k4605605

平成25年予算特別委員会 文化商工・教育費( 3月 7日)

学校の図書館充実、図書費の購入費を!

○根岸光洋委員 次に、先ほど図書館の整備ということが出ましたけれども、私ども公明党も図書館の充実ということでは、ずっと訴えをさせていただきました。平成21年には、小学校の図書館、図書費の購入費が38万円、中学校は57万円という時代がありました。それぞれ小学校は23区中23位、中学校は23区中20位という、そのときにこの委員会で確か取り上げて、私ども会派の高橋佳代子委員が当時の担当の理事者に、机をたたかんばかり、怒られちゃいますけれど、そういう勢いで、かなりこのことについて訴えさせていただいて、その次から中学校が120万円、小学校は100万円ということで、それぞれ順位も4位、5位という上位のほうに位置したという経緯があるということで、大変喜ばしく思っております。それとともに、図書館司書の充実も一緒になってやってもらいたいということでお願いしてきましたけれども、これも全校に配置されると伺いました。まずそこで、先に、24年度の7名から、25年度は11名になると伺っていますけれども、この事業費を見ると2,515万円から2,862万円と約350万円の増ですが、増員としては1.5倍の増員に対して、ちょっと少ないのではないかと思うのですが、この辺はどういう形になっているのでしょうか。

○山本教育指導課長  23年、24年と使った財源につきましては、特別財源でやってまいりましたけれども、一番大きなハードルが、25年に向けたこの時期でございます。いわゆる一般財源化できるかどうかというのが、まず、大きなハードルだったのですけれども、これについては、今、予算化をしているところでございます。

これを、いわゆる特別財源から一般財源に変えるのが一番大きなハードルだということで、財政当局とも検討させていただいたのですが、次のハードルは、この一般財源化を4校から13校、13校から23校、23校から31校へと段階的に拡大ということを考えていたのですけれども、一般財源化、一たんしてしまうと、今度はその額が大変大きなものになってしまうということで、ここでもう一度、大きな制度設計の見直しをしましょうということで、先に司書を一般財源でつけてしまって、段階的にやるのか、それとも最初に全校に配置してしまって、その後に拡大を図っていくのかという選択を私どもも十分検討したのですけれども、その結果、まずは全校配置しようと。ついては、現在、週2回体制でそれぞれの学校に配置している方々を、ちょっと回数は減るかもしれないけれども、すべての小・中学校に対して平等にというのは変ですけれども、まずは司書の活用を図っていきましょう、そのような形で、金額が若干伸びでございますけれども、校数は大幅に23校から31校へということで、拡大の制度設計を行ったところでございます。

○根岸光洋委員  あと、図書標準について、今どのぐらいの位置にあるのでしょうか。

○井上学校運営課長  学校図書館の図書標準がございます。こちらにつきましては、23年度で、小学校で23校中8校が図書標準を達成している状況でして、中学校につきましては、8校のうち3校が達成している状況でございます。

○根岸光洋委員  分かりました。かなり図書標準、そのようなものが大事になってくると思うのですけれども、図書館司書が入ることによって、古い、もう使われていないような図書の廃棄が大分進んで、新しい良書というか、今、まさに読むべき子どもたちの本が選定されたということで喜ばしいことだと思いますし、全校に配置されることによって、さらにそれが進んでいくと思いますけれども、実際のところでは、こうした廃棄も進んだということで、そういう実際の図書標準が多少下がっているのかなという気もするのですが、これからこの予算をさらに上乗せしろとまではちょっと今日は言いませんけれども、続けていただきながら拡充をして、子どもたちにとってのよい環境をさらに進めていただきたいと思います。