令和 2年予算特別委員会 3月 9日 文化商工・子ども・教育

【子どもたちのコロナウイルス対策】

○根岸光洋委員  よろしくお願いします。私からは、子どもたちのまずコロナウイルス対策について、ちょっと伺いたいと思います。

先ほども質疑でございましたけども、3月2日から休校になり、3月5日には登校日を設けたということで、中学生は90%が、生徒さんが見えたということで、小学生はどの程度いらっしゃったのか。また、子どもたちの様子について伺えたらと思います。

○佐藤指導課長  3月5日の日に初めての登校日を実施いたしました。先ほど御説明させていただきましたように、中学校においては、約9割の子どもたちが登校をしてという状況でございました。小学校におきましては、75%ぐらいの子どもたちが登校しているという状況でございます。学校によって、ばらつきが、ばらつきというか差がございまして、ちょうど、この時期にインフルエンザも少しはやっているようでございまして、登校しなかった学校は確認をしたところ、この数はインフルエンザによるものということが非常に多かったということです。一部、本日、実は登校日という形で設定した学校もあったんですが、その学校に、先ほど指導主事に、昼間、確認してきたところ、約9割ぐらいの子どもが小学校でも来ていたということでございました。

コロナウイルスだけでなく、インフルエンザも並行して流行しているということを踏まえて、子どもの健康を踏まえた上での登校かなというふうに認識しております。

○根岸光洋委員  それで、全く登校日を設けないという、そういう市区町村もあるなんていうことも聞いていますけど、豊島区の場合に約1週間に1遍は設けていこうということで、すごい、取り組みとして前向きな姿勢があっていいんではないかなと思うんですが、この指導についても、さまざまあると思いますので、ぜひ、細かい点まで指導していただけたらと思います。

来られない中学生で10%、小学校で25%、インフルエンザ等もあったと思うんですが、こういった家庭に対しての指導というか、通達についてはどういうふうな考えでやられるんでしょうか。

○佐藤指導課長  登校日の日に、当然、来なかった御家庭については電話連絡、そして、家庭訪問という形でしております。ただ、登校日だけではなくて、この間、心配な気にかかる御家庭等については、担任のほうで電話連絡をしたり、家庭訪問をしたりというのは継続的に行っているところでございますので、登校日に来た、来ないということではなく、この間、臨時休業やっている間に子どもたちの様子を継続的に観察するということは、学校のほうが行っているという状況でございます。

○根岸光洋委員  それで、卒業式が、大きな行事が控えていまして、小学生だと6年間、中学校3年間ということで、今回、お聞きすると保護者の方2名ということで、その2名についてもいろいろ高齢者はだめなのかとか、小さいお子さんは連れてっちゃいけないのかと、いろんな心配の声も上がっているんですが、ぜひ臨機応変と言ったら変ですけれども、最大限の注意を払いながらも、また、ぜひ子どもたちを見送ってもらう、すばらしい式にしていただきたいと思ってございます。

また、できればこういった卒業生が記念の集いじゃないですけれども、このコロナウイルスが終息したら、夏とかにまた学校に集まって、恩師の皆さんと友達とやりたいという子も出ているので、ぜひ、そういった声にも柔軟に学校のほうでお応えしていただければと思っています。

あわせまして、学童も朝からということで、大変人手不足の中で、大変な思いをされていると思うんですが、学童の職員の補助体制というんですか、いろいろな応援体制というのはどういうふうになっているんでしょうか。

○高桑放課後対策課長  人手が、朝から行われているということ、それから、少人数で分散しなければ感染が広がってしまうということで、人手がかかるという状況になっております。応援体制につきましては、庁内におきましては区民ひろば課、それからジャンプ、施設が閉館になっておりますので、そういう職員の応援をいただいております。

また、学校の先生にも来ていただいて、見てもらっているという状況です。それに加えて、全庁的に応援を呼びかけましたところ、それぞれ表で、この日に何人欲しいとかも具体的にそういうのをお示しして、応援依頼したところ、じゃあ、この日なら行けますよとか、そういうお申し出もあって、そういう形でやっている状況でございます。

○根岸光洋委員  よろしくお願いします。

それと、あと外遊びということで、なるべく不要不急の外出は避けることということで、学校に実は3時から、土日は朝から遊べるということで、これもいろいろ、さまざま学校の、いろんな学校のお知らせを見ると、公園には余り行かないようにとか、親御さんと一緒に行くようにとか、さまざま、ちょっと若干温度差があるのかなと思うんですね。私もちょっと公園を見てみたんですけれど、すごくたくさん遊んでいたという感じではありませんが、やはり子どもたちが平日の昼間から、朝からというか、子どもたち来て遊んでいました。そのときに、たまたまいらっしゃった幼児を連れた保護者の方から言われたのは、ふだんは子どもたちが来ない中、小さなお子さんが、また、保育園の園庭のないところも、こうやって遊びに来る公園が小学生にぎわうことはいいんですけども、幼児からとってみると、ちょっと危ないなということもありますということとか、また、ごみが増えちゃったとか、それからまた、不審者はどうするんだろうかとか、さまざま子どもたちの安全についてのいろんな御要望とかもありましたので、ぜひ丁寧にこういった外遊びについて、また、子どもたちがこの休校中にやることについても、ぜひ学校でも御指導いただければと思っております。

 

【区民ひろばの子育てひろば、親子遊び広場】

○根岸光洋委員 それから、もう一方、子育て世代の幼児、乳幼児を抱えた保護者というか、お母さんから、育児への不安とかストレスとか、さまざまなノイローゼを、になりそうなぐらいな、そういったものを通常だと区民ひろばとか子育てひろば、または子ども家庭支援センターの親子遊び広場とかで、また、さまざまな相談体制で、ふだんは、日常的には活動させてもらってるんだけれど、そういったところが皆、今は休館ということになっているということなんですが、こういったお子様に対する、また、保護者、お母さんたちですね、に対する不安の悩みに対する相談体制というのはどのようになっているんでしょうか。

○時田子育て支援課長  今、委員おっしゃるとおり、区民ひろばの子育てひろば、あるいは親子遊び広場が、今、休館となっております。電話等で相談の声は寄せられているということで、そういう形で休館、実際に施設が開けるまでは、このような形で相談と事業の実施の御案内等をしながら、今、相談を受けているような状況でございます。

○根岸光洋委員  15日までということなんですけれど、これが延長されるの、学校で15日、16日以降使えるのか、まだ判断が難しいところかなと思うんですが、そういった中で十分な相談体制ができるようにお願いしたいと思います。

先ほども保育士さん、保育園に働く保育士さん、が休めないということで、いろいろ課題がございました。私のところにもそういう相談がまいりました。やはり小学生、休める、テレワークとか在宅勤務できる方で、例えば小学生、下に保育園の園児さんがいると、家庭にいながら園児さんは保育園に連れてくる方もいらっしゃるということで、私も休みたいけど休めないというような声も一部伺っておりますので、ぜひ、そういったこれ、園のほうで、家庭にお母さんいるなら、お父さんいるなら、登園を差し控えてくださいと言うのか言わないのかちょっとわかりませんけれど、前は、お休みのときは、たしか家庭でというふうな御指導されてると保育園、聞いていたんですけれど、そういったことを活用しながら、保育士さんの中でもそういう課題を抱えている人への対応をぜひよろしくお願いしたいと思います。

 

【中学校の部活動における外部指導員制度】

○根岸光洋委員 それでは、質問のほうを、私のほうもさせてもらいたいと思いますが、先ほども出ましたけど、部活動の維持経費について伺いたいと思います。

今現在、中学校の部活動においては、外部指導員制度ということで幅広く各学校にスポーツ、また、文化系のクラブ活動の補助をされていると思いますが、現状の外部指導員の指導実績について、まず伺いたいと思います。

○佐藤指導課長  現在ですが、51人の方たち、延べ人数ですが、51人の方たちに御活躍いただいております。区立の中学校にある部が95ありますので、53%の部分が外部指導員の方たちに頼って運営をしているという状況でございます。

○根岸光洋委員  私は昨年の6月の一般質問でも、この外部指導員の充実と、それから部活動指導員についても採用するようにということでお話しさせていただいて、そのときは部活動指導員については、特に言及がなかったんですが、今回、こうして新年度の予算の中に入れていただいて、2名採用していただけるということ、大変うれしく思っている1人でございます。文化系のほうは、多分、外部指導の数が微減しているというふうに伺っていますが、運動系は増加傾向にあると、このようなことも伺っております。その中で、部活動指導員が採用されることは、大変に教員の部活動を指導する顧問の先生方の働き方改革につながるんじゃないか、こういう点からも提案をさせていただきました。

そういう意味で、部活動指導員が、今後さらに顧問の先生を助けながら、また、子どもたちの、生徒のさまざまな競技についての実力を上げながらいくことについては、さらにさらに大きく広げていただきたいなと思ってございます。

ただ、教員が、先生が転勤されるとか、そういったことで部活動が縮小するというか、活動がちょっと縮小傾向するとか、そういうこともありますでしょうし、部活動によっては、すごい熱心な顧問の先生が経験を生かしながら、土日も返上して、365日部活動しますよと若手の先生もいらっしゃるみたいな、そういう声も聞いてますけれど、ぜひ、その先生には休んでいただきたいんですが、こういったことを活用して、いろんなさまざまな現場、現場の声があると思います。

外部指導員については、学校長の採用と、部活動指導員については教育委員会の採用というふうに伺っていますけど、この部活動指導員の勤務実態、大体、どのぐらいの程度の勤務実態なのかお聞かせください。

○佐藤指導課長  今年度、モデル事業として実施させていただくんですが、先ほど委員のほうからもございましたように、部活の適正な実施ということで、1日、平日は2時間ということでガイドラインにも決められているところでございます。

外部指導員、部活動指導員としてお勤めいただくのは、月16日、1日2時間程度ということで、今回は算出をさせていただいているところでございます。

○根岸光洋委員  それで、この部活動指導員の制度化ということで、平成29年の4月1日に施行されました。その中には職務というのは、今、課長がおっしゃった、指導課長がおっしゃってくれたとおりだと思うんですが、体制の整備ということで、規則の策定、それから、研修の実施というのが2つ、大きな柱があると思うんですね。こういったものも、体制についても、今現在、どのようになっていますでしょうか。

○佐藤指導課長  規則のほうは、まさに今現在、つくっているところでございまして、4月1日に実施するに当たって、規則をしっかり決めた上で進めてまいります。

体制におきましては、研修が必要になってまいります。特に引率等をする関係上、教員と同じような重責を担う関係から、服務の研修等が必要になっていきますので、教員の研修とタイアップしながら、また、区のスポーツ振興のほうとも連絡をとりながらやっていきたいというふうに思っております。

○根岸光洋委員  今、大会への引率というのが出たんですけれど、実は、これが本当に大きな一つなんですよね。今までの外部指導員は引率のする資格がないと言われていたんですけれども、全国大会はそうなんですが、関東大会とか東京都の大会においては、実は保護者が引率できるという規定も実はあって、御存じかどうかわかりませんけれど、私も引率したことがあるんで、中学生を。個人の競技に限ってはできるんですね。団体については教員というふうになっています。

ただ、今回は、この部活動指導員は個人だろうが団体だろうが、大会への引率、そして、監督としての責任を持てるということで、かなり充実した指導力を発揮できる部活動指導員が導入されたということだという認識をしているところでございます。

これも背景としては、先ほどお聞きしませんでしたけど、中学校の教員による部活動の時間が、平成18年から平成28年の10年間で約2倍になっているという、そういう実態や日ごろ忙しい先生方が、この部活動にとられる時間を少しでも、この外部指導を活用しながらやっていくことが大事かなと思っております。

また、この外部指導員の任用については、さまざまなパターンがあるとも言われております。1つは部活動の指導員として、顧問になるケース、それに担任がかかわるケース、そして、生徒を指導するケース、もう一つは教員と部活動指導員がともに顧問になるケース、そして、生徒を指導するケースといった2つがあるというのと、それと、さらに外部指導員を教員が指導しながらやっていくケースと、幾つかのパターンに分かれてくるのかなと思うんですが、さまざまなパターンを組み合わせながら、ぜひ、全校に配置をしていただいて、部活動の充実をさらに図っていただきたいと思っております。

昔、豊島区の中学校の先生で、池袋中学から明豊中に行って、今は、ほかの他区へ転出されたんですが、北島康介さん、オリンピックで金メダルをとった北島康介さん、水泳部。水泳部はなぜか個人で引率できないんですよ、これね。部活動の指導員もできないという規定が、東京都の中学校体育連盟のところにあるんですよね。それで、顧問、教員じゃなければだめだということで、北島さん、康介さんは水泳部というのがなかったんでしょうけど、バレー部に入って、その先生が、水泳の大会に、そのバレー部の顧問が、時には水泳部の顧問として全国大会に連れていったということで、非常にこの先生がいたから、今の自分の金メダルがあったみたいなことも話していたことがあります。かつてのこの委員会でも、私、紹介したことあるんですけれど、それで、こういう1つの顧問の先生、部活動指導の方がそうやってやってくれたことによって、オリンピックで金メダルとるような選手が出る可能性もありますので、ぜひ、この豊島区からも、豊島区の子どもたちが世界で、オリンピックで金メダルをとれるような、そういった環境整備に今後とも引き続き取り組んでいただくことを要望させていただきます。

 

【教員の働き方改革、出退勤システムの拡充】

○根岸光洋委員 次に、教員の働き方改革について、さらに出退勤システムの拡充について伺いたいと思います。

先ほどもあったかもしれませんが、平成30年に4,000万円の事業費でシステム構築経費を計上されてございます。いつできるんですかと、ずっと聞いていたんですけれど、そのうち、今やっていますということで、ずっとあって、やっとできたような感じなんですが、今、現状どうなっているんでしょうか、システム構築経費について。

○佐藤指導課長  大変御心配をいただきまして申しわけございません。いわゆるICカードを使って出退勤の、しっかりと管理をするということで、11月に工事を完了いたしまして、この3月は実際に試行という形で試験的な運用を始めているという状況でございます。

○根岸光洋委員  ぜひ、せっかく4,000万円かけて、こういった構築したので、これをさらに運用をしっかりやってもらいたいと思うんですね。新年度では、今度はシステム保守経費ということで計上がされてございます。1,513万円、こちらについてはどういう事業内容になるんでしょうか。

○佐藤指導課長  これ、今年度入りましたものを、システム構築に係りましたので、維持という形で今年度の、来年度の予算は構築しているという状況でございます。

○根岸光洋委員  ただ、このシステムを導入しなくちゃいけない背景というのも、先ほど働き方改革ということで申し上げましたけど、教員の皆さん、残業手当というのがなく、それも含まれているということで、特に時間については今までは、早く帰りなさいよって指導はされていたんでしょうけれど、夜、私も見ると8時、9時、10時までいらっしゃる先生も中にはいらっしゃって、今現在も、もしかしたら遅くまでいらっしゃる先生、時々、見受けられるんですけれども、これを導入することによって、そういった時間の管理ができると思うんですが、この背景になるところですね。指導課長にぜひお聞きしたいんですけれど、なぜ、こうやって長時間、教員の先生方が学校にいなくちゃいけないのか、この辺について、どうお考えでしょうか。

○佐藤指導課長  大きく2点あると思っております。まず1点目でございますけれども、教育という仕事がなかなか、さまざまな分類がしにくい特異性があるということだと思っています。2点目は、そもそも教員の意識改革があると思っております。全国的に、国中が働き方改革に向かっているところに、やはり教員も同じように、どうやったら自分たちの仕事を効率的にできるかというのを考えていく必要があるというふうに考えております。

○根岸光洋委員  大変難しい話で、何か理解できたような、できないような内容なんですが、やはり、今、学校に行くと本当に若い先生というか、この団塊の世代の方がどんどん退職されて、若い先生がたくさんいらっしゃって、保護者よりか若い教員の方が圧倒的に多いんじゃないかなということを思って、よく餅つき大会なんか行くと、前は重宝されたんですけど、最近、若い先生がいるんで、私たちはあんまり手伝わなくてもいいような状態になっていいんですけれども、活気があっていいなと思うんですけれど、そういう若い先生のやっぱり教育指導というのは、今までは中間なりベテランの先生がされていたと思うんですが、そういう教員の方も大変少なくなっている傾向なのかなというのも見受けられるんですよね。そういう中で、やはり若い先生が、これからの先生方が、さまざまな授業組み立て、学習の組み立て、生徒への指導、児童へのそういった指導について、また保護者への対応とか地域へのこととか、苦労されているんじゃないかというのが、そういった漏れ伝わってくるところなんですが、そういったことに対しての体制もぜひ充実させていかないといけないんじゃないかなと思うんですが、このハード面とソフト面と言ったらいいのかわかりませんが、これについて、もう一度、ちょっと所見を伺いたいと思います。

○佐藤指導課長  まさに委員のおっしゃるとおりでございまして、今、教員は若手と、それから50代後半ということで、二極化している状況は事実でございます。ぜひ、その点を踏まえた上で、指導課として応援できることは何かということを探っていきたいというふうに思っております。

○根岸光洋委員  先ほどの部活動もそうですし、学校の先生方は教育というか、子育てというか、それに本当、情熱を持ってというか、人生をかけてというと変でしょうけど、自分の多くのことを投げ捨ててもやろうという、そういう気概のある方が多いのかなということも考えさせられます。

中学校の部活へ行ったときも、顧問の先生が、さっき365日やりますよと、熱烈な先生に、生徒のほうが、先生、少し休んだほうがいいよと、たまにはデートしてきたらどうだと言われて、いや、俺はもう絶対、この顧問をやるんだって、その先生がおっしゃって、休むと子どもたちにデートしているんじゃないかと言われると困りますみたいなこと言っていましたけれど、その情熱は大事だと思いますが、しっかり時間をとっていただいて、教員自身が研修する時間、学ぶ時間ということも必要でしょうし、また、そのあいた時間で生徒、子どもたちに向き合う時間というのも必要だと思います。そういった意味で、この出退勤システムがきちんと動くこともそうでしょうけども、もっとソフト面、中身の面でぜひ学校現場、働く先生方が伸び伸びと生き生きと、未来の子どもたちのために力を尽くせるよう努力していただくことをお願いいたしまして、質問を終わります。