令和 2年予算委員会 3月 2日総括質疑 根岸議員

困難を区民とともに乗り越え安定した財政運営魅力ある街へ

○根岸光洋委員  おはようございます。公明党の根岸でございます。今回は、私ども公明党、4名ということで、島村高彦副議長、そして高橋佳代子副委員長、ふまミチ委員と私と4名でございます。この4名という中で、こちらにいるのは2人ということなんですが、時々先輩がこちら側に座ることがあるかもしれませんし、ないかもしれませんが、しっかり区議団4名で力を合わせて、この予算委員会を審議させていただきたいと思っております。

3・11の東日本大震災が発生したとき、きょうと同じように予算特別委員会が行われておりました。旧庁舎の時代でございましたが、大変大きく庁舎、部屋が揺れて、本当に生きた心地もしないというのがああいうことなのかなということを、いまだに気持ちとして持ってございます。予算の審議を中断として外を見ると、中池袋公園には、本当にたくさんの人だかりがあり、被害の大きさが刻々とわかってきて、その甚大さに何とも言えない気持ちがいっぱいでございました。東北のみならず、日本全体が深い悲しみと先行きへの不安でいっぱいであったと思います。東北の復興は日に日に前進をしておりますけれど、いまだ道半ばだということでございます。ことしはオリンピックイヤーとして、日本国民が期待に胸を膨らませています。オリンピックの成功と東北の復興がさらに進むことを念願いたします。

本区では、消滅可能性都市からの脱却を遂げ、女性にやさしい子育てしやすいまちとして、住みたいまちランキングでも上位に位置するようになりました。4つの公園整備が進み、そこを回遊するIKEBUSも認知度を上げようと、現在、力を入れております。まだまだ本区の魅力を大きく広げていけるチャンスは続いていると思っております。命を守り、暮らしを守り、生活者の目線から立った予算の取り組み、執行が進んでいくこと、このことに期待を込めまして、質問に入らせていただきます。

本日は、予算案にかかわる総括質疑として、めりはりのある予算と位置づけた意義や、財政規律等の整合性、貯金と借金のバランス、さらには先行き不透明な歳入環境下における今後の財政運営について、まずお伺いをしたいと思います。

令和2年度当初予算は、元年度予算と比べて、当初予算と比べて投資的経費が大きく減少した点が特徴の一つとなる、そのような御説明も受けております。改めて、投資的経費に大きくめりはりをつけたと、こういう表現でよろしいんでしょうか、この狙いについて、お聞かせください。

 

○三沢財政課長  こちらは区長が御答弁された内容でございますが、まず、投資的経費に大きくめりはりをつけた第1の理由といたしましては、健全な財政運営の維持にあります。大型の投資事業は、基金の取り崩しや多額の起債発行を伴うことから、これを立て続けに行いますと将来の財政運営に大きな負担となりかねません。以前のような財政破綻寸前の状況を二度と繰り返さないために、投資事業については、めりはりをつけて実施することが極めて重要であるとの区長の考え方に基づくものでございます。

2つ目の理由といたしましては、投資はタイミングが重要であるという、これも同じく区長の考えによるものです。同じく投資事業であっても、タイミングを見きわめることで、まちの魅力を高めるための効果が大きく変わると考えられることから、具体的には、東アジア文化都市2019豊島及びことしの東京2020大会といった国際的イベントの開催に合わせまして、令和元年度に計画的な集中投資を行ったものでございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。本当にこの区長の考えの投資はタイミングが重要だということは、非常に重要なお考えであったなと思います。昨年の東アジア文化都市、これが本当に昨年であって本当によかったなって、今本当にそういう感じているところでもありますし、やはりこの、松下幸之助さんが、運が大事だとお話しされたと伺ったことがあります。この運は連鎖を生んでいくということで、そういう意味では、昨年のそうした大きな東アジアの取り組みが運として大きく連鎖をして、豊島区が回転の速度を上げてきたのではないかなと、そういったことも感じるところでございます。

そして次に、過去の反省に立ち、将来の財政負担とならないよう大型の投資事業を連続しては行わないと、こういったようなこともお伺いいたしました。将来を見通した適切な御判断であるのかなとも思ってございます。引き続き、計画的な投資を堅持していただくようお願いをするところでございます。

そしてさらには、区はこれまでに幾つかの財政規律を設定し、健全な財政運営に努めていると認識をしておりますが、令和2年度当初予算案について、これら財政規律の範囲内であり、身の丈に合った予算となっているか、これについて、改めて財政当局のお考えを伺います。

 

○三沢財政課長  持続可能な財政運営の構築のために、本区は幾つかの財政規律を設定しております。このうち当初予算に関するものといたしましては、まず財政調整基金の残高でございます。これは従前の目標ですが、目標額を120億円と定めておりますが、令和2年度末、1年後になりますが、2年度末の見込みとしては190億円になるだろうと見込んでいるところです。また2つ目に、バランスのとれた貯金と借金といった目標も掲げてございます。具体的には、貯金のほうが借金を上回っている状態というふうに捉えておりますが、同じく令和2年度末の見込みは貯金が63億超過するものというふうに、今、財政運営を心がけているところでございます。3点目といたしまして、身の丈の運営でございます。令和2年度当初予算におけます身の丈は、数字で申し上げますと716.3億円となりますが、令和2年度当初予算につきましては、ぎりぎりではございますが715.4億円と、いわゆる経常的に入ってくる歳入でもって経常的な歳出を、支出が充てるということで、無理のない、財調基金を取り崩したりとか、起債を膨らますことでしわ寄せをすることのない、特別な財源対策をすることのない身の丈に合った当初予算を計上しているところでございます。

次に、財政調整基金残高でございますが、これ新しいオルタナティブルールといったものを一昨年策定したところですが、ここでは財調基金の残高を標準財政規模の2割以上というふうに新たに定めました。これ金額で申し上げますと令和2年度当初予算ベースでは148億円となりますが、2年度末の財調基金残高は今申し上げましたとおり、190億円と見込んでございますので、このルールもクリアしております。

最後に、公債費比率でございますが、いわゆる起債をして金融機関等に元利金の支払い、償還をせねばならないんですが、それらが占める率を公債費比率と申しますが、これが10%以内になるように、借金で首が回らないようにならないようにするためといった、そういった比率でございますが、R2年度当初予算では半分以下の4.2%となってございますので、いずれも当初予算編成時点におけます既に定めた財政規律の範囲内におさまっているというふうに考えてございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。「としまのお財布」の中でも、いろいろ当初、先行きについてのお話があって、その中で基金と借金のバランスが、貯金の借金のバランスについて、いろいろ議論があったり、それがまた見直されたりということであったかと思うんですが、やはり、こういった身の丈に合ったというか、全てそういった考えに基づいて、無理のないというか、着実な予算の執行、また貯金を進めていただきたいなと思っています。

それとあわせて、貯金と借金のバランスについて質問がありましたので、確認をさせていただきたいと思います。貯金に当たる各種基金及び借金に当たる起債の今後の推移についてどのように見込んでいるのか、また、現状として、豊島区が23区において貯金と借金の状況はどのような位置にあるのかもあわせてお聞かせください。

○三沢財政課長  まず、貯金と借金の今後の推移でございますが、恐れ入ります、今日の今日になってしまいましたが、今回新たに作成しました「としまのお財布」でございます。表面が赤いバスでございますが、こういった資料を会派控室を訪れて配付させていただきました。この中の17ページの中で、令和2年度当初予算に基づきます最新の見込み数値を掲載させていただいております。

今回いずれも数字が改善しておりますのは、昨年度末、平成30年度と今回の元年度末の見込みの数値がいずれも改善したことから、この先、令和6年度に向けた数値も連動して貯金と借金のバランスが良好な状態を回復したものでございます。ただ、あくまでも現時点におけます将来見通しの見込み値でありますことから、この先、不測の事態などにより大きく変動する可能性はあります。余り事例としては考えたくありませんが、新型コロナウイルスの影響はどこまで拡大するか、これによって、区財政ならず東京都や全国、国家財政にも大きな影響を及ぼす可能性がございます。いずれもこの事例に限らずさまざまな事象によって今後、財政状況は大きく変動する可能性がありますことから、その都度、直近の実績に基づき修正を図っていくことになると考えているところでございます。

なお、23区の令和2年度におきます貯金と借金の状況でございます。これは、まだ、どこのいずれの区も今、予算特別委員会等で議会の審議をいただいているところだと思いますので、あくまでも速報値の扱いでございますが、貯金が最も多いのは、江戸川区で約2,000億円ほどございます。次に、港区さんが1,700億強ですね、足立区さんの約1,200億円という順になってございます。逆に最も少ないのは、墨田区さんのマイナス60億ほど。次に、荒川区さんの約60億、プラスの60億ですね。墨田区さんはマイナスの60です。荒川区はプラス60億。本区が3番目で63億円になる見込みというふうに捉えているところでございます。

 

○根岸光洋委員  ありがとうございます。

先ほども、ちょっと質疑あったんですけれど、納税義務者がふえて、人口がふえて納税義務者がふえたということは、私もよくまちの中でいろんな方とお話しして、豊島区が本当に魅力が発揮されて、多くの方が豊島区に住みたいということでたくさん流入されて年々増えていると。中には外国の方、東京に来て、日本に来て、豊島区にいて勉強したいという方も当然多くいらっしゃいますけれど、人口増えて、さらにその上で納税義務者が増えていくということは、すごいいいことであるというふうなことをお話させていただくことがございます。

そういったことで、今お伺いもしましたけれども、こういった税収とか、そういったのが堅調に推移するということは、しかし、先ほど財政課長の答弁がありましたように、保証がどこにもないというふうにも思われるところでありますけれど、これを堅持していきたいなというか、いっていただきたいなというか、そういう施策をどんどんつくっていかなきゃいけないなということも考えておりますけれども、不合理な税制改正とか、さまざま言ったように緊急の対策、また、どういった経済、財政、また生活の変化があるかもわからない中において、こういうことも懸念がされるところでもございます。

23区においても同様の影響があると思いますが、現在どのようになっているのか、また、税収について、歳入について、また、こうした先行き不透明な歳入環境の中で、どのように安定的な財政運営を行っていくのか、改めて区のお考えを伺います。

○高野区長  2月の中旬に特別区長会で発表がありました不合理な税制改正による特別区全体の減収影響が、令和元年では1,612億、令和2年では2,131億というように、平年度化した際は2,480億と年々拡大する見込みとなっているわけでありまして、本区におきましても、いろいろ再三お話ししたように、令和元年度では49億円、そして2年度になりますと70億円、平年度化した際には78億円の減収影響があるということでありますので、これからも、これが少なくなることはございません。これからどんどん増えてくというような形で、非常に先行きの本当に不透明な歳入環境にあっても、これらをにらみながら自治体が主体的に取り組むべきことは、やはり住民目線に立った政策を戦略的に展開し、持続可能な地域経済を行うことではないかと思っているわけでありまして、令和元年度には思い切った、まさにタイミングを捉えて集中投資を行ったわけでありますが、令和2年になりましてから、また逆に思い切って、これらを縮小といいますか、縮減して、今まで投資したものがどう区民に生かせていくか、あるいは、区全体で、これから盤石な財政運営を維持しなければならないという形の中で、令和2年度のまさに予算編成、めりはりをつけた予算を組ませていただいたわけでございます。

23区の令和2年度当初予算、速報では一般会計予算の平均の伸び率は3.0%となっておりますが、本区は、先ほど申し上げたようにマイナス14.4%と、もう23区中一番減の予算でございますが、しかしながら、区民税の伸び、あるいは等々の収入におきましては、もうベストテンの中に、8番目に入っているわけでございまして、このように、歳入歳出等々をにらみながらめりはりをつけた政策的抑制を図っているわけでございますので、これからも将来に向けた成長戦略の展開と強固な財政基盤の確立に向けてしっかりと将来を見据えて取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上です。ありがとうございました。

 

○根岸光洋委員  ありがとうございました。破綻寸前だった区の財政を立て直し、高野区長就任されてからさまざまな困難があったと思いますが、子どもから高齢者まで誰にも優しいまちづくりを着実に推し進めてこられたことに高く評価をするものでございます。

私は、議員になったときに先輩の議員から言われました。私たちの時代は財政が大変厳しく、何をやるにも予算をとるにもないということで、なかなか思うような施策がまたできなかったけど、これからの時代はもうどんどんできるよということで、そういうことをそのとき言われて全然わかりませんでしたけど、今振り返ってみますと、本当に、この期間、この豊島区が大きな魅力を発揮し、またたくさんの方が転入をされ、そしてさまざまマスコミを含めた話題というか、注目というか、魅力が発揮されてきたなということを感じるきょうこのごろでございます。

ただ、先ほど理事者の皆さんからもありました、また委員長からありましたけれども、新型コロナウイルスの感染が広がる、そしてその対策が急がれているところでございます。2月25日には政府が新型コロナ対策として基本方針を示し、26日には大規模イベントの自粛、中止や延期、そして27日には、全国の小・中学校、高校、特別支援学校に春休みに入るまでの臨時休校を呼びかけた。これは皆が周知のところでございます。以来、学校の臨時休校については、多くの保護者の皆様、そして区民から私ども議員に、また問い合わせが区議団に来てございます。休校中の子どもについてはできるだけ外出させないで家の中でいるようにすることや、卒業式は行うが来賓がなく保護者も制限されるなど、どうなるのか不安の声でいっぱいであると、こういうことでございます。子どもの命を守るのが大前提としての視点はそのとおりとしても、保護者、地域の不安の声に対して、教育委員会、区がわかりやすい丁寧な説明をしていく必要があると思います。

我が党は2月6日に安倍総理に対し、政府と地方自治体との緊密な連携や、検査の迅速化に向けた既存の規制にとらわれない柔軟な対応を求めました。2月27日には、医療供給体制、検査体制、経済など全般にわたって第2次の提言も行わせていただき、その際には、学校や保育施設が休業になった場合、共働きの親やひとり親が休みをとりやすくなるよう事業主に呼びかけることなどを求めさせていただきました。

本区においても、区立小・中学校の休校、施設の休館及び一部サービスの停止、イベントの中止、延期をすることとなりました。先ほど区長からも御報告がございました。また報道では、東京Brillia HALLでの宝塚歌劇団月組公演の中止も発表されています。直接、間接を問わず、豊島区政に影響を与え始めていると思います。しかしながら、これまでも幾多の困難を乗り越えて、今の魅力ある豊島区を築いてこられた高野区政なら、必ず今回のこの困難な事例も乗り越えていけるものと確信をしているところでございます。

新年度予算の審議に当たり、安定した財政運営に努めることと安全・安心なまちづくりをさらに進めていかれることを祈念いたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。