平成27年予算委員会 総務費( 2月27日)
防犯カメラ事業
○根岸光洋委員  お願いします。午前中、辻委員から繁華街の安全対策についてお話がございまして、私も安心して遊びに来れる、そういう池袋という若者の声を伺っておりますので、相乗効果として、特に最近マスコミ等でもテレビでもよく事件、ニュースがあると報道されています防犯カメラの映像とか、そういったものがかなり寄与しているのではないかという観点から、区の取り組みについて伺いたいと思います。
 まず初めに、防犯カメラについて、区で助成している事業の概要について簡単にお話しください。
○居原治安対策担当課長  現在、区におきましては、防犯カメラの助成事業については、町会であるとか商店街等の団体等を対象といたしました事業と、あとはマンションの防犯カメラ等を対象とした2つの事業を主に柱として行っているところでございます。
○根岸光洋委員  昨年はどのような状況でございましたか。
○居原治安対策担当課長  昨年の助成状況につきましては、商店街、町会に対しましては、8地域の団体に対しまして93台の防犯カメラを設置していただいております。また、マンションにつきましては、4棟に11台設置ということになっております。
○根岸光洋委員  そうしますと、今93台と11台、計104台が設置をされたということで進んできていると感じるのですが、これまでの設置状況をトータルでどのようになっていますでしょうか。
○居原治安対策担当課長  今年度の防犯カメラの設置、まだ最終的についてないところもございますが、3月末予定ということでは、40地域に504台、これ、商店街と町会の防犯カメラが取りつけられる予定でございます。また、マンションにつきましては、38棟に157台ということで、これらのカメラが取りつけられる予定ということでございます。
○根岸光洋委員  ありがとうございます。これは、当然東京都の予算も補助金として入っていると伺っていますけれども、当然、都も強力にバックアップしていただかなければ進められない事業と思います。今後の見込みというのはどうなっているのでしょうか。
○居原治安対策担当課長  東京都におきましても、平成27年度につきましては、この事業拡充を予定しておりますので、さらなる設置促進に向けて働きかけたいと思っております。
○根岸光洋委員  よろしくお願いいたします。
 それで、防犯カメラ設置したいという声は、地域の方、商店街の方、マンションにお住まいの方にもよく伺います。それで、そういった設置についての助成制度は、このようにかなり今は充実したものがあるんですが、設置した後、ランニングコストについては対象になってないということも伺っているんですけれども、この辺についてお考えはいかがでしょうか。
○居原治安対策担当課長  ランニングコストにつきましては、防犯カメラ1台当たり大体約1万5,000円から2万円程度かかるということを聞いております。しかしながら、区内に相当数のカメラがついておりまして、それは区の費用で賄うというのはなかなか厳しいということでございますので、今後またいろいろな状況を見ながら判断したいと思っております。
○根岸光洋委員  それと、あとやはり設置をして、ある程度すれば耐用年数があると思うんですよね。更新しなくてはいけない。また、最新のカメラ、いろいろ角度とか広がりとか、夜もかなりよく鮮明に映るとか、いろいろなデータをそのまま直接この機械に入れてあるやつとか、またはもとのデッキをそこで集約するとか、いろいろ方法があるような機器の更新も伺っているんですけれども、こういったものの対応についてはどのように考えていらっしゃるのか。
○居原治安対策担当課長  今、根岸委員から御指摘ありましたとおり、やはり新しいものは性能が格段に向上しております。本当に技術は日進月歩ということでございまして、非常にいいものが、また安い価格で出ているといった状況でございます。
 防犯カメラにつきましては、東京都の事業については、耐用年数が7年ということでございまして、一応7年をめどに変える計画でございますが、ただ、町会等におきまして、補修等でそれがまだ使えるというのであれば、10年、15年は恐らく使うというところもあろうかと思います。
 しかしながら、やはり新しいものにつけかえていただくということも、防犯上非常に重要なところでございますので、そういったところから手が挙がりましたら、助成についてお話をさせていただきまして、御検討いただくように話をしていきたいと思っております。
○根岸光洋委員  それで、実際設置されたカメラがどのような効果があるか、そういうのは多分、犯罪件数とか認知数とかというのでうかがえるのではないかと思うんですけれども、私はつい最近、大塚駅の南口の商店街の方にお伺いしたのですが、事件があって、警察の方が、カメラがあるところを見に来られたんですね。ちょうど一番中心となるところに実はカメラがなかったということで、事件のあったところに。その周辺にはあったということで、それについて追加でまた設置をしていただくようにお願いをしたいなんていうこともおっしゃっていましたけれども。
 今、話が戻ってしまいましたけれども、カメラを設置することによって、ある効果というんですかね、具体的に何かあったら教えていただきたいのですが。
○居原治安対策担当課長  防犯カメラにつきましては、よく犯人を検挙したときに役に立つということがクローズアップされておりますが、本来の目的は犯罪を減少させるためのものでございます。
 当課で統計をとっておりますところで代表的なところは、池袋本町地区におきましては、平成24年2月に防犯カメラを30台設置しております。池袋本町一丁目から四丁目でございます。本町地区の統計をもとに御説明をさせていただきます。
 池袋本町地区につきましては、カメラを取りつけました前年、平成23年の刑法犯の認知件数は264件でございました。それが平成26年末ですと184件に減っております。その推移につきましても、平成23年の翌年、カメラをつけた平成24年は204件、翌年の平成25年が152件と大幅に減少したと。平成25年から26年にかけましては若干ふえてしまいましたが、つける前とつけた後を比較しまして、マイナス80件と大きな減少を見ているところでございます。したがいまして、防犯カメラを取りつけた地域については一定の効果があるものと認識をしております。
○根岸光洋委員  いろいろ事件があると思うんですが、そういった犯罪の抑止にもなるということで、今後も適正な地域というか、あるべきところに設置していくことは必要だなと考えます。
 防犯カメラの設置を促進するために、いろいろなことをやっているとは思うのですが、例えば今、商店街と町会が連動してとか、マンションは単体でできるというのは伺っているのですが、この辺の何かもうちょっとやりやすいようなやり方というのがあればいいなと思うのですが、いかがでしょうか。
○居原治安対策担当課長  現在、当課で検討しておりますのは、町会等が商店街と連携して行う事業でございます。現在、町会、あるいは商店街の地域団体が連携をしているということが要件になっております。
 しかし、平成27年度からは、町会に限りましては単独で申請が可能となることができるよう検討しているところでございます。

学校通学路の防犯カメラ
○根岸光洋委員  今のは大変いいお話だと思います。町会が単独でできるようになれば、さらにまた広がりがあるのではないかと思っております。
 それでは、話をまとめます。これから学校の通学路ということで、この間ではございませんが、小学校にも順次、私ども西山議員が一般質問しまして、学校の通学炉にもカメラを設置すると伺っていますけれども、こういったものも一緒になって、ぜひ治安対策担当課としてもコラボして、住民、また子ども、またそういったすべての方々の安全を確保していただきたいなと思っております。またそういった犯人検挙につながったとか、防犯の抑止力になったということに対しても、何か表彰するような制度とか、検証するような制度とか、そういったものを新設していくことによって、もっともっと防犯カメラの設置が進むのではないかとも思ってございますので、最後にその辺をお伺いして終わりたいと思います。
○居原治安対策担当課長 今、根岸委員に御指摘いただきました学校の防犯カメラの設置事業でございますが、これにつきましては、主管部局と、現在、教育委員会で対応しておりますが、連携をとりながら対応したいと思っております。
 また、表彰等の士気高揚の関係につきましても、警察等の機関と連携を図りながら、防犯カメラの設置が進む対応に努めたいと思っております。