて、本当に積極的に進めていただきたいと思いますし、今、課長が答弁いただいたように、サポーターの皆さんも、この認知症カフェにも積極的にかかわっていただけるような仕組みづくりをしていただきたいと思っております。この点についてもう一度ちょっと御見解をいただきたいと思います。

○渡邉高齢者福祉課長  この認知症のサポーターにつきましては、確かに全区的な状態では非常に少ないという状況を御指摘いただきました。来年度につきましては、このサポーターの養成をさらに強力に推進をしていくとともに、このサポーターが、この認知症カフェでボランティアというか、一緒にかかわって、一緒に運営にも携わっていけるような仕組みづくりを来年度、サポーターとともに、また運営をしているカフェの事業者とともに考えていきたいと思っているところでございます。

○根岸光洋委員  まとめますけれども、このサポーター養成講座を受けた後にスキルアップ講座を受けて、そしてこのキャラバンメイトの養成講座を受けた方、職員ではない、認知症の方にかかわっていない一般の区民で資格を得た方がいらっしゃいまして、その方もなかなか手探り状態、どうやって自分の得た知識をうまく活用していけるかなと悩んでいるところがあるんですが、こういった認知症カフェ等々含めてキャラバンメイト、またはサポーターの方が、地元の中で本当に活動、活躍できるように、今後とも強力に推進していただくことを要望いたしまして終わります。ありがとうございました。