平成29年予算委員会  議会・総務費3月 6日 根岸発言③

犯罪減少、特殊詐欺・自動通話録音機

○根岸光洋委員  済みません、根岸の方でやらせていただきます。

今控室に戻りましたら、テレビで日本海にミサイルが打ち込まれたというのを国会で取り上げていまして、本当にそういったことを本来はお聞きしたいんですけど、その道のプロの今浦危機管理監がいらっしゃるので、安心して違う質問をしたいと思います。

豊島区の治安情勢について伺いたいと思います。

豊島区の区内の犯罪、特に豊島区は怖いとか、危険だとか、いろんな声が私も子どものころからずっと言われていましたけど、本当にここセーフコミュニティ含めて、区長の進める安全・安心なまちづくり、大きく変わってきたと思っておりますけども、やはりまだまだ犯罪そのものがなくなるということはないと思います。そういった意味では豊島区内における、昨年になりますかね、刑法の犯罪認知件数、そこら辺の動向について、まずお伺いしたいと思います。

○村田治安対策担当課長  昨年、平成28年の豊島区内における刑法犯の認知件数でございますが、4,845件で、前年の平成27年に比べて608件11.1%減少しておりまして、最も多かった平成15年当時の4割近くまで減少しております。

○根岸光洋委員  大分犯罪件数が減少しているという中でありますけども、例えばテレビとか新聞ですと、高齢者が犯罪を繰り返して、万引きとかして捕まって痛ましい事件。また、交通事犯になりますけど、そういった何でブレーキとアクセルを間違えたのかわからないような、そういった痛ましい事故もあったり、また家庭内の、または孫が親を殺したりとか、本当にそういったことが毎日のように報道されているということで痛ましく思っています。そういう意味で、今1つだけお聞きしたいのは、高齢者の犯罪とか、繰り返されるということについて、豊島区はどうなんでしょうか、現状こういうのは。

○村田治安対策担当課長  申し訳ございませんが、ちょっと年齢別の資料は持ち合わせておりません。

○根岸光洋委員  わかりました。

それで、あと犯罪を抑止するためということで、特に全然角度は違いますけど、繁華街のそういった警備とか、豊島区ではいろんな形で呼びかけをし、また客引きとかそういったものが犯罪に繋がるかどうかは別として、安全・安心に皆さんが池袋を訪れられるように、そういった取り組みがされているとは思うんですけども、こういった犯罪を抑止するために豊島区としてはどういった今後の課題があるのか、その点についてはいかがでしょうか。

○村田治安対策担当課長  豊島区だけに限ったことではございませんが、犯罪の発生状況を見ますと都内全域で非常に減っております。ただ、そこまで実感がないというお話をよく聞きます。そこで、警視庁では市民生活に直接影響を及ぼす身近な犯罪として、7つの指定重点犯罪を指定しておりまして、これを重点的に抑止するということで、体感治安の改善に取り組んでいこうということで、具体的には振り込め詐欺などの特殊詐欺、それからひったくり、侵入窃盗、そして強盗、性犯罪、自動車と子どもに対する犯罪。この7つを指定重点犯罪としております。豊島区におきましても、これと連携して犯罪の抑止に取り組んでまいりたいと思っております。

○根岸光洋委員  今お聞きした7つ、本当にそういったものがあるということで、特に私たちの身の周りでも振り込め詐欺というんですかね、そういった犯罪が被害に遭った方の声とか、そういう電話がかかってきたよみたいな、声をかけられたとかという声をよく耳にします。

先日も区政連絡会の方でも特殊詐欺の発生状況についてお話がございまして、27年度末は累計で17件、6,500万円。28年度では19件。件数はちょっと増えましたけど、被害額は3,900万ということであったというふうに伺っています。また、私の住んでいる大塚地区でも1月に、警察官を名乗る者から貯金通帳が引き出されていないか、周辺で100件ぐらい発生しているので、口座を止めますからカードを用意しておいてくださいと、取りに行きますといったような電話が入って、取りに来た方にカードを渡して、なおかつ暗証番号も教えてしまったということで、被害に遭ったということもこの間報告がございました。こういったものについてはどうやって抑制していくのか、また逆にこういった被害に遭ってしまったのに、泣き寝入りしている人もかなりいるんじゃないかと思うんです。よく私も伺いますけども、子どもに言ったら本当に怒られるから言えないとか、御主人に言ったら、何やってんだお前と言われて、そういったことで、そういった数も入れるとこの数じゃないんじゃないか、もっと実は被害があるんじゃないかなということも思っているところであります。

その上で、今この特殊詐欺の発生を抑制するということで、かかってきた電話に自動的にそれを録音する装置というのを東京都、警視庁、そして区も補正予算を使って無料貸し出しするということがございますけど、これも今、自動通話録音機の貸出し状況、いかがになっているでしょうか。

○村田治安対策担当課長  自動通話録音機につきましては、そもそも平成25年に警視庁が導入したものを警察署で配っていたものです。それを平成27年は東京都が一括購入して、警察署と自治体に配って、警察署と区役所から両方から配っておりました。これが昨年度、平成28年度は東京都が補助金を出して、自治体が購入するというような形になっております。そこで、東京都で購入した平成27年の分までのですと、これが累計で都内で800台です。豊島区内は累計で800台貸与されております。そして昨年、補正予算を付けていただいて300台を購入したわけでございますが、これを1月末から区内の3警察署と連携して貸し出しを始めまして、3月1日までに45台を対応しております。

○根岸光洋委員  これは実際、電話をかけると先に、この電話の声は録音されますというようなメッセージが、ちょっと正確にはあれですけど、流れるということで、犯人側がそこで電話を切っちゃうということで、電話をかけられた家の方には電話はもう鳴らないという、そういう中でこれを付けたところについては犯罪が被害はないというふうなことも伺っていますけど、そのとおりでよろしいんでしょうか。

○村田治安対策担当課長  先月も東京都での会議がありましたが、これが設置されているときに詐欺被害に遭ったという発生はないという話を聞いております。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。300台ということでまだまだ台数はあるんでしょうけど、全体で800台程度ということですので高齢者、これ一人住まい、概ね65歳以上の世帯ですか、入れるとかなりな数の方がいらっしゃる。その中でも特にこういったことに御心配な方には、ぜひ無料ですので設置を進めていただきたいと思います。

区の方はこういってわかるんですけども、警察の方にも何台かずつ行っていると思うんですね。警察はどういうふうに区民の皆さんにこの貸出し機についての周知をされているんでしょうか。

○村田治安対策担当課長  警察の方は、基本的には‥‥。詐欺らしいそういった電話がかかってきたというときに、まず最初に電話するのが110番であり、警察署であります。そういったときに警察の方で臨場して話を聞いて、その際に不安を取り除くためにもこの通話録音機、いかがですかということで進めているというような形。それから、警察の方でも警察署ごとに連絡協議会等ございますので、そういったときに案内していると。それから、いろいろなキャンペーンを組んで広報しているというふうに聞いております。

○根岸光洋委員  まとめます。ある意味で家の中にいて被害に遭ってしまうという、本当に不幸なこの振り込め特殊詐欺について撲滅していく、いろんな様々な方法があると思いますが、その第一、水際で防止するという意味では、この自動録音機とか大変有効だと思いますし、ぜひこういったものを周知していただきまして、さらに安全・安心なまちづくりに努めていただくようにPRしていただければと思っております。

以上で終わります。