令和 3年決算特別委員会10月14日文化商工子ども教育費

保育園待機児童対策

○根岸光洋委員  私のほうからは、今日は保育園のほう、よろしいですかね。

まず、今、待機児童対策として、保育園が物すごく豊島区は整備されて、本当に子育てしやすい区として、多くの方が豊島区に住みたい、子育てしたいというふうに思ってらっしゃるということを聞いております。その中で、園庭がない保育園も増えているという中で、こういった子どもの遊び場、保育園児の遊び場ということで、小学校ですかね、学校の校庭を使った、そういったものを協力して、子どもの遊び場として開放していただけるというのを伺ってますけど、現在の状況はいかがでしょうか。

○三沢保育政策担当課長  今年度から始めたわけではございませんが、このしばらくの間、なかなか十分な広さの園庭を持っていない保育園のために、この間、小・中学校の校長会と教頭会に出向きまして、子どもたちの運動会のために校庭を貸していただけるようにお願いを申し上げているところでございます。ただ、実績といたしましては、昨年度、今年度、非常にコロナの嵐が吹き荒れましたので、数自体は少なくなってございますが、今年も4月の頭に小学校の校長会にも出向きまして、引き続き御協力をお願いしているところでございます。

○根岸光洋委員  確かにコロナの影響ということで、厳しい状況にあると思いますが、引き続きまして、御協力を打合せをしてお願いしたいと思います。

それで、この園庭のない保育園の園児さんにとっては、遠くへ公園を探して行って、そこに行くと、また、ほかの園児さんがいらっしゃって、時間を調整されたり、待ってたり、また、行って帰ってくるだけで、往復だけでかなりの時間が終わってしまうみたいなことも伺っております。そんな中で、ほかの款別のときにも、公園のときにもお願いをして、お話をしたんですが、移動するに当たって、たくさんのおもちゃというか、遊び道具というか、子どものために必要な機材を持って、保育士さんが歩いて子どもを連れて、また、大きな道路を渡っていかなきゃいけないということで、大変危険であるというような話から、何かおもちゃ倉庫みたいなのもモデル的に設置してもらっているという話も伺いました。

一つだけ伺いたいのは、旧朝日中のこの活用なんですけれど、以前は、にしすがも創造舎でしたっけね、そのときは園庭を、グラウンドを使わせていただいたと。その後、巣鴨北中の仮校舎になって、学校で使うということで、使えなくなって、その後、また、一旦それが終わって使えるようになったということを伺って、その後、さらにまた、ワクチンの接種会場になるということで、使えないと。なぜ使えないのかとお伺いしましたら、車で出入りするケースがあると、ワクチン接種にですね。園児の方が危険じゃないかというようなお話だったんですね。多分現在もまだ使われてないんじゃないかと思うんですが、ワクチン接種もかなり落ち着いてきている状態だと思うんですが、旧朝日中学校の園庭というか、園児のための園庭の活用については、どのようになっているのか、また、どのようにしていただけるのか、ちょっとこの辺を伺いたいと思います。

○三沢保育政策担当課長  こちらの旧朝日中学校の校庭利用についてですが、同じく、こちらも4月の16日付に保育政策課のほうから施設計画、担当課長を通じまして、コロナの集団接種会場が実施されるまでの間、昨年度に引き続き、今年も近隣の園庭のない保育園等に利用させてもらいますようお願いをしたところでございます。これにつきまして、近隣の4園ほど、ゼロから5歳児までの子どもたちが歩いて利用していただいているという状況にございます。こうした取組、非常に土地が少ない本区の特殊事情ということもございますので、集団接種会場等で使わないときは、今年度いっぱい、また活動を継続させていただければと考えているところでございます。

○根岸光洋委員  そういうことは、今使えているということなんですね。それでよろしいんですか。

○三沢保育政策担当課長  毎日ではないんですけれども、集団接種会場をやっておらずに、月曜日、水曜日、金曜日といったシルバー人材センターさんの管理人がいる時間帯については、活用しているような状況にございます。

○根岸光洋委員  ぜひ、またワクチンのほうが落ち着きましたら、使わせていただくようにお願いしたいと思います。

 

【就学援助】

○根岸光洋委員 じゃあ、委員長、すみません、次に行きます。

聞いたところを聞きたいと思うんですが、就学援助について、教育委員会ですね。新型コロナウイルス感染症に伴う就学援助について伺いたいと思います。

就学援助、毎年のように、新入生も含めて、入学前の補助も始まり、また、こういった困難な中、経済的に厳しい御家庭のお子様たちに対する援助を行われると伺ってますが、この新型コロナウイルス感染症に伴って期間も延長されたということですが、延長されたことによって、申請数への影響とか、そういったものはいかがでしたでしょうか。

○星野学務課長  昨年度、新型コロナウイルス感染症に伴って、様々、区独自の対策を進めてございますけれども、その一つに、申請期間の延長がございました。昨年度、本来であれば、4月の末で締め切りするところを5月末までに申請受け付けたわけでございますけれども、申請件数で見ますと1,865名ということで、前年度比で56名増えているという状況でございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。延長によって、そういった方々が援助を受けられたということで、喜ばしいことだと思います。

それと、また、新型コロナウイルスの影響によって家計が急変した世帯に対しては、特別認定というのも実施されたと伺ってますが、これについては、内容を少し伺いたいと思いますが。

○星野学務課長  こちらの援助対象者の拡大ということでございますが、通常前年の所得で審査がございますので、審査をいたしますけれども、昨年、緊急対応といたしまして、現年の所得で審査を実施いたしました。具体的には直近までの所得が分かる資料を提出してもらい、年間所得に換算をして、審査を行ったというものでございます。

○根岸光洋委員  現在もまだコロナ禍の影響というのは出ておりまして、ぜひそういった急激に家計が急変した方、世帯に対しては、また引き続きこういった対応もよろしくお願いしたいと思います。

それとあわせて、ほかの款でも出ておりましたけど、昼食費用の支給ということで、約4,000万円の支給があったということも伺っております。こういったことも、本当に教育委員会として対応していただきまして、本当にありがたいことだと思っております。

それとあわせて、我が会派から西山議員も何度か質問しておりましたけれど、中学3年生のインフルエンザの予防接種の費用助成、これも新型コロナウイルス感染症のものとして行われて、また、今年度も行われるというように伺っていますけれど、この辺の実績、人数とか、その辺がありましたら、ちょっとお知らせください。

○星野学務課長  昨年度から始めた中学3年生へのインフルエンザ予防接種費用助成、こちらは、就学援助の対象者を対象にやっているものでございますけれども、昨年度の実績といたしましては、一律3,500円を支給ということで、支給人数205名、支給総額は71万7,500円という状況でございます。

○根岸光洋委員  もっと言うと、私ども会派としては、受験生全員に受けさせてほしいと、援助してほしいということも要望しているんですが、ここで、今一つやっていただいていますけれども、ぜひこういったことも検討していただければなと思っております。

いずれにしましても、新型コロナウイルス感染症、まだこれから、まだ次の第六波というんですか、来る可能性もあるということで、引き続き教育委員会さんとしても、こうした御家庭の方への援助をしていただきたいと思います。私のところも、そんな多くはありませんが、御相談があって、就学援助自体、その名前ぐらいは聞いたことがあるけれども、どういった内容で、自分のうちがそれに値するのかどうか、家計がなるのかどうかまでは深く考えてなかった家庭の方もいらっしゃいまして、実際、教育委員会さんのほうにお連れして、いろいろお話を伺ったら援助を受けられるということがあって、本当にこれ、周知はしていただいているんでしょうけれど、いま一層、こういった就学援助について、知らない方というか、よく内容が存じ上げてない方もいらっしゃると思いますので、ぜひこういった周知についても、引き続き、また、毎月、何か申請もできるとも伺ってますので、春のときだけじゃなくて、できればもう少し周知を広めていただきたいと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。

○星野学務課長  委員おっしゃるとおり、この制度、なかなか所得で判定するもので、ちょっとなかなか難しいところもあると思ってございます。私たちとしては、入学通知を発送する段階ですとか、あと、新学期に始まって、全区立小学校に通う方々に申請書のほうをお渡ししたりとか、ホームページ、学校便り、様々なツールを使いまして、しっかりと周知をしていきたいなと考えてございます。

 

【通学路の防犯カメラ】

○根岸光洋委員  よろしくお願いします。

もう一つだけ、少しだけいただきまして、時間をですね。通学路の防犯カメラの設置事業について伺いたいと思います。

学校、各学校には、校門のところに、校門付近に防犯カメラを設置するということで、平成27年から令和3年までで全校に設置をされるというふうに伺って、違いますね、もう既に設置がされているわけですね。その後、各学校に5台ずつ、同時で設置がされて、東京都からの補助金も出て、令和3年度には全校に設置されるという状況だというふうに伺ってます。この防犯カメラを設置することによる児童、また、保護者、また、近隣の安全・安心の効果は高まっているというふうに思うんですが、この辺の効果について、教育委員会としてはどのような御見解がございますでしょうか。

○星野学務課長  まさに今、まさに最中なんですが、今年度、八街市での交通事故を受けて、9月から10月末にかけて、これは交通安全だけではなくて、防犯の観点も含めて、全校一斉で合同点検をやってございます。私も可能な限り参加してやらせていただいてますけれども、交通安全という観点では、一定程度、ガードレールとか、いろいろなハード面という部分、充実、ちょっと一定程度充実はしてございますけれども、やっぱり回っている中では、防犯という部分も大きく皆さん、不安な部分があるというのも認識してございます。今年度で、各学校10台つくというところでございます。そこについては、まだまだ欲しいという様々な声も受けているところですが、この10台だけではなくて、町会のカメラだとか、公園のカメラとか、様々な区で設置しているカメラがございますので、そういったもので地域を、地域の安全・安心というものを担保していければなと考えてございます。

○根岸光洋委員  これ、数が増えれば、それで全てよしというわけではなくて、それを誰がどうやって運用していくかという中身がやっぱり大事だと思うんですよね。私も設置してある学校、どっか地方で行きましたけれど、防犯カメラがもともとつくらない学校だったんですけれど、保護者のほうからどうしてもということで、保護者がお金を出し合って、地域で、防犯カメラ設置したという学校、見に行ったことあるんですけれど、4台ぐらいモニターがありましたけれど、誰も見てないんですよね。一体、これ、いつ見るんですかと伺ったら、何かあったら見ますと。何かあったら見たんじゃ遅いわけなんですけれど、ただ、そこにずっと警備員がいて見ていくというわけにもいかないわけですよね。だから、この運用ということについて、これは大事だと思うんですよね。通学路の安全もそうでしょうし、防犯という意味もあるでしょうけど、また、事件があった後の後追い調査とか、警察が使うかもしれませんけど、一番大事なのは、何か変なことが起こっているぞと、何か変な人が来たぞというのを誰がキャッチして、それをどうやって先生方や学校や子どもに伝えて、安全を守っていくのかって、これが大事だと思うんですけれど、ここの考えがもしあるようでしたら、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。

○星野学務課長  まさにおっしゃるところが課題の一つだと受け止めてございますけれども、今、通学路の学校の外のカメラについては、SDカードといいますか、それぞれの機器ごとにSDカードが入ってございまして、例えば警察から照会があったときには、要はそこに登って、SDカードを取って、情報を取得するというところで、若干手間がかかるというところがございますけれど、ここは教育委員会としても、できる限りそこは迅速に対応することで、そういったものをカバーしていきたいなと、今もやっているところでございます。

○根岸光洋委員  まとめますけれども、ぜひこういったものが、運用がうまく使えると言うと変ですけれど、未然に防げるためにも、大切なものだと思いますので、せっかくの費用をかけてつくったものでございますけれども、やはり人間が使うものですので、一つ一つちゃんと眼で見ながら、危険を察知しながら、こういった機械を使いながら、子どもの安全を、地域の安全を、ぜひ学校中心として守っていただければと思います。以上でございます。