平成20年 決算特別委員会・文化商工・清掃環境費       

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2008年10月 9日

清掃事業のIT化推進について

根岸光洋委員

私の方からは、清掃事業IT化推進事業というんですか、これについて、19年度新規、参考書254ページ、成果表の121ページの下段にございます、ごみ集積所の位置情報などをIT化するということで、これについて事業の内容、目的等を教えていただけませんでしょうか。

 

加藤計画管理課長

これについては、今、私どもが担っておりますごみの収集事業と、それから資源回収事業、この基盤となっております集積所の位置、収集曜日等、それからその収集所に関する情報を地図データに盛り込んで、そこで一元的に管理をして、区民の苦情等の問い合わせに即応できる、あるいは収集のルートを変更する場合に、それはかなりの労力を使っておりますので、そうしたことに、手短に業務を省略化すると、そういった目的でこれはつくるものでございます。

 

根岸光洋委員

私、すみません、勉強不足なもので、先程、答弁の中でも集積所の数が2万ぐらいあるというのはございましたけど、これの動向というか、増減についての推移というのですか、そういうのをちょっと教えていただけませんか。

 

加藤計画管理課長

収集ポイントですけど、全体で1万5,700でございます。そのうち通常の一般の集積所と言われているものが1万1,400。それから個別のお宅を訪ねて玄関からとっていく、戸別収集と言ってるものですけども、4,300ございます。これは、この集積所をどこに設けるかというのが非常に地域によって大きな問題でありまして、日常的に廃止分散を繰り返しておりまして、結果的に、私どもはこれ積極的に勧めているわけではありませんけども、集積所の数の中で占める戸別収集の割合がどんどん増えている状態でございます。

 

根岸光洋委員

すみません、ちょっと聞き間違えたようで、集積所の数が1万5,700ということでよろしいんですか。

 

加藤計画管理課長

収集ポイントということで1万5,700、その内訳として一般の集積所が1万1,400、戸別収集が4,300でございます。

 

根岸光洋委員

これがどういうふうにここずっと数年変わってきているかという、その推移みたいなのが、増えてる増えてない、細かい数は結構なんですけども、お願いします。

 

加藤計画管理課長

増えてる傾向にございます。特に戸別収集が、それが占める割合が大きくなっていると。全体として増えていると。

 

根岸光洋委員

わかりました。
それで、今回のこのシステムの設計でデータ入力をするということになっていますけど、こういった集積ポイントとか、また個別な収集、またお宅まで取りに行く、玄関まで取りに行く収集方法とか、またその他、ここに載ってないようなことも含めて、そういう情報が入力されるというふうな認識でよろしいんでしょうか。

 

加藤計画管理課長

一番大きなのでは、今、ちょっとこういうのも内輪の話で、聞いて情けないと思われると、本当仕方がないんですけども、実際のところ地図情報に、住宅地図に紙ベースで落としてやっているんですね。ですから、先程言いましたように、私どもがこうやったら、何千何百何十幾つと細かい数字まで申し上げられないのは、把握できてないんです、詳細は実際のところ。それは日々変動しているということもあります。それから紙ベースでやってる。結局のところベテラン職員の経験、記憶、勘、これに最終的なところは頼っている状態だと。このこと自体は、私は貴重だと思っておるんです。問題は、このことが承継されない、職員全体に共有化されないということが問題になっているんですね。ですから、全体として問い合わせがあって、すべてに、その人がいつでもいるわけではない、だれでも対応しなくてはいけないという状況でいろんな苦情等に対応するときに即応性を、とることができないと、あるいは収集ルートをつくるときに、やっぱり時間がかかってしまうと、紙ベースでやってると。そして、ですからその集積所にまつわる情報、例えば収集曜日もあります、そこを利用している世帯数もあります、大体おおよそのごみ量とか、そういったことを把握すれば、一定程度、収集ルートを変えるときにも効率的にやっていけると、そういったことをねらいにしているんですが。

 

根岸光洋委員

大変長い年月に培われた大事な宝物だと思いますけども、例えば災害だとかがあったときに、そういったものが本当に緊急に必要なときになくなってしまうとか、ほかの例ですと、水道のそういった配水管とか、そういった資料がなくなって大変困ったというようなこともお聞きしていますけども、ぜひそういう意味ではデータ化してシステム化することによって、しっかりその辺を継承していただきたいと思いますが、例えば看板を出してない収集ポイントというのですか、こういうのもあると思うんです。こういうのはどういったふうにされるのでしょうか。

 

森豊島清掃事務所長

現在のところ1万6,000弱の集積所のうち、看板が、今回初めて廃プラサーマルをやって、実数に近くて4,500ぐらいになったかなということで、先程、加藤課長の方から申したとおり、やはり実数の把握が非常に難しくなっておりまして、現在やってる段階でつかんでる3,500から、1,000ぐらい、ちょっと看板数増えたのかなと、やっている状況で、非常にファジーで申し訳ないんですけども、現状をこれからはしっかり把握するつもりで、今、頑張ってる最中でございます。

 

根岸光洋委員

いろいろ数がなかなかはっきりわからないということで大変な、その作業される現場の方のご苦労が本当に大変だなと思っておるのですけども、ちょっとまたこれ関連して、先程も出ましたが、戸別収集も増えているというようなお話でございますけど、効率的なごみの回収をやるということによって、例えば人員が減る中、増員できない中で、こういう戸別収集が増えていくという傾向にあって、対応というのはできるような体制があるのでしょうか、これについて。

 

齋藤清掃環境部長

清掃移管以来、正規職員については、退職した後、正規職員は入れておりません。ずうっと退職不補充でやってまいりまして、臨時職員ないしは人材派遣会社でやっております。
当時、176名だったかと思いますが、今は120名切ってますね、正規職員は。そういう状況で、35%減ぐらいになっております。今のままの作業状況ですと、いろいろ様々、ほころびといいますか、出てきております。それをカバーすべくやりましたのが今回のIT事業でもあるわけでございますが、先程のような戸別収集に踏み込んでいくということになりますと、これは直営か否かも含めて、事業の執行方法を大幅に変更するということも選択肢の中に入れて考えていかなきゃならないと。そうなった際に、先程の、例えば仮に民間の方にお願いをするというふうな状況の場合に、委託にする場合も仕様書も書けないわけですよ、集積場所がわかんないんですから。そういうふうな将来の展望も担って、やっぱり清掃事業の、あるいは資源回収事業の基盤になるというためのIT事業でもあるわけでございます。

 

根岸光洋委員

そういう意味では大変重要な事業であるということが、お話を伺って思ってまいりまして、今まで本当に、もっと早くやっておけばよかったなあという感想も持つわけでございますけども、それとして取り組んでいることをしっかりやっていただきたいと思いますが、今回、例えば資源とごみの分け方や回数が変わった、10月とか、こういうこともありますけど、こういった絡みとの関連というか、そういったデータも一緒に集積されるのでしょうか。

 

加藤計画管理課長

当然、収集日が異なったり分別回数が変わりますので、収集ルートも変わりますので、そういうことで把握できるようなデータを入れていくという予定です。

 

根岸光洋委員

あと、これは例えばこういうデータを入れていくことによって、戸別の収集が多い地域とか、又は不法投棄が多い地域とか、いろんなものもデータとしてとれると思うんですね。そういったものもまたいろいろ、次の手を打つ上に当たって大事なものとなると思いますが、その辺についての考えというのはどうでしょうか。

 

加藤計画管理課長

各集積所によってそれぞれ特性がありまして、それのできた経緯とか、場合によってはなくなった経緯もあるんですけども、そういった特記事項として、そういう後々、またそのことによっていろんな問題が出てくるような可能性のあるものについては、そういうことを記録していくということで活用してまいりたいと思ってます。

 

根岸光洋委員

時間がなくなりましたのでまとめますけど、先程のカラスの被害とか、様々ごみの収集について問題点が各委員さんからもございましたけど、そういうデータもぜひ入れていただいて、また不法投棄が多い地域、それをやめた過去の経緯がある地域とか、そういうのを含めて、この入れたデータをぜひ活用していただいて、区民の皆さんにとってサービスが向上するように、また、清掃現場でお働きになる皆さんが少しでも効率よく、また人数の少ない中で頑張っていただけるように取り組んでいただければと思います。以上でございます