平成24年決算委員会 文化商工・教育費 根岸発言(10月18日)

スキー教室と被災地支援

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○根岸光洋委員  わかりました。一番やはり、民間の一般のお客様、区民、また区外のお客様、また四季の里自体が民間ですので、自助努力していくべきだとは思いますけれども、今までの経緯からしますと、やはりスキー教室とか、きょうは教育委員会さんもいらっしゃいますので、現在、北志賀とか立科のほうにかえたという経緯がありますけれども、この辺についてどういうふうにお考えを持たれているか伺いたいんですが。

○井上学校運営課長  猪苗代四季の里でスキー教室を実施してまいりました。昨年の東日本大震災以降、昨年の場合ですと、もう6月、7月の段階で次年度の予定を立てなければいけないという事情がありました。そういう事情の中で、長野県の北志賀に急遽スキー教室、実施場所を変更いたしました。

そうしまして、今年度についてですが、猪苗代の方面につきましては余震もおさまって、放射線量も低下して安定しているということはわかっているのですが、猪苗代がやはり福島第一原子力発電所に近いということを不安に感じる保護者の方がいらっしゃるということは事実でございます。ことしに限っては、そういった理由などから北志賀。そしてまた、北志賀につきましてもちょっと遠距離だというところ、去年は暫定的に急遽見つけたというところもございまして、小学校の林間学校を長野県の立科町で実施しているという経緯がございますので、モデル的に中学校の2校はことし立科町で実施を予定してございます。

○根岸光洋委員  わかりました。この猪苗代四季の里の今年度の状況をいただきますと、小学生が約100名、幼児が33名、これは区外の方、いわゆる福島県内の方だと想定できるのですけれども、利用が戻ってきつつというか、若干出てきているという状況があります。

また、猪苗代のまちにも当然小学生、中学生、実際にそこで住んで通学して勉強されている方がいらっしゃいます。また、経済、景気だけでもなくて、大きな面で見て、やはり風評被害というのをどう払拭していくのかは保護者の皆さんに丁寧な説明が必要だと思いますし、その心配されるお気持ちも重々わかっているつもりでございますけれども。

または経済とか景気、それだけではなくて被災地を支援していく、またこういった交流を続けていくということについて、できれば安全な情報を確実に、着実に保護者の皆さんにも伝えていただいて、復活できるような方向にできるだけ早い時期に、豊島区の施設でございますので、他区も動向を見ていると思いますので、そういった考えを持っていただきたいなということを最後に御要望して終わりたいと思います。

○齊藤教育総務部長  教育委員会といたしましても、風評被害ということに惑わされることなく、正しい情報を把握いたしまして、保護者に対し、また学校現場の校長先生を初め、教職員の方々にも情報をきちっと提供し、安心だということの認識に立って、あるべき事業の考え方を整理していきたいと思っております。 スキー教室につきましては、現在、教育委員会といたしまして放射能等の心配については、これはもうほとんどないという、そういう認識に立っております。それよりも移動にかかる時間、また何か事故が起きたときの避難経路の確保、そういったことから移動教室の場所として猪苗代がふさわしいかどうかと、そういう検討をしているということでございます。  放射能、こういう風評被害、これに対しては教育委員会も積極的にその払拭について取り組んでいく、そういうスタンスで今後も努めてまいりたいと思います。