平成29年予算委員会 根岸自由質疑発言( 3月 7日)

認知症対策

○根岸光洋委員  よろしくお願いします。私からは、高齢者施策の中について、特に認知症の対策について、先ほども御質問ございましたので、その中で得た答弁をちょっと使わせていただきながら、御質問したいと思います。

全国で約500万人、そして2025年には700万人を超え、本区でも5,700人、2年ぐらい前ですか、それから2025年には7,000人を超えると言われている認知症患者については、国も認知症施策推進総合戦略、新オレンジプランを公表して、認知症患者の皆様に具体的な施策を展開しているところでございます。

本区においても、先ほどさまざまいろいろな基幹センターを設置したりして、いろいろな形で、またCSWも含めて対応されていると伺っていますし、総合相談センターの相談件数もかなりの件数があって、職員で割ると1人500件とか600件とかの数の方を担当して、これは広く言えば、もっとたくさんの方の高齢者の認知症以外の方も担当されているとは思いますが、これだけ多くのふえ続けるものについての対応は、やはり私、前の一般質問、また予算委員会の中や決算委員会の中でも申し上げましたけれど、認知症を正しく地域で理解して社会で支えていくためにも、認知症サポーター養成講座の開催をぜひふやしていくべきだということを申し上げてまいりました。10年間で5,000名の認知症サポーターが豊島区で生まれまして、この5年間でさらに5,000名をふやすということで、そういった計画もお聞きをしておりますけれども、昨年度のサポーター養成講座の実施状況はいかがになっているでしょうか。

 

○渡邉高齢者福祉課長  昨年度の認知症サポーターの養成でございますが、平成27年度、48回の実施をいたしまして、累計でございますけども、平成27年度までで5,849名の方を養成いたしたところでございます。

 

○根岸光洋委員  そのサポーターの役割ということについて、ちょっと簡単に教えてください。

 

○渡邉高齢者福祉課長  役割でございますけれども、やはり認知症の方が非常に多くなっておりますので、まず正しい知識を区民の皆さんに持っていただきまして、例えば地域の中で、そういうような認知症の方、また御家族の方がいらっしゃったときに、さりげなくでも支援ができるような形でということで、養成を進めているところでございます。

 

○根岸光洋委員  それで、私、このサポーターが豊島区は少ないというようなデータをもとにお話をして、今、一生懸命区でも実施をしていただきまして、私も昨年1回、地域の方の要望があって、基幹センターの本当にベテランの職員さんが、夜でしたけれど、夜間、講演をしていただきまして、本当にあっという間の時間が過ぎて、受けられた方からも大変に好評で、その方の中からも、ぜひそういった講師役となるキャラバンメイト、こういったものにもぜひ興味を示された方もいらっしゃって、いろいろその後、委員会等でサポーターの数をふやすためのキャラバンさんが、教える講師が25名しかいないと。実際に活動できる方は本当に数名しかいないという中で、これやはりキャラバンメイトをふやすべきではないかということでお話を申し上げましたところ、2月22日ですか、区でもキャラバンメイトの養成講座をやっていただいたということですが、簡単にこの概要についてお聞かせください。

 

○渡邉高齢者福祉課長  キャラバンメイトの講師、サポーター養成の講座を務める講師の方を2月22日に研修を行ったところでございますけれども、参加の方が39名いらっしゃいました。非常に多くの方に参加をしていただきましたが、参加をできる方というのは、だれでもということではなくて、例えば認知症のサポーター養成講座を受けた方で、またその後にキャリアアップの講座を受けた方、また東京都のほうのもう少し長期にわたるいろいろな認知症の研修を受けた方等が対象として参加をしていただいて、この人数の方で研修を実施したというところでございます。

 

○根岸光洋委員  ありがとうございます。今までは東京都でもキャラバンメイトの養成をやっておりましたけれど、区の枠が年間で1人とか2人で、ほとんどが高齢者総合相談センターの職員の方が受けられていたという中で、区民の方もぜひ受けたいということでお話をしていく中で、今回行っていただきました。

中身を、若干事前にいただいた資料によりますと、医療従事者の方、介護従事者の方、また総合相談センターの方5名、それから行政、高齢者福祉課の方5名とか、それから今申し上げました認知症介護実践リーダーの方が3名とかいらっしゃいますけれど、純粋に本当に区民として、肩書がなくてと言ったら変ですが、参加された方というのはどのぐらいいらっしゃるのでしょうか。

 

○渡邉高齢者福祉課長  この39名の方が研修を受けていただきましたけれども、いろいろな肩書はあるとは申しましても、区の関係、職員ですとか地域包括支援センターの職員というのは10名ということになっておりまして、あとは皆さん、純粋に自分、御自身で講師をやってみたいという方でございます。先ほど医師ですとか、いろいろな歯科衛生士の方もいらっしゃいますし、薬剤師さん、鍼灸師会の方もいらっしゃいます。団体にお願いをしたということではなくて、御自身の意思で来られた方ということで、私どもは区民の方ということで認識をしております。

 

○根岸光洋委員  ありがとうございます。そういった方が今後講師となって、多くの区民の皆さんをサポーターとして正しく認知症の患者の方、また認知症を抱える家族の方に対して、特に専門的なことはできないかもしれませんが、それから先ほども出た初期集中支援チームというのもできますし、いろいろな意味で行政とタイアップして、共同していけるということは大変重要ではないかなと考えてございます。

それで、今回新しくなったキャラバンメイトさんが本当に一生懸命養成講座をやっていただける筋道をつけていかなくちゃいけないと思うんですけれど、年間の開催の予定はどのぐらい見込んでいるのでしょうか。サポーター養成講座は。

 

○渡邉高齢者福祉課長  サポーターの養成講座につきましては、本当に回数は多ければ多いほどいいなと思っております。これは区民の方が自主的に手を挙げてやりたいということで申し込みをされるものもございますし、また区内の事業所さんからもやりたいというお声をいただいておりますので、昨年度の回数を上回る回数を今年度も含めて実施をしていきたいということでございますので、区のホームページですとか、またいろいろな機会を捉えて周知活動をしてまいりたいと考えております。

 

○根岸光洋委員  昨年、恐らく小学校でも医師会の先生のあれでジュニアサポーターというのをやっていただいて、かなり多くの小学生も受けられている、そういう方が中学生になって、高校生なって、いろいろな形で大人、またおじいさん、おばあさんと携わって、そういった認知症の患者の理解を深めていくということが本当に重要だと思います。

あともう一方、キャラバンメイトの養成も、引き続き、できれば平成29年度も行っていただきたいと思いまして、この点についていかがでしょうか。

 

○渡邉高齢者福祉課長  今回39名の方がこの研修を受けていただきまして、38名の方がキャラバンメイトの講師役として登録をしていただきました。

まずは、この方たちに来年度以降、積極的に講師を務めていただきたいと考えております。本当は来年度、毎年養成をしていけばいいのかもしれませんが、養成をすればするほど講師の方がふえてしまって、今度は実施をする区民の方たちの需要と供給のバランス等もございますので、来年度は一たん見合わせをいたしまして、今回の研修を受けた方たちに積極的に活動していただきたいと考えております。

 

○根岸光洋委員  わかりました。本当にこういう形でキャラバンメイトがふえて、講師がふえて、恐らくサポーターの講座もふえて、サポーターとなって支えてくださる区民の皆さんふえるんだと思っております。大変すばらしいことだと思います。

ただ一方、前回もやったんですけれど、サポーターの数だけで言うと、東京23区で豊島区は23位です。一番少ない数。なおかつ、キャラバンメイトさん、講師の数、こちらも23区で一番下なんですね。私のデータが合っているかどうかは別として。サポーターの講座回数も22番目ということで、今、課長が一生懸命お答えしていただいたんですけども、やはりこのまま推移していくと、23番目のままになってしまいますので、ぜひサポーター養成講座をふやし、またキャラバンメイトをふやしていっていただくことによって、そういった認知症の患者さん、また認知症の家族と接する方が多くなり、地域の中で、そういった方が安心して生活できるような、そういう支え合う社会をつくっていけるのではないかと思いますので、引き続き御検討いただきまして、よろしくお願い申し上げまして、質問を終わります。