令和 2年予算特別委員会 3月10日 補足質疑1

【区の功労者表彰】

○根岸光洋委員  よろしくお願いいたします。

私のほうからは、区の功労者表彰経費について質問させていただきたいと思います。

私も議員になって3期、ずっと12年間、表彰審査員務めさせていただき、きょう、隣におります、ふま委員も今現在表彰審査員ということで、これまでも表彰審査について、高齢者の方も多いということで、階段に手すりをつけてもらいたいとか、記念の撮影をできる場所を確保してほしいとか、さまざま御要望、これ、辻議員とかが、各委員会でなり、また一般質問等でもやらせていただきまして、そのとおり充実をさせていただいて、大変に感謝をしているところでございます。

一応中身はわかっておるんですけども、改めまして表彰の審査の目的について、まずお聞かせください。

○能登総務課長  功労者表彰の目的でございますけれども、区の振興発展や区民福祉の向上に貢献をいただきまして、その功績が著しい方を公に明らかにするとともに、表彰を受ける方の功績、実績を褒めたたえることを目的として実施しているものでございます。

○根岸光洋委員  それで中身を見ますと、各団体の長の方、または個人として、所属している団体から推薦された個人の方が表彰を受けてございますけど、こうした基準というのはどうやってつくられてきたのか、その点についてお聞かせください。

○能登総務課長  表彰の基準につきましては、まず条例上で表彰の対象者を決めておりまして、それに基づきまして、表彰基準のほうで詳しく、それぞれの団体の性質に基づきまして、表彰基準のほうを定めているところでございます。

○根岸光洋委員  それで、これ見ると昭和45年から平成30年まで27回改正がされているということですけど、この主な改正の内容はどういったところなんでしょうか。

○能登総務課長  例示されている役職、例えば審査会の委員でしたり、審査会ができたりなくなったりといった場合に、それを追加したり削除したりといったものが主なものとなっていると考えております。

○根岸光洋委員  それで、一つ、私、実は今回なぜ取り上げたかといいますと、あるまちの町会長を経験された方、この方は、結構もう30年ぐらい前なんですが、若いとき、50歳ぐらいのときから60歳まで11年間、町会長されたんですね。表彰審査、当然受けているのかなって思ってお尋ねしたら受けてないよということから、なぜ漏れてしまったんだろうということをお聞きしまして、まずは、これ総務のほうに、町会長の表彰基準は何年ですかとこういうふうにお聞きしたら、12年ですという回答が返ってきたんですね。ああ、そうか、12年だから1年足りないからこの方残念ながら受けられなかったのかなと思って、よくよく基準を見てみますと、会長としては5年間、その他の役職で通算して12年間ということだったんですね。ということは、じゃあ、11年も会長やっているんだから、当然対象になるんだろうなあということで、よくよくこれについて聞きましたら、要するに内規というのがあるということで、その内規によると、町会長ないしは副会長をやらないと12年間に通算されないという内規があるということがわかりました。こういった内規については、総務のほうでどのぐらいあるのか、掌握されてますでしょうか。

○能登総務課長  庁内で内規をお持ちのところは3課あるというふうに総務課のほうでは把握してございます。

○根岸光洋委員  3課あるということで、多分この町会長さんというのは区議会議員、そして区の行政委員会委員、その次に次ぐ3番目に位置されているということで、かなり重きを置かれている。また、最初から表彰対象になった方だと思うんですが、この内規がつくられたのが先なのか、表彰基準がつくられたのが後なのか、ちょっと私にはわかり知れませんが、この中身を見ると、要するに役員の期間と書いてあるんですね、この表彰、役員の期間について、また、長は5年だと。なると、別に副会長じゃなくてもいいという判断なんですよね。もう少し細かく見ると、例えばPTAの場合なんかは、書記とか副会長とか等と書いてあるんですね、等でもいいと。要するに会長は5年間であれば、あとはほかの役職でもいいですよと書いてあるけど、何ゆえかこの町会だけは町会長と副会長ということで、もしかすると過去に町会長と副会長しかない、そういう町会もあったのかもしれませんが、何とか部長とかなくて。その当時のことを踏襲しているんであれば、これ副会長じゃなくても12年に通算してもいいんじゃないかなというふうに思ったんで、ちょっと確認をさせていただいたんですね。

今回、青色申告会が何年か前に入りましたよね。青色申告会はどういう方が対象になっていますか。

○能登総務課長  基準の例示といたしましては、青色申告会の支部長が対象となってございます。

○根岸光洋委員  青色申告会は、支部長ということなんですよね。会長さんは対象になってないわけですよね、なぜか支部長がなっていると。これ、団体との、これ税務課ですかね、なっていると思うんですが、支部長さんは、その役職については何年ぐらいというふうになっていたんでしょうか、支部長、12年でしたかね。

○井上税務課長  12年でございます。

○根岸光洋委員  そうすると、さまざま、会長じゃなくてもいいところもあれば、消防団とか保護司とか、私も消防団も保護司もやっているんですけど、そちらでも通算年数でいいというふうになっていて、なぜかこの町会だけは副会長じゃなきゃだめだということで、この基準が果たしてどういう形でできたのかというのがわかんないんですけど、ちなみにちょっと町会担当の課長に聞いてみたいと思います。これ、どうやって基準ができたんでしょうかね、内規ができたんでしょうかね。

○星野区民活動推進課長  おっしゃるとおり、内規の上では、役員については、その期間を通算する、その役員については副会長の職としてございます。

調べてみましたけども、私ども、町会ごとに昭和の21年から、この町会さんは会長がどなた、副会長がどなたということで、昭和の21年から手書きの名簿がございまして、これを参考にこの区功労の推薦をしてきた経緯がございます。これを考えますと、先ほどのこの表彰条例は45年の策定です。基準は45年でございますので、推測するには、その条例、基準ができた当時から、昭和21年からの名簿を使いながら、副会長を対象としてたというふうに推測されるわけでございます。

先生御案内のとおり、4,000世帯を超える町会さんがあったり、平均では1,000世帯ぐらいでございますけども、町会によって、さまざまな活動をされております。町会の活動によりましては、役員の方の困難さに、きっと多分差があるんだと思ってございます。全129町会を一律に適用する基準でございますので、これについては、過去の経緯から副会長としたのではないかというふうに考えておるところでございます。

○根岸光洋委員  それで、別に町会長さんの表彰とほかの団体の方の表彰を高いとか低いとかと、そのことで比べることじゃなく、皆さんそれぞれ地域の中で、ボランティアとして自分の貴重な時間を使いながら区政のために功労された方だと思うんですね。11年も町会長やった人が、その前も多分役職やっているはずなんですけど、その記録がないということで受けられないということなんでしょうけど、それはいかがなものかなと思うんですよね。本当に会長、またはそれに準ずる役職でいいという規定がありながら内規では副会長となっている。この整合性というのは、やっぱり時代によっては見直しも必要じゃないかなと思うんですね。

ちなみに、東京都の功労表彰になると、町会長さんは15年以上務めている者という規定があるんですよね。ですから、これは区では5年ですから、当然、この15年以上なければ東京都の表彰、それ以上の表彰は受けられませんけども、区ではもっと柔軟にといったら変ですけど、表彰はあくまでも、私たち公明党は、一応、この表彰は党の方針で辞退をしていますけども、やはり地域で頑張って長年やってこられた方が、一人でも多く受けられるようにしてさしあげるのが区の姿勢じゃないかと思いますし、そういう担当がつくっている内規を見直していくことも必要ではないかなと思うんですね。これ御本人のみならず家族、そして地域の方が皆さん喜ばれて、そしてああいう方のように励んでいこうと思うと思うんですよね。そういうことを含めまして、本当にこの町会長の内規について、ぜひ見直しをしていただきながら、また、地域で頑張っている人を少しでも多く引き上げていただきながら、豊島区の区政がさらに発展されることを願いまして、私の質問を終わります。

以上です。

○高野区長  おっしゃるとおりでありまして、私も常に町会等と、あるいはさまざまな会合でも、町会あっての区政だということを常に申し上げておりますので、今の、確かにそのとおりでありますので、これらについては十分検討をして、今おっしゃったような、前向きに取り組んでまいります。