平成26年決算委員会 全部の補足質疑(10月17日)

がん対策・検診受診率

○根岸光洋委員  おはようございます。よろしくお願いします。私からは健康施策ということでがん対策についてお尋ねをしたいと思います。がん検診について、受診率も年々向上してきておりますし、23区の順位も平成20年度の20位から平成24年度は9位というような結果となっているとお聞きをしております。平成25年度についての受診率とか順位についてはどのようになっていますか。まずお答えください。

○佐野健康担当部長  がん検診の受診率等の25年度の状況でございますけれども、25年度は5大がん検診の平均受診率が15.8%でございました。で、この受診率は24年度が16.5%でございましたので、0.7ポイント低下をして、これまでの上昇傾向がストップをした形になっております。具体的には胃と肺は横ばいなんですけれども、これまで上昇を引っ張ってきました乳と子宮とそれから大腸がんの伸びがストップしております。

 それで順位でございますけれども、25年度の順位につきましては年度末にならないと出ないという状況でございます。

○根岸光洋委員  わかりました。それで胃がんと肺がんがそんなに大きくは上昇していないんですが、やっぱり23年度以降、若干下がっているのかなという感じがしますが、こちらの原因はどのようにとらえていらっしゃるでしょうか。

○佐野健康担当部長  御指摘のとおり胃がんと肺がんにつきましては、このがん検診開始以来、ずっと6%台の横ばい状況が続いているわけでございます。この原因ですけれども、この胃と肺についてはほかのがん検診と違いまして、御本人、希望する方が申し込み制になっているということ、個別に勧奨して通知を差し上げる形になっていない。それが1点。それからもう一点は、23年度以降は特に震災の影響でこうした放射線を使用するような検診は敬遠される傾向があるということ。それが2点目。これから3点目でございますが、胃と肺がん等の病気はほかの病気に比べまして自覚症状が明確であるために、すぐに胃とか肺のぐあいが悪いということだと医療に直接かかる方が多いと、そういったことで胃と肺の受診率が低い傾向が続いているんじゃないかと、このように考えております。

○根岸光洋委員  ありがとうございました。先ほども御説明ありましたけど、子宮頸がんとか乳がん、大腸がんについてもほとんど3%から9%という20年度は1けた台のパーセントでございましたけど、25年度はそれぞれ15%、28%、22%と大きくこの数年の中では向上していると。ただ若干下がっている分もありますけど、当初から比べればがん対策を推進してきた効果が出ているんじゃないかなと思うんですが、この間のさまざま取り組みについて効果のあったものについてお示しをください

○佐野健康担当部長  がんの取り組みにつきましては、21年度以降、本格的に区の最重要課題という位置づけのもとに取り組んでまいりました。この間、やはりがん検診の受診率向上の一番大きな推進力となったのは、一番効果があると言われております個別に通知をいたします勧奨、それから未受診者の方に対する再勧奨、この対象者を順次拡大して受診される方をふやしてきたということが一番大きな理由だと思います。それから、それぞれイベントとか出前の講習会等々、あらゆる場を通じて区民の方をがんから守るためにPR啓発を行ってきた。こうした総合的な成果があらわれたものというふうに考えております。

○根岸光洋委員  引き続き目標はまだ高いところにございますので、ぜひそういったいろんなさまざまな形で勧奨していただきながら、受診率向上をつなげていただきたいと思います。