平成27年予算委員会1款議会費~9款教育費補足( 3月 9日)
健康チャレンジの事業
○根岸光洋委員  よろしくお願いします。私のほうからは、今回、一般質問のほうで此島議員のほうが質問しました健康チャレンジの事業について、関連してお尋ねをしたいと思います。
平成21年度から6年間ということで行われて、健康意識が高くない人へのきっかけづくりということで行われると伺っていますけれど、これまでの成果について簡単にお聞きします。
○佐野健康担当部長(地域保健課長)  健康チャレンジ事業でございますけれども、区民の皆様の自主的な健康習慣のきっかけづくりという目的で、平成21年度から6年間実施しております。これまで累計で、この事業に登録された方が約8,000人、参加者数は4万人超という実績でございまして、口コミで年々増加している状況でございます。
○根岸光洋委員  健康づくりということで、さまざまこの委員会でも、がん検診だとかいろんなワクチン接種なんかもお話がございましたけれど、それとは別な角度で、そういったまた違う角度で、幅広い健康づくりに挑戦する、チャレンジしていくということで、大変いい事業だなと思ってございます。
その中で、やはり健康寿命を伸ばしていくという意味では、こういった関心の低い方が参加していくということが非常に大きな意味合いだと思うんですが、これ対象が今まで二十から74歳まで、今度は二十以上の区民となりましたけれど、この75歳以上の方を入れるというのは、どういう意味があったんでしょうか。
○佐野健康担当部長(地域保健課長)  今回、健康チャレンジの内容を何点か改正をしております。その1つに、ただいま御指摘のありました年齢要件の撤廃がございます。これまでこの事業、対象年齢を20歳から74歳までの方としておりました。それをこのたび年齢要件を撤廃いたしまして、年齢にかかわらず、取り組む意欲のある方に参加していただこうという目的にしたものでございます。
で、この74歳以上の方も参加できるようにした理由でございますけれども、やはりこれから高齢者の方ふえておりまして、75歳以上の方から、これまでこの事業に参加したいというような要望が多数寄せられていたというのが大きな理由でございます。
○根岸光洋委員  本当に高齢の方、90歳、100歳でもお元気で、ラジオ体操に毎日参加されている方も、私の周りにもたくさんいらっしゃいまして、ある意味では年齢制限撤退するというのは正しい選択というか、だったなと思いますけれど、そうすると、今後このチャレンジ事業には、大体どのぐらいの方に参加していただこうという、こういう目標みたいなものが設定されているんでしょうか。
○佐野健康担当部長(地域保健課長)  具体的に数値の目標は置いてございませんけれども、これから高齢者の方も対象にしたということと、やはりこれから想定しております、御協力いただく企業や団体も、従前よりもふえていくことを想定しておりますので、従来よりも、より従来の、大ざっぱな言い方しますと、倍ぐらいの参加者を見込んでおります。
○根岸光洋委員  それで、これはポイントということなので、参加すればするほどポイントが付加されて、今までですと抽せん会があって、いろんなさまざまな健康に対する商品というのが、参加の協力企業から出されたということなんですかね。それで、毎回のように当たりましたという人も、私の周りにもいらっしゃって、それを励みに何か参加されているんですが、これ達成率大体見ると5%ぐらいですかね。参加者の5%と見ていいんですか。そういう感じで何かポイントの達成をされている方がいると思うんですが、この改正後、やはりこのポイントの意味合いというか、やる気を起こさせるという意味では、応援の団体もふえるというふうにも伺っていますけれど、このポイントの蓄積の方法、または、ポイントをやはりしっかりためるための、事業に参加する意欲を高めるためのものが必要だと思うんですが、この辺の改正された大きなところの、ポイントのポイントと言ったら変ですけれど、教えてください。
○佐野健康担当部長(地域保健課長)  ありがとうございます。今回、こういうふうな形に変えた趣旨でございますけれども、従来は今お話ありましたように、一定のポイント、400ポイントためると、年度末の抽せん会に参加する資格が与えられるということでございました。これは400ポイントためた方も、1,000ポイント行った方も、同一の褒賞といいますか、同じ参加権利を得られるというだけだったんですが、今回の改正によりまして、今後は運動に参加して、ポイントを稼いだだけサービスが得られるような仕組みですね。で、具体的には、参加企業、団体の協力を得て、例えば商店街のポイント制度をそれぞれ持っておられます。で、チャレンジで一定のポイントをためると、商店街のポイントにかえられるとか、そういった形で、地域のそうした商店街の振興等にも結びつけていく形で、区全体を活性化するような効果も含んだ事業効果をねらったものでございます。
○根岸光洋委員  ありがとうございます。がん検診についても1ポイント、これだけだったのが、複数受ければポイントが加算されるようなことも、答弁の中でございましたけれど、いい取り組みだと思います。
それで、今、関連企業の団体、協力団体のお話が出ましたけれど、これがかなりふやしていくと倍ぐらいするというお話ございましたけれど、これ関連団体、協力してくれる企業にとってのメリットというのは、どういうようなものがあるんでしょうか。
○佐野健康担当部長(地域保健課長)  協力していただきます商店街、あるいは大規模店舗だとかコンビニだとか、飲食店だとかフィットネスクラブとか、さまざまな業種を考えておりますけれども、これらの方にもし協力していただいて、ポイントをためた方に一定のサービスをしていただけるというような形になりますと、それらの企業の名称をホームページや広報で公表していくということで、企業の信頼度を高めるというようなインセンティブを与える予定です。
○根岸光洋委員  そういう意味では、参加される方にとってもそうでしょうし、商店街でのポイントの還元というか、いろいろサービスを受けられるとか、企業にとっても、そういう広報でいろいろ協力しているということは、企業PRにもなるということで、大変にいろんな幅広い、すそ野の広い事業だなと評価をいたしますが、特に今回の改正によって、今までの従来の生活習慣病の予防から、重症化予防による医療費抑制効果もあるというところまで踏み込んでいるということで、糖尿病の重症化の予防というものも、区でも事業としてございましたけれども、大変にこれはもう進めば進むほど、いろんな面で、財政的な面も含めて、健康づくりが進むことによって、いろんな形で相乗効果が出てくるなということが高く評価される事業だと思いますので、ぜひ今後とも積極的に対応していただきたいと思いますが、最後に、課題と対応、また今後の進めぐあいについて、いま一度お尋ねして終わりたいと思います。
○佐野健康担当部長(地域保健課長)  ただいまお話がございましたように、この健康チャレンジ事業を今回マイレージ制度、ポイントをためて、それに応じて幾らでも褒賞が与えられるような制度にしたという趣旨は、今もう国がデータヘルス計画等に基づいて、糖尿病予防、生活習慣病の発症予防等を推進しているという一次予防の一環として、これから、各自治体で、このような形で、運動に取り組んだ住民の方々に対して、金券等のマイレージを与えていくというような事業が進んでまいります。豊島区は、その先駆的な、一番トップを走ってやっているような状況でございますので、今後これを重点的、積極的にやっていきたいと思っております。課題ということでは、やはりやりっ放しではなくて、この効果を検証するということが重要でございますので、その点の効果検証方法について、今後、対応を考えるということと、それから、やはり区民の健康寿命の延伸に向けて、この一次予防であります住民、区民の健康づくりに合わせて、さまざまな検診の受診率の向上ですとか、あるいは医療にかかっていない方を医療に結びつけるための三次予防の施策、こうした、一次予防から三次予防までの総合的な取り組みをあわせて実施することで、区民の健康づくりを進めてまいりたいと考えております。