平成28年決特委員会 環境都市整備土木  根岸(10月 3日)

①橋梁の長寿命化計画、西巣鴨橋

○根岸光洋委員  それでは、会派別の最後の最後になりまして大分質疑が出てしまいましたが、残っている中でやりたいと思います。

橋梁に関することについて、全然お話ししてなかったんですが、済みません、松田課長、流暢に今までお答えされているので、私にも同じようにお答えしていただきたいと思いますが、平成23年に豊島区橋梁の長寿命化計画が策定をされて、今年度までまたさらに10年間かけてということでお聞きしていますけども、進んできていると思いますが、この長寿命化計画の進捗状況についてまずお伺いしたいと思います。

○松田道路整備課長  平成23年度策定しました橋梁の長寿命化計画につきましては、24年から実際に工事の施工等を行っております。具体的に言いますと、池袋大橋の一部、それから空蝉橋については完了してございます。それから宮仲橋につきましては昨年度からかかり、今年度中に終わる予定になっております。あわせまして、池袋南の交差西側歩道橋につきましては、昨年度完了しております。また、南池袋一丁目の歩道橋につきましても、平成27年度完了してございます。

○根岸光洋委員  空蝉橋も本当にきれいになって歩道が拡幅されたということで、以前あそこの、前のときは、信号機とたしか街灯が横断歩道の真ん中にあるという何とも不思議な、本当に通行の邪魔になるような、妨げになるようなそういう街灯、信号機があったのも、すっかりそれもよけていただきまして、本当に皆さん地域の方喜んで通行していて、また桜の木がちょうど両わき、橋から下へ向かって植わっている根っこもかなり出ていて、歩道を歩く方が転ぶというお話もいたしましたら、当時、宮川課長だったと思いますけど、一緒に整備もしていただいたということで、大変に喜ばしいことで高く評価させていただきます。

それとともに、平成26年に道路法施行規則というんですか、それが改正され、5年に1度目視による定期点検を行うよう義務化されたということで、平成26年から27年、要するにこの決算のときの年度にも橋梁の点検、調査及び整備というのがされたということを伺っていますけど、これをもとに28年度に見直しを、長寿命化計画の見直しを行うということですが、見直しの内容はまだでしょうけども、再点検したところで何か課題というか、見つかったものがあればお知らせいただきたいんですが。

○松田道路整備課長  今、委員御指摘のとおり23年、随分もう5年たちましたので、橋梁のほうも劣化が進み、当時はA判定で大丈夫だったものが、例えばコンクリートの劣化等々の進行によって5年後の今になって、あるいはそれが判定が、また悪い判定が出ている可能性もあるということに、26、27年と全橋について調査のほうを行いました。その上で28年、今年度、どこをどういう順番でやっていくかというような、また再度その計画のほうの見直しをしているところでございますけれども、課題としましては、それぞれ各橋全く同じ条件じゃないということで、例えば鋼橋もありますれば、コンクリートでできた橋もございます。それから、例えばコンクリートのひび割れ等が原因で老朽化しているものもあれば、あるいは落橋をする可能性があると。例えば、橋台のみに挟まれた橋でなくて、途中に橋脚を挟みますと、随分その辺、地震によって落橋する可能性が高いというようなこともございます。一個一個の出た結果を、どこを優先順位をつけていくかというのが一番の課題であると認識をしておりますので、今年度その部分を十分検討して施行してまいりたいというふうに考えております。

○根岸光洋委員  それで一番やはり危険というか、判定の中でD判定ですか、された西巣鴨橋がいよいよ来年度からかけかえについて工事が進められるというようなこと伺って、説明会も地元にあったということ伺っているんですが、そもそもこの西巣鴨橋については、さっき言ったように崩落というか、そうしちゃう、地震によっては被害が大きいということでかけかえとなりましたけど、このつくりというか、こういうコンクリート製でつくった、またこういう高い橋であるというか、高さのね。その辺は一応簡単に概要だけ、どうしてそういうのがつくられたのか。

○松田道路整備課長  西巣鴨橋につきましては、確かに委員御指摘のとおりコンクリートの劣化とかいうこともあるんですけど、大きな問題としましては、橋の構造そのものが非常に勾配がきつい橋であったということが挙げられます。物そのものが古いこともございまして、橋梁の長寿命化計画というのは、架設年度から100年間をもとに先延ばしまで延命させようという措置なんですけれども、もともとが古いもので、今改修、例えば補助的な改修を行ったとしましても、残り50年ないぐらいまでしかもたないと。それと現在の、先ほど言いました勾配がきつい点勘案しますと、歩道幅を広げ、勾配を下げて一気に今回改修すれば後々100年もつ橋になると。その辺のことがございまして、かけかえに至ったということでございます。

○根岸光洋委員  多分早い時代にかけられた橋ということと、六ツ又のほうから見ると、大塚方面に向かって見ると一段高い西巣鴨橋ということで、これがかけかえをというような結果になって、それが実行されるということで、3年から4年ですか、4年ぐらいかかるということで、周辺の皆様にとっても大きな課題でありますけども、早くそういった工事がされるということに進めていっていただきたいというふうに強く私も思っている1人でございます。具体的に西巣鴨橋については、計画も一部いろいろな住民の説明会等々で変更もあったというふうに伺っているんですが、この点についてちょっとお知らせください。

○松田道路整備課長  当初、実施設計終わった後に、住民の皆様の御意見さらにお伺いしたところ、幾つか問題点ございまして、1つは階段を全く途中に設置していなかったということがあります。その辺につきましては、用地の許す限りということで、2個対角ではありますけれども、この橋の中間地点に途中から上れるような階段を設置させていただきました。それと、橋の下にできます横断通路、これもなるべくこの線路側に設けてほしいというようなことございましたので、横断通路を線路側に寄せたと。もう1つは、せっかくスカイツリーの見えるような橋でございますので、途中で展望台のようなものを設けて、1つ観光名所のような形で残していただきたいというような御要望もございましたので、清掃工場側とスカイツリー側、2カ所に展望台を設けた次第です。

○根岸光洋委員  わかりました。それと、あとちょっと細かい点になりますけども、これ、豊成小学校がすぐ近くにありまして、子どもたちの通学路にもなっているということで、この長い工事期間の間の安全対策についても、住民の方からそういった、どうなっているんだということ、お声があったと思いますし、また、車を使う方も一切通り抜けができないということなると、あそこは結構一方通行が多いんですよね。どちら側から行っても一方通行が多いのかな、ちょっと僕は北大塚側ですけども、そうすると一回左に回されてまたUターンして右に戻ってくるという、そういう道路がかなりあって不便だという声で、その一方通行をこの工事期間中だけでも解除して最初から右に回してもらいたいという、そういうような車を日常的に使う住民の声もあるんですけど、この辺の通学路の安全対策とか、その住民の方の日常生活に対しての対策とかについてはどのようになっているでしょうか。

○松田道路整備課長  これだけ大きな橋を解体すると、どうしてもコンクリートがらを含め、大きな廃材を結構型のダンプで一気に搬出しないといけないということがございます。当然、豊成小学校ございますので、あちらのほうから出す場合にはそういった、例えば通学時間帯を避ける等々の施策は必要になってくるかというふうに思っています。

具体的な話なんですけれども、これは来年度JRのほうから今度施工業者のほうを決定してまいりますので、この中でどちら側を搬出の口にするのか、例えば東池を搬出にするのか、あるいは今委員御指摘の大塚側から出すのかも含めて、施工業者ともきちんとどれが一番施工的に効率的、あるいは安全性も加味してその辺施工計画をつくってまいりまして、施行を始める前に必ず工事説明会のほうを行いまして、地域住民の方々には周知してまいりたいと思っております。

【無電柱化の取り組み】

○根岸光洋委員  それと、この先になりますけども、うかがい知る中では無電柱化工事もやるということで、西巣鴨橋の通りですか、これについてはいつごろ、どこからどの辺までやるというような計画なんでしょうか。

○松田道路整備課長  無電柱化工事につきましては、橋のかけかえ工事とどうしても同時並行には行えないものですから、このかけかえが終わった後、引き続きということになります。場所につきましては、国道の春日通り側から、それから橋を上りまして、また橋のたもとまでを行う予定にはしております。メインの無電柱化の目的としましては、橋が広がることによって両副道というんですか、側道といいますか、橋の下にある区道の幅員が狭くなることにより、有効幅員を確保するがために無電柱化を行うということでございます。

○根岸光洋委員  ぜひよろしくお願いします。それで途中で、先ほどスカイツリーが見えるようなところも、デッキというんですか、つくっていただくということで、私、前に、ここの委員会、ここの款別じゃなかったと思うんですけど、大塚方向を見ると、山手線からベルクラシックホテルが見えるところが結構あるんですね。そこから先は巣鴨に曲がっちゃうともう見えないんですけども、スカイツリーも見えないんですけど、要するに冬になると、余談ですけど、クリスマスツリーがベルクラシックホテルのところに映し出されるというか、窓の光でそういうのをやっているんですね。それとスカイツリーと、僕はダブルツリーということで、そういう観光名所になったらいいんじゃないかなということを話したことがあるんですが、ここの款では余計な話でしたけども、ぜひそういった名所になるような、また100年間もつような、住民の皆さんが安心して使えるような、そういう橋梁計画を力強く推進していただきたいと思います。