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平成25年予算特別委員会 福祉・衛生費( 3月 4日)

がん先進医療ローン助成・定期予防接種予算措置を

○根岸光洋委員  ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。

続きまして、2月に日本経済新聞に「東京・豊島の2信金、がん先進医療ローン」という大きな見出しのもとに、豊島区がこれも本当に都内で初となる、そういうがん先進医療ローンの利子補給ということを取り組むというようなことが記事として取り上げられてございます。

これは昨年、私どもの会派の此島議員が一般質問で行ったものを提案させていただきまして、早速25年度からこれを新規事業として入れていただくということで、大変にありがたく思っておりますが、まずは、このがん先進医療ローンについて、初めての取り組みでございますので、何点かお聞きしたいと思いますが、がんの治療について、大変高度な医療である先進医療と言われているものがございますけど、大体どのぐらいの技術があって、引き落とし幾らぐらいかかっているのか、まずお示しください。

○佐野健康担当部長  先進医療は厚生労働省が指定する医療技術でございますが、現在はがんのほかにもいろいろな分野の治療技術があって、そのトータルの先進医療の数は、現在105種類。1月末現在で105種類でございます。そのうち、がんの治療技術は41という状況でございます。

○根岸光洋委員  本当にがんの種類が、かなり多くの先進医療がこれからも出てくると思いますけども、今、費用のほうがあれだったんですけど、大体300万円ぐらいと、最大ですね。100万円ぐらいのものが多いと伺っています。そういう意味では、今回の設定である300万円までの融資額と、それに対する利子相当額6%というのが算定されたんじゃないかと思いますが、このがんの先進医療の受けられる方というのは、区民の方、どういう方を条件とされているんでしょうか。

○佐野健康担当部長  この事業の対象者の要件でございますけれども、区内に1年以上住まわれている方で、がんの先進医療を受ける予定の者ということ。それから、所得制限等かけていまして、所得が700万円以下の方で住民税の滞納のない方、こういった条件の方が対象でございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。

それと、この2信金、巣鴨信用金庫と東京信用金庫が協定先金融機関として選定された理由というのはどういうことですか。

○佐野健康担当部長  この先進医療の制度を運用する際には、なるべく多くの金融機関で御用意いただきたいと思っておりました。それで、大手の銀行から信用組合まで、全部声をかけたんですけども、結果的に合意を得られたのがこの2信金ということでございます。

○根岸光洋委員  わかりました。ありがとうございます。

それで、最終的にこの周知というのが大事だと思いますが、これによって、がんにかかってしまってなかなかそういった先進医療に取り組むことに、治療費についてためらう方が、そうやってさらにぐあいを悪くされてしまうということがないように、安心して治療が受けられるような制度として大変すばらしい制度だと思いますので、今後のスケジュール、周知方法について最後にお知らせください。

○佐野健康担当部長  やはりこの制度、いかに多くの方に知っていただいて、それで必要とする方に使っていただくかというのが、この事業の存在意義の出る部分だと思いますので、おっしゃったようにPRが大変重要だと思っております。

そこで、区では通常の広報媒体、広報、ホームページ等を初め、特にこの先進医療の患者さんがかかわる可能性のある医療機関であるとか、介護事業所であるとか、そういったあらゆるところに、そうしたリーフレット等の配布物を配置するとともに、団体向け、あるいは区民の方々で、この先進医療のかかわりのあるようなところに対しては出向いていって、講座等も行おうと思っております。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。

私の質問の最後に、ワクチンの定期接種化を見越した予算措置についてということで、これも一般質問でさせていただきました。ヒブ、小児用肺炎球菌、子宮頸がんワクチンの3ワクチンについて、ワクチン接種緊急促進事業が24年度で終了するということで、25年度からの定期予防接種とするために、今の国会に予防接種法の改正がなされるということで、その動向を見て検討していくというような、一般質問の答弁の中でもございましたけども、よりこれは喫緊の課題でございますし、4月ということで、区民の皆様からも多くの問い合わせが来てございます。本当に4月からやるのか、いつからなのかと。先にやってしまってどうなんだ、いろんな問い合わせが来てございますので、ぜひ答弁の中でも、法改正を間近で見られると。4月までの準備期間において、皆さんに迷惑をかけないようにしていくことが重要であるとの答弁も出ていますけども、今の現時点で決まっていること、お知らせできることがありましたらお示しいただきたいんですが。

○田中健康推進課長  3ワクチンの定期化にかかわることですけれども、まず国会に対しましては、予防接種法の改正案が金曜日、3月1日に提出をされたと聞いております。なので、これから国会の中で審議をされていくということになりますが、区といたしましては、一応4月施行がほぼ間違いなくあるだろうという前提のもとで、4月から3ワクチンについて、定期接種の扱いをするということで準備をしております。

○根岸光洋委員  わかりました。ぜひ4月からスムーズにいくように、大変な忙しいスピードの中でございますけども、よろしくお願いしたいと思います。

女性の健康週間ということで、厚生労働省が制定された3月1日から8日ということでこの週間がございまして、私ども豊島区議団としても街頭に立って、女性の健康問題を女性議員を中心に訴えてまいりました。その中で、特にがんについてのお問い合わせもありましたし、これまでの取り組みもたくさんございました。ぜひ豊島区としても、こういうがんに対する推進条例を定めた都内初の自治体として、今後も前向きに、積極的に区民の皆さんのニーズにこたえるような安心・安全な、そういった体制づくりに御尽力されたいことを願いまして、質問を終わります。