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平成25年予算特別委員会 福祉・衛生費( 3月 4日)

がん検診の現状と更なる対策

○根岸光洋委員  引き続きまして、公明党、根岸光洋でございます。どうぞよろしくお願いします。私は、がん対策の推進について、まず伺いたいと思います。

平成22年、豊島区のがん対策推進条例、都内初ということで、これ以降、がん対策の非常に目覚ましい活動というか、本区が進めてきたことに対しまして、まずはそのことに対して高く評価をするところでございます。その上で、これからの取り組みについて何点か伺いたいと思います。

初めに、がん検診の受診率について、平成20年には5.4%だった受診率が、平成23年度には13.4%ということで、23区の順位も少しずつですが上がってまいりました。24年度についても、肺がん、乳がん、また前立腺がんの無料化によるすべてのがんの無料化などが行われましたが、今年度の、まだ推計中でございますでしょうけど、見込みについては、どの程度になるかというのをまず教えていただきたいんですが。

○佐野健康担当部長  がん検診の受診率についての御質問でございます。今年度、まだ年度途中で最終的な数字は出されておりませんけれども、一応推計ということで、私どもの見込んでいる数字を申し上げますと、胃がんのほうが昨年と横ばい、6%前後と考えております。そして、肺がんについても昨年6.6%ですが、これも横ばい、6%前後と見込んでおります。大腸がんにつきましては、23年度8.6%でございましたが、今年度については16%程度、倍増すると考えております。それから、乳がん、子宮頸がんでございますが、乳がんは昨年度19.9%ですが、こちらは横ばいか微増と考えております。子宮頸がんについては昨年度25.2%でございましたが、これも横ばいと見込んでおります。また、前立腺がんにつきましては、23年度17%でございましたが、これは19%程度の見込みとなってございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございました。

それ以外にも、区としても、やっぱり40歳以上の大腸がん検診の対象者全員への受診勧奨チケットの送付とか、先ほども出ました子宮頸がん、乳がん検診未受診者のスポット年齢への再受診勧奨等の通知を行うなど、さまざまなそういった受診率アップの施策をしてまいりましたけど、こういったスポット的なものを含めて、こういったものを送ることによって受診率が上がると考えるんですけど、そういったお考えでよろしいですか。

○佐野健康担当部長  やはり検診率の向上の対策として、個別に勧奨、あるいは再勧奨といった形で御案内を申し上げるのが最も効果的だと考えておりますので、おっしゃるとおりでございます。

○根岸光洋委員  また、その上がった率なんかも数字が今度あれば、またとり行ったら、まとめられたら教えていただきたいと思います。

また、女性特有のがんである子宮頸がん、乳がん検診の受診率は、大きく先ほどの説明のとおり、数年前から比べれば数値を伸ばしていると見受けております。その受診勧奨通知以外にも、さまざまな取り組みの成果と思っております。

公明党としても無料クーポン券の送付とか、私どもの女性議員が推進しました乳がんグローブの配布など、そういったものを区のほうも取り入れていただきまして、これまでも実現をしていただきました。そういったがんに対する知識の普及とともに、受診率向上にも役立ったと考えております。

区としては、その他もさまざま取り組みをしていると思いますけども、子宮頸がん、乳がんの受診率大幅アップについて、どのようにこれからも取り組んでいくのか伺いたいと思います。

○佐野健康担当部長  やはり女性特有のがんでございます子宮頸がんと乳がん、これはやはり早期に医者にかかっていただいて、早期に発見していただくということが、安全対策の上では最も重要なことでございますので、私どもといたしましても、この6種類のがんの中でも特に早期発見が重要だと認識をしております。

私どもといたしましては、先ほどお話ございましたように、さまざまイベントですとか、あるいはいろいろな方、団体等が集まる場で、こうした乳がん、子宮頸がんの啓発を講座、講演会、あるいはパンフレット、リーフレット等の配布といった形で、なるべく多くの場に出向いて啓発を心がけているところでございます。

特に乳がんグローブについては、これによって自己発見ができますので、これの普及についても今後取り組みを進めていきたいと考えております。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。ぜひ取り組みをお願いします。

一方で、胃がんと肺がん、そういったものは受診率が伸びていないということで、これについてはいろいろ今、ピロリ菌の検査とか、胃がんのほうの検査もいい検査が出ているということで言われていますけど、これはちょっと、この後に質問させていただくとしまして、その前に前立腺がんということで無料のがん検診になりましたけど、男性特有のがんということで、数年後には肺がんを抜いて2番目となるんじゃないかというような予測がされています。今後の前立腺がんに対する受診率の向上とか、そういったものについてはどういう取り組みをされますでしょうか。

○佐野健康担当部長  おっしゃるとおり、前立腺ですとか、あるいは今、甲状腺のがんとか、男性、あるいは女性に多いようながんの将来的なふえる見込みというのが取りざたされているところでございまして、区といたしましても、前立腺がん、なるべく男性の方、検診を受けていただいて、早期発見、治療につなげていくことが重要と考えております。

前立腺がんについては、現在、特定健診の実施の際に、同時にできるがん検診ということで、唯一、同時実施のがん検診となっておりますけども、やはり受診しやすい環境を整備していくということが大事でございますので、こうした形に加えて、さらにいろいろな場で前立腺がんを啓発するとともに、前立腺がん検診を特定健診以外でできるような形がないか、こうしたことについては、ほかのがん検診と、そうした受診策の向上を図るための対策を考える中で検討してまいりたいと思っております。

○根岸光洋委員  ぜひよろしくお願いします。