平成21年 予算特別委員会・福祉・衛生費

s-00351 s-00367

2009年3月 9日

 

「健康チャレンジ事業」「介護ライブラリー設置事業」「地域包括支援センターの拡充」について

 

根岸光洋委員

公明党の根岸でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
私からは、特に健康チャレンジ事業ということで、これについてご質問させていただきます。
特に最近、ストレス社会、またメタボリックへの対策と、健康について従来からずっと言われておりますけども、こういったものへの興味、関心が区民の皆さんでも高まってると思いますので、この健康チャレンジ事業、こちらについて、まず新年度、新規事業で立ち上げるということですが、この内容についてお聞きしたいと思います。

 

若林健康担当部長

健康チャレンジ応援団、新規事業でございます。こちらは平成18年度から今年度まで健康づくり大学を実施してまいりました。こちらの事業は決算特別委員会でもご指摘いただきましたが、特定の方を対象として限られた日程の中で実施をするということで、画一的なもので参加しづらいということがございました。今回この新規事業でございますが、いつでも誰でもどこででもをモットーに、区民の皆様方が健康を意識したライフスタイルを確立していただくことで健康増進を図っていただき、長期的には生活習慣病の予防につなげていきたいというものでございます。大きく分けまして3つございます。まず1つ目が、保健所が主催する基本講演、あるいは生活習慣病予防の講習会、これまで実施しておりますが、こういったものにまず参加をしていただくというものでございます。それから2つ目が、健康チャレンジ応援団の事業に協賛をしていただくという、区内の運動施設に通っていただいて、そちらのプログラムを利用してご自分のご都合のよい時間帯に運動していただくものです。それから3つ目は、この事業に協賛をしていただく企業あるいは医師会などの団体、あるいは区民グループが企画をしたプログラム、そうしたものに参加をしていただくというものでございます。そうした3つの内容を集約をして、年度末にポイントを集めていただいたもので抽せん会を開き、その抽せん会の中で賞品を差し上げるというものでございます。

 

根岸光洋委員

様々詳細に説明していただきましてありがとうございます。
特にその中で運動施設の利用という話がありましたけども、区内9カ所ぐらい区の施設があると思いますが、こういう必ず運動施設を利用してこれをチャレンジしなくちゃいけないのか、又はそうした場合の個人の使用料というのは発生すると思うんですが、こういったものについての考えはどうでしょうか。

 

若林健康担当部長

募集の際には、運動施設を指定させていただこうと考えております。ただ、その施設を利用していただくわけですが、利用料につきましては個人の負担でお願いしたいと考えております。それは、これまでやってまいりました豊島健康づくり大学のときも8,000円の利用料をいただいてるわけでございまして、そうした個人負担をしていただいた上でポイントをゲットしていただくという仕組みでございます。

 

根岸光洋委員

それも大変わかるんですけども、例えばいつでもどこでも誰でもとなると、そういう利用料の負担というのもそれなりに大きいのかと思いますし、また、もともとそういうとこに通ってる方もいらっしゃると思うんですね。そういう意味では、このいつでもどこでもという部分でもう少し気軽に何かできるような、個人で取り組めるようなそういったものというのはないんでしょうか。

 

若林健康担当部長

モットーに沿ってやるわけでございますから、当然個人でもう既に運動習慣があってスポーツクラブに加入されてる方もいらっしゃるかと思います。そうした方は対象外ですよということにはしたくないと考えておりますので、例えば期間中に体脂肪量が1キロ減ったとか、最初と最後に測定をして、その上で一定の成果を発揮できた方につきましてはポイントの対象にさせていただくということも考えてございます。

 

根岸光洋委員

私の地域では、例えばラジオ体操、毎朝、正月の3日間以外はやってまして、ラジオ体操の会の旅行へ行っても旅行先でもラジオ体操をやるという、そういうすばらしい会があって、私もたまにお邪魔するんですけど、そういう会とか、また区民ひろばでも体操やってますし、小・中学校のスポーツ開放とか、ちょっと少し離れちゃうかもしれませんけど、そういう体育館での自主事業とか様々健康についての取り組みしてるところ、そういう参加できる機会っていうのあると思うんですけど、こういったものにはどうでしょうか、考えとしては。

 

若林健康担当部長

それは区民の自主活動という位置付けになるかと思います。冒頭に内容の中でお話しした3番目に当たるのかなと思っております。自主グループが主催をする健康教室とか様々あろうかと思います。21年度が初回でございますからどこで線を引くか非常に難しいところですが、そうした全区展開とか一部の地域に限らずやっていらっしゃるものにつきましては、この事業の対象にできるように検討していきたいと考えております。

 

根岸光洋委員

それと、この中でチャレンジ応援団ということで、いろんな企業、団体、グループが登録をしていただくことになってますけど、その進捗状況というか、これからだと思いますが、大体どのぐらいの団体に、目標として入っていただいて協力していただくのか。また、ポイントを集めたら最後抽せんをするんですか、そういったとこに多分協賛があるんだと思うんですが、こういったものについて具体的にどうなっているかちょっと知らせてください。

 

若林健康担当部長

この応援団といいますか、協賛企業、グループでございますが、未来戦略の中でちょっと書かせていただいておりますが、30団体を目標としてございます。団体の性格としては、区内の運動施設、それから実際にスポンサーとなっていただいて抽せん会の際に賞品のご協力をいただいたり、あるいはポスターとかポイントカード、あるいはチラシとか、そういったものを印刷する際にご協力いただく印刷会社とか、様々あろうかと思います。その辺につきましては、一部もう既に協力しますという申し出をいただいてる企業がいくつかございます。そういう中では、例えば賞品としてお食事券を出しますよと言ってくれる企業があったり、あるいは先程触れましたが、印刷関係は協力させていただきますというありがたいお申し出をいただいてる企業もございます。ただ、目標の32にはまだまだ到達してございませんので、年度内に、今月中ですが、精力的に回って魅力のある賞品を何とかいただけるように頑張ってまいりたいと考えております。

 

根岸光洋委員

ぜひ、多くの企業、団体に登録していただけるように努力していただきたいと思いますし、何かホテルのレストランペア券ですか、これがあるということで、さっき体脂肪を1キロ減らしたら何かポイントということで、そのお祝いというか、ご褒美でいただけるのかなと思うとちょっと頑張ろうかなとは思いますけども、またいろいろとほかのことも魅力のあるもので考えてもらいたいと思いますし、やっぱり区民の方が参加してみたいなというか、健康に関心は持ってますけども、なかなか、参加したいと思うかどうかというか、継続していくというのは大変だと思いますし、私も個人的にはバドミントンやっていて、やった後は必ず懇親会で一杯やっちゃうもんですから逆に不健康なスポーツじゃないかなと思いつつ、精神的にはすごくリフレッシュするんですが、肉体的な健康という面では、この講演会ですか、そういったものの内容の充実とか、こういう本当に日ごろからできる健康づくりとか、そういったものをぜひ広く区民に知らしめていただきたいなと思うんですね。そういったとこで、この区民への周知の方法とか、又は対象人数とか具体的な年齢とか、健康づくり大学とまたちょっと違うと思うんですが、この辺はどうなってますでしょうか。

 

若林健康担当部長

まず年齢ですが、健康づくり大学のときは壮年期を対象としておりましたので40歳以上、64歳の方までということにしてございました。今回はもう少し若年層の方も生活習慣病予防という観点から広げたいと思っておりまして、20歳以上ということで64歳までということにしたいと思っております。事業の開始は6月を予定しております。区民への周知の方法ですが、5月25日号の広報としま、それから区のホームページで周知をさせていただく予定でございます。それに先立って5月期の区政連絡会でチラシの回覧をお願いしたいと思ってございます。それから、6月にスタートするわけですが、月ごとに実施する、区の主催はもとより各団体等が主催する事業、講演会等につきましても、広報の中でポイント対象になりますよというところを周知をしていきたいと考えております。

 

根岸光洋委員

ぜひ多くの区民の方が参加しやすく、また継続できるように事業を進めていただきたいと思っております。
続きまして、介護ライブラリー設置事業について質問させていただきたいと思います。重点事業の27ということで、これは要支援、要介護者、またその家族が精神面でリフレッシュできるように、音楽とか映画、書籍等の貸し出しをするという何か図書館のようなイメージがあるんですけども、こういうライブラリー設置を新規事業としてされるということで、この事業のまず実施の目的についてお聞かせください。

 

稲葉介護保険課長

今現在8,000人ぐらいの要介護認定を受けてらっしゃる方がいらっしゃいますけども、5,000人ぐらいの方は居宅介護でございます。そのご本人又はご家族の方が在宅でもって、ライブラリーからCD、DVD、それから図書等をお借りいただいていろいろ見ていただく、文化に触れていただく、そのような事業でございます。

 

根岸光洋委員

財源についてはどうなっていますでしょうか。

 

稲葉介護保険課長

財源につきましては、保険料で賄うことになってございます。第1号保険者の方々の保険料でございます。

 

根岸光洋委員

実際、今、居宅介護の方が中心になるのかな、ちょっと対象があれなんですけど、それ以外に家族とかそういった方も対象と書いてありました。具体的にこれは、どういう貸し出しの仕方というか、対象を含めてされるんでしょうか。

 

稲葉介護保険課長

介護保険課にケアマネがしょっちゅうお見えになってございます。もちろんご家族の方もいらしてございますけれども、やはり要介護の重い方につきましては、ケアマネが中心にこういう事業をご理解いただきましてケアマネから借りていく、そしてまた返していただく、そのような行為はケアマネにお願いしたいと思っております。

 

根岸光洋委員

これは本当に図書館だと思うんですけど、そうすると、この担当する方はどういう方がこの貸し出しをされて、またその人が、そういう図書館といったらいいんですかね、そういう知識というか、そういうのはどうされるんでしょうか。

 

稲葉介護保険課長

これは図書館の分室みたいな形で整理をさせていただきたいと思っております。それで、職員につきましては介護保険課の職員が応じますけども、一応図書館の兼務発令もさせていただきましてやりたいと思っております。図書館的な動きになりますので、中央図書館に4月5月当初には兼務発令をした職員をちょっと実習とかでいろいろ図書館を学ばせていただきまして、そして秋ぐらいから開設できたらいいかなと思っております。

 

根岸光洋委員

わかりました。そうすると、そういう知識もいただきながら、また介護のそういう職員ということであれば、当然、ただ単に本を借りたりビデオを借りたり映画を借りるということ以外に、介護の相談もそこでも受けられるということでよろしいんでしょうか。

 

稲葉介護保険課長

担当する職員は相談とか指導の職員がやりますので、もちろん相談も可能でございます。

 

根岸光洋委員

私が言いたいのは、こういう要支援とか要介護の方の、またその家族の方がこれを使えるということ、これは大変すばらしいことだと思うんですけど、またこういうせっかくの施設をつくるんであれば、もう少し幅広く、また介護についての仕組みを学びたいというか、知りたいとか、そういった方にもわかるようなそういうビデオとかもぜひつくった方がいいんじゃないかと思うんですね。そういうのも貸し出ししてもらうとか、今ちょっと出ましたけども、介護のそういう、簡単なっていうと変ですが、相談も窓口としても受けられるというようなものは大事じゃないかなと思うんですが、この点いかがでしょうか。

 

稲葉介護保険課長

今回は、ライブラリーの中にやはり豊島区版のPR用のビデオも作成する予定でございます。ちょっと時間がかかるかもしれませんけれども、やはり介護保険制度を説明するときに今現在はパンフレットだけでやっておりますけれども、やはり視覚に訴えるものが欲しいということでそれも作成いたしますので、その貸し出しもする予定でございます。ですから、一応そういうビデオも見ていただいて相談も受けて、そして貸し出しもする、そのようなことを考えてございます。

 

根岸光洋委員

あと、またこの貸し出しについては多分リストとかつくるんでしょうけど、そういったもの、例えばさっきケアマネが利用者にかわって借りることができるようなこともちょっとお話あったと思うんですけど、例えば各包括支援センターとかそういったところに一覧表を備えて、そこに来られた方に、そこへ持ってってもらうというんですかね、そういうこととか、そういうのもできたらとても使いやすくていいんじゃないかなと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

 

稲葉介護保険課長

新規事業で具体的なところはまだ詰めておりませんけれども、今ご指摘ございました包括支援センターにリストを出すとか、大変いいことだと思いますので、そういうことも一応検討課題とさせていただきます。

 

根岸光洋委員

ぜひ、新しい事業ですけども、より介護についての重層的な相談体制といったら変ですけど、そういったいろんなリフレッシュできるような体制というのを今後いろいろ考えて続けていってもらいたいなと思います。
併せて関連して、介護について、私もまだ実際に介護したことなくて、祖父が以前介護というか、母親が介護してたのをかいま見てたことがありまして、また議員となってからはいろいろご相談も受けるんですけども、その中で声として、いわゆる相談をする窓口についてどこへ行ったらいいんですかとか、そんな単純なことなんですけどね、介護ってどうなってますかなんてことを聞かれるもんですから、そういう意味では、今の介護ライブラリーがそういう役目も果たしてくれるとありがたいなということでちょっと質問させてもらったんですけど、今度は、この相談する実際の窓口となってる包括支援センターについてちょっとお尋ねしたいんですけど、現在の包括支援センターの開設の曜日とか時間帯とか、あと利用の平日とか土曜日やってると思うんですが、どのぐらいの方が利用されてるか、ちょっと概算でいいんですが教えてください。

 

佐野高齢者福祉課長

現在、地域包括支援センターは、平日は8時半から5時15分まで。これは旧直営の中央包括支援センター東部、西部、その3包括支援センターについては8時半から5時15分でございまして、それ以外の民間の5包括支援センターについては9時から7時となっております。また、土曜日につきましては、これは8包括支援センターとも9時から5時という時間帯でお受けしております。また、相談件数でございますけれども、ちょっと平日とか曜日ごとの相談件数はとっていないんですけれども、全体で大体一月当たり6,145件の相談があるということでございまして、それで夜間の相談なんですけれども、6時以降の相談については1包括当たり1人に満たないようなご相談ということで、非常に少なくなっているというのが現状でございます。

 

根岸光洋委員

今、一月大体6,000件ぐらいということで、夜間が少ないということで、一応5時ぐらいで終わるというか、あと7時のとこもあるようですけども、私が声として区民の方からお聞きした中では、やはり老老介護で例えば奥様のご相談にご主人が行かれて、行ったときに説明を受けたんだけどよくわからずに、とにかくできませんと言われて帰ってきましたなんていう声を2、3お聞きしたんですね。その方に聞いても何ができないのかよくわからなくて帰ってきて、最終的に身内の方とか、又は息子さんなりがいればその方が相談に行くということで、二度手間になっているようなこともお聞きしました。その方はどうしても平日はやはり仕事されてますので、なかなか昼間行くというのが、会社を休んで行くとか仕事を休んで行かないといけないと。土曜日も仕事が、最近はほとんど休みが定まってないところもありますし、なかなか難しいという意味では、できれば平日の夜間を利用したいという声があったんです。今お聞きしたら6時以降がほとんどいないというお話だったんですけども、ここら辺について、できれば土曜日のそういったものもそうでしょうけど、例えばおとしよりホッと相談とかそういうとこへ電話をつなげて、ここに介護の専門の方がいるかどうかちょっとあれですけども、そういう先程言った介護ライブラリーと全く同様な質問なんですけども、介護についての簡単な仕組みとか、どこへ行ったらいいですよとか、そういったことをやってもらうような体制というのはできないもんでしょうか。

 

佐野高齢者福祉課長

ご指摘のように、平日、包括の開いてる時間にいらっしゃれない方もいらっしゃるということで、そうした観点で包括の開設時間、平日いらっしゃれない方のためにお受けする体制ということで、土曜の9時から5時までということで設定をしてるところでございます。ただ、その時間帯さえもいらっしゃれないという方につきましては、平日、包括支援センターが終了した時間から2時間程度、それから土曜日につきましても終了した時間から2時間程度、おとしよりホッと相談ということで2カ所、アトリエ村といけよんの包括支援センターでございますが、そちらの方に電話相談窓口として、それぞれの施設の併設の居宅介護支援事業所の専門知識持っておりますケアマネジャーを配置をしております。ですので、細かいところになりますとちょっとどうかわかりませんが、基本的な介護保険の手続ですとかそういったサービスのご案内でしたらば、ケアマネですのでご案内はできるという体制はとっております。
また、ご要望の開設時間の拡大につきましては、そういう方もいらっしゃるというのは認識をしておりますけれども、全体からすると非常に少ないという点もありますので、今後この高齢者の方々のご相談を受けるということは区としても大変重要な役割だという認識をしておりますので、検討させていただきたいと思っております。

 

根岸光洋委員

今後ともより重層的な相談体制をつくっていただくようご要望いたしまして、私の質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。

 

佐野高齢者福祉課長

すいません、先程の答弁で、ちょっと私、誤りを申し上げた点が1点ございますので、訂正をさせていただきます。3カ所の旧区立の直営の包括支援センターの終了時間、先程5時15分というふうに申し上げましたが、これは6時半の間違いでございますので訂正させていただきます。