平成29年予算委員会 環境清掃都市整備土木費  根岸発言3月 9日

自転車走行空間整備

 

○根岸光洋委員  先ほど自転車の駐輪場の整備のほうをお聞きしましたので、今度は自転車を、私ども、毎日のように自転車に乗っているんですが、走行空間について、快適な自転車を使う利用の空間ネットワークの確保という点からお聞きをしたいと思います。新規事業でも自転車の走行空間計画策定事業なるものが出ておりますけども、恐らく自転車が安心して車道を走れない、または歩行者が安心して歩道を歩けない、さまざま自転車と歩行者、また車との兼ね合いがあると思うんですが、こういった計画を策定する目的と背景についてお知らせください。

 

○小野交通対策課長  今まで自転車施策といいますと、放置自転車対策ということで進めてまいりました。自転車の利用と駐輪に関する総合計画ということを策定しておりまして、この第2次の計画が本年度、28年度から実施されておりまして、今までの放置自転車対策、それから安全利用に加えて利活用ということが加えられたところでございます。

その中で自転車を、今まさに委員おっしゃるとおり、安全に走行するという空間が豊島区の中でなかなか少ないということでございまして、例えば今、新たないろいろな計画道路が策定されておりますけれども、それは各事業主体といいますか、国や都によって自転車の走行区間が違っていたり、あるいは、警察は警察で、道路上に青い矢羽根をかいていたりということで、ばらばらな整備がされております。また、それが連続していなかったりということで、自転車に乗る方にとっては不都合だということでございます。そこで、豊島区として一定のルールを策定いたしまして、それに沿って、これから道路整備のほうを進めていただきたいということでつくる計画でございます。

 

○根岸光洋委員  わかりました。実際区内の自転車の走行空間整備状況という、いただいた資料があるんですが、5.9キロ、国道が1キロ、都道が2.2キロ、区道が2.7キロということで、今の課長の御答弁のとおり、まだまだ少ないというのもございますし、管理者によって統一性がないというところも課題であるということで、私も最近、春日通りを通ると、自転車の何か矢印になっていて、ここを通ってくださいとあるんですけど、そこを行くんですけど、駐車している車があったり、それで歩道に上がると今度歩行者とぶつかりそうになったり、どきどきしながら自転車を運転しているみたいな感じがあって、ぜひこれを、これから駐輪場が整備されて、自転車を使う方がますますふえていくということでありますので、そういった整備もしていただきたいと思うんです。

国や都の動きを見ますと、オリンピックに向けてそうした自転車推奨ルートの整備なんかもやるというふうに書いてありますけど、豊島区は該当がないということなんですが、お金もかかると思うんですけど、こういう整備について、豊島区としてはどうやってお金を引き出してくるのか、いろんなさまざまな手法があると思うんですが、その辺をちょっとお聞かせいただければと思います。

 

○松田道路整備課長  自転車道の整備としましては、1つ、次年度、173号線のほうが開通される予定になっております。ここは自転車と歩行者を分ける、いいアピールする機会じゃないかと思っております。今まで結構いろんなところで問われていることでございますけれども、現行4.5メートルある歩車道を2メートルと2.5メートルに分けて実際に歩行者と自転車を並行して通すわけですけれども、やっぱり、あるいはそういった中で、歩行者と自転車がぶつかるんじゃないかと、スピードを出す自転車もあるんじゃないか等々の御質問だとか、非常に不安に思われている方もいらっしゃると。

ですので、そういったことでありますと、173号線については、先ほど交通対策課長のほうからもありましたけれども、矢羽根のようなナビラインと呼ばれるものを車道に設けて、自転車の中でも特にスピードを出すようなものは車道を必ず走行するようにするとか、そういった場合分けが必要になってくるのかなというふうに思っております。また、173号線のようにすべての区道が幅員があればいいんですけれども、豊島区道はどこも狭隘な道路が多いもんですから、そのパターンパターンに合わせた対策が必要になってこようかとは思っております。

 

○根岸光洋委員  豊島区を見ていますと、やはりいろんな形でできているところもありますけど、まだまだこれからだと思うんですが、僕がこの間、どこだったかな、文京区でしたね、行ったら、歩道の中にこのぐらいの青い線が、レールがあって、そこを自転車が走ったほうがいいんじゃないかと、そういうガイドみたいなのがついていて、宮川課長のときに聞いたんですけど、豊島区ではそれはやりませんということでおっしゃっていたんですけど、いろいろ、さまざま自治体によっても違うんだなというのを感じているところなんですが、東京都も、ちょっと話が違いますけど、要するにバリアフリーという観点から、特に駅前の交差点なんかは段差をなくそうということで、今までは車が優先されて、歩行者なり自転車なりは1回車道におりて、また歩道に上がるという観点を全く変えて、歩道をずっと真っすぐにしようということで、歩道のほうにフラットにして車道に段差をつけようみたいな、そういう考えもあるやに聞いていますし、モデル的にそれをやるようなことも聞いていますので、そういう意味では、これからどんどんそういったものを、さっきちょっとどこからお金をとりますかという話をしたんですけど、そういうのもぜひモデル的に豊島区が手を挙げてやっていったらいいんじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがですかね。

 

○松田道路整備課長  ちょっと一般論で申し上げますと、いろいろ段差については非常に我々も苦慮しているところもございまして、例えば1つ段差を設けることによって、例えばベビーカーだとか車いすの方が2センチであろうと段差で、それを不自由に感じる方もいらっしゃれば、あるいは目に障害をお持ちの方、視覚障害者の方なんかからすると、その段差がよりどころとなって、つえで探って行けるというふうなこともございます。

そういうことから考えると、何が何でも例えば段差をなくせばいいということではなくて、そのところどころにやっぱり応じた対応が必要なってくるのかなと。比較的、都道や国道のような大きな道路ばかり管理しているところであれば、一律的にある形を、モデルケースをつくって、それを全体に広げることは可能だと思うんですけれども、ちょっと御質疑の趣旨と合うかどうかはあれですけども、豊島区においてはやっぱりそこのところどころのバリアフリー化を進めていくようなことが必要なんじゃないかというふうに思っております。