平成28年決特  根岸 9月30日福祉・衛生費

がんの検診受診率①

○根岸光洋委員  引き続きまして、よろしくお願いします。私のからは、がん対策についてお伺いしたいと思います。

がんの検診の受診率については、平成20年度には23区中20位という、平均値が5.4%という低い率でございましたけれど、ここ取り組みを進めていく中で、がん対策本部を推進、またがん対策推進計画の着実な推進によりまして、7位ぐらいまで上がってきたというのを伺っていますが、昨年度の状況も含めまして、今どういったことになっていますか。御説明をお願いいたします。

○常松健康担当部長  今の検診の受診率全体が19.6%でございます。がん検診の受診率全体で申しますと、委員御指摘いただきましたとおり7位という状況でございます。

○根岸光洋委員  その中で、19.6%ということで、平成27年度の数値を見ますと、胃がん、肺がんが、目標値15%に対して胃がんは5.9%、肺がんは14.0%に対し6.7%、一方、子宮頸がん、また乳がんについては、目標値を大きく上回っているという、このような結果になってございます。

先に、まずこの子宮頸がん、また乳がんについては、いろいろな勧奨とか、また都内初のHPV検査を同時に導入したというようなことも含めて、受診率が相当上がったのではないか、御努力されたのではないかと思うんですが、先にこの2つのがんのほうの受診率が大きく向上した、その辺の施策について御説明をお願いいたします。

○常松健康担当部長  女性に多い子宮頸がん、あるいは乳がんといったようなものにつきましては、委員御指摘いただいているとおり、大変受診率が向上しております。

私どものほうの啓発もそのうちの一役を担っていると自負をしておりますけれども、女性の方のやはり健康に対する意識が非常に高まっているのかなと思っているところでございまして、今後もさらにこれらのがん検診の受診を強く働きかけてまいりたいと考えております。

○根岸光洋委員  わかりました。

一方で、胃がん、肺がん、男性特有とは言いませんけれども、特にこういったものが受診率が低いという中で、この辺のことについて、以前お聞きしたら、平成23年の東日本大震災以降、放射能について、レントゲンとかが影響があるのではないかとか、そういったことで控える方もいらっしゃったみたいなこともお聞きしたことがございますけれど、その辺についてはどのような見解、またこの対策についてどのように取り組んでいくのかということをお聞かせください。

○常松健康担当部長  委員御指摘のとおり、平成22年、平成23年ぐらいから、胃がんと肺がんの検診の受診率が低迷している状況でございます。ファクターとしては、いろいろなことがあるのかなと思っておりますけれども、子宮頸がんですとか、乳がんですとか、そういった健康意識が高いと先ほど申しましたけれども、そのあたりで男性の、特に勤労世代の方も含めて受診につながっていくように今後とも取り組みが必要かなと考えているところでございます。

○根岸光洋委員  ぜひよろしくお願いいたします。

それと、いただいたここの表には出てきませんけれども、前立腺がんについても、これ男性特有ということで進められて、2年に一遍ですか、血液検査が健康診断、特定健診とかのときに受けられるということで、かなりこれも受診率が向上しているのではないかなと思うんですが、こちらの数値については状況いかがでしょうか。

○常松健康担当部長  平成23年から前立腺がんの対応を始めさせていただきまして、当初17%ほどでございましたけれども、昨年度は18.6%ということですので、着実に上がっていると考えております。

先ほどの胃がんと肺がんに比べて受診率が非常に高いというようなこともございまして、やはり対象者の年齢の問題がありまして、どうしても受診率の母数になっております勤労世代の男性の方がやはりその辺で今後のターゲットかなと思っております。

○根岸光洋委員  承知いたしました。50代の方の健康、特に男性の方の健康について、前立腺がんの受診率を向上していくということ、大変極めて重要だと思ってございます。