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平成25年予算特別委員会 文化商工・教育費( 3月 7日)

新政権の学校施設環境改善交付金

○根岸光洋委員 国の緊急経済対策として、平成24年度補正予算が2月26日、国会で成立しました。この補正予算では、地方自治体が、平成25年度以降の学校施設の大規模改修事業を前倒しして対応するというために学校施設環境改善交付金が計上されたと、このように伺っております。さらに、今回の補正予算に限ってということで、事業の迅速かつ円滑な実施や地方公共団体の軽減負担のため、地域経済活性化・雇用創出臨時交付金、通称して地域の元気臨時交付金が措置されたと、このように伺っております。

教育委員会としては、今回の国の補正予算についてどのように対応するのか、まず伺いたいと思います。

○兒玉学校施設課長  非常にタイトなスケジュールですが、平成25年度の国の交付金の対象となる大規模改修事業と、平成26年度の一部の大規模改修事業を前倒ししまして、申請する準備を今進めているところです。

○根岸光洋委員  ぜひ国がこうした緊急に措置をして、前倒しで進めなさいと。さらにそれにプラス上乗せして臨時交付金も加算するということでなっていますので、タイトなスケジュールであると十分承知しておりますけれども、ぜひ区内の学校の改築、大規模改修に役立てていただきたいなと思いますが、その上で、大体、小・中学校で何校程度、豊島区では対象となるような予定があるのでしょうか。

○兒玉学校施設課長  小学校で12校、中学校で2校を今、予定しているところです。

○根岸光洋委員  どのような大規模改修の内容になるのでしょうか。

○兒玉学校施設課長  トイレの改修、それから空調設備の改修、それからグラウンドの整備が対象になります。

○根岸光洋委員  トイレの改修ということで、これはもう前々から各委員さんからも出ていましたけれども、本当に1校で数千万単位でかかるというようなものが今回できるということで、また空調も、冷房化とか、そのようなものもできていないところがこれでまたさらに進むと。それから、校庭改修までできるということで、本当に今回のありがたい補正予算ではないかなと思いますし、本区にとっても、それで手を挙げてというか、これから取り組んで進めていくということで、ぜひそれを確実なものとしていただきたいなと思うのです。その中で、今トイレというのが出たのですけれども、例えばこのトイレも、小学校、中学校それぞれ用途が違うと思うのですが、今、地域の開放、先ほどもありましたし、救援センターとして活用するという上で、特に体育館の周辺とか、そのようなところのトイレも、ぜひ大人用のトイレもそれなりに整備してもらいたいという声もあるのですけれども、そのようなものには使えるのでしょうか。

○兒玉学校施設課長  体育館の中にあるトイレですとか、プールのところのトイレですとか、そのようなものも補助金の対象になっております。したがって、今回、体育館のトイレにつきましても申請を予定しているところです。

○根岸光洋委員  ぜひこの救援センター、防災拠点となる学校ということも見据えて、学校の大規模改修というものでございますけれど、そのようなものもぜひ取り組んでいただきたいなというふうに思います。

それと、ヘリサインというのが今、豊島区も13校ですか、設置されているということで、緊急時のそのような輸送とか救急路の体制とかということで、それを分かるようなサインをつくっているとなっていますけれど、屋上のフェンスなどに学校名を入れるというのが、実は私も気がつかなかったのですけれど、練馬区や葛飾区とか、あと私立の学校へ行けば、必ず学校名というのが見えるように、地域の人が下から見ても、変な話、ヘリが上から見ても分かるようになっているというので、ぜひこういう今回の大規模改修事業にあわせ、できるかどうかは別として、そのような屋上フェンスなどに学校名を書いて、地域の方が分かりやすい、また緊急時に、そのようなものがすぐ目につくような、そういうものもぜひ検討していただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。

○兒玉学校施設課長  ヘリサインにつきましては、今、13校設置済みなのですけれども、ヘリサインにつきましては、屋上の改修時にヘリサインを設置するということで今、整備を進めているところです。屋上のフェンスに学校名を張るということにつきましては、幾つかの学校でやっているところもありますけれども、風が強い台風のときなどに飛んでしまうという、そういう危険性もありますので、そちらにつきましては、今後どのように飛ばないように安全対策を図っていくのかということも検討しまして、学校の要望もあわせて、つける場所がまずあるかどうかということも含めて検討していきたいと思います。

○根岸光洋委員  ぜひ検討をよろしくお願いします。それで、今回の交付金の見込み額というものについて具体的にどの程度出ているのかは、ちょっと私もはかり知れませんが、追加される元気臨時交付金とか、大体どのぐらいになって、それによって区の負担というのはどのぐらい軽減されるのかというのがありましたらお示しください。

○金子財政課長  まず、先ほど御説明がありました大規模改修そのものにつきまして、今回の国の補正予算からの交付金、通常の学校の補助金でございますが。ただ、こちらにつきましては、事業費のほぼ3分の1程度ということですので、約7,300万位ということで今検討しています。ただ、今回の元気の臨時交付金は、これは25年度に入ってから残りの部分の一般財源でどうしても賄う部分がありますけれども、それのさらに7割程度と。これもちょっと確定しておりませんけれども、今詰めておりますが、推定では7割程度が、さらにこれが追加の交付金になるという形でして、こちらが非常に大きいわけでして、この大規模回収の部分だけで1億2,000万程度ですから、トータルでは2億円位が、今、お話しになった案件でも来ますということで、ほかにも案件を今、検討しておりますので、教育以外の部分でも元気臨時交付金を獲得するようなことを今検討中でございます。

○根岸光洋委員  2億円ということで、大変、教育委員会の素早い申請とに対して、本当に敬意を表するのですけれども、ぜひ、ほかのものでも使えるものがあれば、各分野の皆さんも積極的に、これをちょっと補正案が決まっていますけれども、これからこういうことがあったときは、目を皿にしてそういうのを探してもらいたいと思います。それで、区の負担というのが大幅に軽減されると、こういうことで財政課長、よろしいですか。

○金子財政課長  おっしゃるとおりです。

○根岸光洋委員  ありがとうございました。まとめますが、今回の緊急経済対策として、国が措置した補正予算、これは本年1月に閣議決定された日本経済再生に向けた緊急経済対策というものを踏まえて、学校施設の耐震化や老朽化した施設の大規模改修など、地方公共団体が計画している公共事業を前倒しして実施するものだと。今回の補正予算が、本当に日本のこれからの再生の一歩として前向きに受けとめていっていただきたいし、またいかなければいませんし、学校施設の環境改善のために、この補正予算を積極的に活用されて、来年度に向けて十分な採用ができるように要望いたしまして、質問を終わります。