平成23年 3月 3日予算特別委員会・生活産業・教育費

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学校改築計画・土曜補修の充実を!

根岸光洋委員  よろしくお願いいたします。 私からは、学校改築計画の第1次改定についてということでお伺いしたいと思います。 まず初めに、学校改築計画概要について簡単にご説明ください。

○岡部学校施設課長  平成20年7月に策定いたしました、30年間で区立小・中学校の28校を改築していくというものでございます。そのうち前期10年間、平成20年から29年度までの10年間に、7校を対象として学校名を明らかにした計画でございます。

根岸光洋委員  学校の改築計画を進める上での様々な課題があると思いますけれども、こちらについてはいかがでしょうか。

○岡部学校施設課長  ご存じのように、改築する場合には仮校舎が必要でございます。何よりも仮校舎の確保ということが一つの大きな課題でございます。それからさらに、改築経費の確保、特に改築の基金の積み立てということが大きな課題でもございます。さらに、改築に当たりましては地域への十分な説明ということで、円滑な事業の推進ということがまた課題でもございます。さらに、児童・生徒数を踏まえて、先程お話ししました前期に続きます中期の改築校の計画化、今回、第1次改定と呼んでおりますけれども、そこら辺が課題でございます。

根岸光洋委員  わかりました。 この改築の計画の今回の中では、大体推定される総経費というのはどのぐらいと予想を現時点でされているのですか、総経費としては。

○岡部学校施設課長  中期につきましては、当初計画でお示しした段階で10校を予定してございました。その10校につきましての経費は、事業費でおよそ178億9,400万円余を予定してございました。

根岸光洋委員  わかりました。結構です。 それから、中期の前半の改築校をこれから選定をしていくということになると思うのですけれども、これについても基本的な考え方についてお示しください。

○岡部学校施設課長  中期の改築校でございますけれども、10年間、全部10校をお示しできるかというと、なかなか難しいところがございます。平成39年と申しますと今後16年先でございますので、中期の前半部分の6校程度を計画化できないかと考えてございます。その選定する際の基本的な考え方でございますけれども、現在、西池袋中学校で使ってございます旧真和中の仮校舎をさらなる活用ができないかということがございます。さらに校地面積などから、自校、今ある学校の中での改築が検討できないか、さらに、その他別途に仮校舎の確保が検討できないかということが選定する際の基本的な考え方になると思います。

根岸光洋委員  西池中学ですか、改築工事の仮校舎ということで真和中学の今お話が出ました。これは私も見学させていただいたのですけれども、約10億円でしたか、リースして、その後これはどうなるのでしたか、区には。

○岡部学校施設課長  リース期間が終わりました段階で本区に無償譲渡になります。

根岸光洋委員  わかりました。

そうすると、これは小学校のその後の改築計画の仮校舎となるともお聞きしていますけれども、いろんな形で、当然これだけのお金を使ってそんなに年数もたっていないということであれば、ぜひ、今、課長の答弁の中にあったように、さらなる活用ということについてもご検討いただきたいと思うのです。すると、この近隣で考えられるものがこの第1次計画の改定の中に入ってくるということも想定ができるのですけれども、具体的なお名前はここで出せないかもしれませんが、その辺についても考えは何かありますか。

○岡部学校施設課長  ご指摘のように、仮校舎の近くの学校が有力な候補になると考えてございます。

根岸光洋委員  私からもあえて学校の名前は申し上げませんが、ぜひ活用をしっかりやっていただきたいと思いますし、そのほかに、これからまた池袋本町地区の改築計画もございます。こういったところでも仮校舎の確保ができる状況があると思いますので、そういったことを基本的な考えにされていくということで認識をしたいと思います。

また、今後新たな学校の適正化とか統合なんかは、そういった中では検討されるのでしょうか、この辺についてお願いします。

 

○岡部学校施設課長  確かに長期的な面では減少が予測されておりますけれども、現在のところ人口も増えてございます。児童数も微増でございますけれども増加傾向にございますので、当面は改築計画を進めながら、児童・生徒数の推移を見定めて判断していきたいと考えてございます。

根岸光洋委員  わかりました。

私は地元が大塚でございますので、そういう意味で、今、仮校舎の確保ができる学校の改築が進んでいくということで、これは当然のことだと思いますけれども、例えば巣鴨小学校なんかは、もう仮校舎の見込みがほとんど難しいのではないかと。また、先程午前中でも出ました朋有小、また西巣鴨中学の改築についても、非常に仮校舎の確保が難しいと認識をしております。そういった意味で一般質問の中でも、できれば小・中の合築したものをもっともっと今度の本町地区以外でも考えられないかとか、用地の確保についても何か新しい案がないのかということでいろいろ考えてまいりましたけれども、何かこの辺について、いい案といったら変ですけれども、もっと先になってしまう、今度の計画には厳しいのか、できれば入れていただきたいのですけれども、何かいい案がないでしょうか、現在。

○岡部学校施設課長  ご指摘の巣鴨小学校は、現在ある小学校の中でも一番古い方に入ります。ご指摘のように、仮校舎の当てがないということでは大変厳しい状況にございます。さらに、西巣鴨中学校も自校での建て替えなどもなかなか難しいと。反面、朋有小は、午前中にもご質問いただきましたけれども、学級数が増えてまいりますので、比較的広い校地もございますので、自校建て替えも含めて検討していきたいと考えてございます。さらに、今お話がございましたように池袋本町地区で校舎一体型小・中連携校ということで計画を進めてございますので、そこら辺も参考にしながら、ほかの地区で可能かどうかということも検討していきたいと考えてございます。

根岸光洋委員  わかりました。

あと、この学校の改築に関連してですけれども、今ニュージーランドでも大変悲惨な、学校の崩落というか、崩壊があって大きな惨事になっております。豊島区は既に耐震化が進んでいるとお聞きしていますけれども、東京都では、まだ区市町村の耐震化支援としてIs値が0.3以下の建物を継続して支援するという予算のお示しがありましたけれども、これはこういった東京都内に限れば、まだ他区、近接の区にも、0.3を下回るというか、近い建物はまだ学校として残っているということでしょうか。

○野島施設課長  Is値0.3でございますけれども、耐震改修促進法という法律で、倒壊する可能性が高いと言われているレベルでございます。本区もすべて耐震診断は終了いたしまして耐震補強が終わっているところでございますけれども、半数近くが0.3でございました。今現在は補強をかけまして0.6以上になっているところでございますので、他区におきましても同様な状況だと思っております。

根岸光洋委員  一説によりますと板橋区では耐震工事を予定していたところが、予算をとっておりましたけれども、国の事業仕分けによって予算がつかない、その後またいろんな形で我が党としても国会で取り上げて復活をして、そういう工事をやるということをお聞きしています。ぜひ、これは我が区だけではなくて、また豊島区民も他区に通っている方も当然いらっしゃいます、数は少ないですけれども。そういう意味では、ぜひこういう耐震についても様々な形で、支援といったら変ですけれども、いろいろ情報交換をしていただきたいと思っております。

続いて、先程申し上げました池袋本町地区の校舎一体型小・中連携校について関連してお聞きしたいのです。私もこの池袋第二小学校の出身、OBでございまして、兄弟、子ども、そしてめいっ子も今通っているところで、後ろには村上宇一池袋第二小学校同窓会会長がございまして、私も副会長を任命されておりまして、会長のもと、今一生懸命やっているところでございますけれども、この改築連携校に関してお伺いしたい。今どのような具体的な計画をされているのかお伺いしたいのですが。

○岡部学校施設課長  前期改築校のうちの今ご指摘がございました池袋第二小学校と文成小学校の統合新小学校と池袋中学校につきまして、改築計画の見直しということで校舎一体型の小・中連携校を設置していくというものでございます。

根岸光洋委員  わかりました。

例えば、これから1年間ぐらいかけて考える会をつくって、それからまた基本計画とかになっていくと思うのですけれども、本当にそんなに時間がない中で、様々な地元の皆さんのご意見も当然あると思います。私もそういう意味でOBの一人として大変大きな関心を持っているのですけれども、いろいろ一般質問の中でも、一貫教育、またそうした複合した施設を視察をしてまいりました。その中で、特にやはり小・中が一緒になるという環境は、非常に教育環境としては児童・生徒にとって大きな影響があると思っています。特に部活動だとかいったものは小学校の高学年と中学生で合同でやるとか、運動会を一緒にやるとかいったものは大変大きな刺激になると思っています。その中で今回の施設という部分でいえば、例えばどの部分について一体型のものをやっていくのかということについて、何かお考えがあればお示しをいただきたいのですが。

○岡部学校施設課長  施設面で申し上げれば、現在、池袋第二小学校と防災ひろばの場所に約1万2,000平米ございますので、そちらに小学校と中学校の校舎が並んだような形でつくりまして小学校のグラウンドをつくると、あと池袋中学校の約1万平米のところをすべて中学校のグラウンドにするということでございますので、委員のご指摘がございました小学校、中学校の連携、運動会も一緒にできるとか、様々なことが可能になると思います。

根岸光洋委員  あと、私が視察をした例えば品川区の荏原平塚学園ですとかには、小・中の図書館が一体型のワンフロアで、ここの多分3倍ぐらいの広さだと思いましたけれども、そこに小学生の低学年から中学生までのいろんな様々な図書が置かれていまして、これはもう自由に手にとって見ることができるという意味では、非常に児童・生徒の皆さんにとって大変な大きな喜びというか、学びの場になると思うのです。また、データベース化が先程来出ていました。こういったこともされておりました。そういう意味では、やはり一体型の図書館、またはプールもそうですけれども、品川区でもプールが深さを変えたプールで、横にいわゆる低学年用の小さいプールがありましたけれども、こういったものもぜひ考えていただきたいと思います。

それとまたあわせて、いわゆる小・中の一貫教育と、本区では連携教育そのものが小・中一貫プログラムということで全く同じものだという答弁をいただいていますけれども、そういう中ではやはり、教員がというか、教育をする側の一体感というか、連携感というのがなければならないと、私は常にそう思っております。そういう意味では、職員室もぜひ一緒にしていただきたいという考えを持っておりますけれども、いかがでしょうか。

○山本教育指導課長  図書館やプール、それから職員室ということで施設面のご指摘をいただいていますけれども、内容が教育指導面に深く関わっているところがあるので、先に私から答弁をさせていただきたいと思います。

一応、今回予定をしているものにつきましては、小学校と中学校との枠を、6年間プラス3年間を崩して実施をするものではない。と申しますのも、実は教育ビジョンの中でも触れています幼・保・小・中一貫教育プログラムは、地の利がなければ、要するに施設がなければできないものであるとは考えていないということです。区内の全域の小・中学校で、ぜひとも幼稚園・保育園も含めて学びの連続性、学びの一貫性というものに着眼をして広めていきたいと考えています。

主たるねらいは、例えば小1ギャップであるとか中1プロブレムであるとかいったものが指摘されている中で、連続性を考えると、いろいろとやりようがあるのではないか、工夫しようがあるのではないか。その観点で小と中の先生方が目的を同じくして、よりよい教育に取り組んでいくということはご指摘のとおりでございます。ただ、その条件が整わなければできないのかということになってしまうと寂しい思いをする学校が、将来的には解決はするかもしれませんけれども、うちの学校は施設がないからということで寂しい思いをさせるわけにはいきませんので、考え方として小・中一貫あるいは連携ということを申し上げておりますので、一応枠組みとしては小と中の部分については堅持をしてまいりたいと考えています。あくまで予定でございます。

根岸光洋委員  この辺についてはこれから議論されていくことだと思いますけれども、私が多くの一貫教育を見てきた中では、やはり児童・生徒、また保護者、地域にとっては大変喜ばしいというか、歓迎すべきことだと思います。これは壁があるとすれば、やはり、教育委員会といったら失礼ですけれども、教師の側の壁をとにかく取ってもらいたいと、それを乗り越えて、ぜひ児童・生徒にとってよりよい環境をつくってもらいたいということを要望しておきたいと思います。

 

土曜補習としまアカデミー の充実を

 続きまして、これから土曜補習としまアカデミーについてお伺いしたいと思います。これについて、まず、19年度から実施されている区内中学1・2年生の学力の補充等への対応となっておりますけれども、始まった経緯とか実績について簡単にお示しください。

○山本教育指導課長  としま土曜アカデミーにつきましては、平成19年度から始めた事業でございます。その目的といたしましては、区立の中学校の1・2年生のうち、これは全員対象ということではなくて希望の生徒たちを選抜した上でということでございますが、学力の補充、そうした指導が必要な者に対して区が、イメージとしては補習授業を行うという形で実施をいたしました。
実績といたしましては、平成19年度が1・2年生を合わせて約80名、これを延べ5回講習を行いました。直近で申しますと、平成22年度、今年度は昨日終わったばかりですけれども、1年生と2年生を合わせておよそ130名を対象に全6回、英語、国語、それから数学、この3教科について補習授業という内容で行ったということでございます。

根岸光洋委員  ありがとうございます。

私も一般質問等々で、また予算、決算でも質問させていただきまして、拡充をしていただいて大変感謝をしております。また、この成果としても、とてもよかったとかという声、役に立ったとか、また本当にそういう意味では、参加された生徒の皆さんにとっては学力向上に大きく貢献したのではないかということで、この存続を、教育指導センターだけではなくて、さらに西側地域への拡充もお願いしたいということも申し上げてまいりましたけれども、今回これが教育センターでは行わなく、各学校で行うようなこともお聞きをしました。この事業が一応なくなるということなのですが、ここの辺について、どう今後やっていかれるのかお聞きをしたいのですが。

○山本教育指導課長  事業としてこの土曜としまアカデミーというものを、すべての事業はそうですけれども、不断に見直しをしているところでございます。今回23年度に私どもにとって大きなエポックを迎えるのが、土曜公開授業ということで新たな事業を立ち上げるということで、既存の事業について、実はこのとしま土曜アカデミーが土曜日を使用しているということで、やや抵触してしまうというか、干渉してしまうところがございますので、一応事業としてはここで区切りをつけて、ただし、このとしま土曜アカデミーの成果につきましては、今ご指摘がありましたように、参加した生徒たちは一様にみんな喜んでいるのです。この喜びの声がある一方で私どもが課題としてとらえている部分は、必ずしも全校の生徒が参加しているわけではない。そして、これはあまり大きな声では言えませんけれども、希望を出していて当日お待ちしていた生徒たちが理由もなく休んでしまうといった残念な事態も発生しているところでございます。これは運営上の問題もあるわけでございますので、今後の工夫にもよるところだと思いますけれども、今考えておりますのは、事業としては一旦畳みますけれども、これは一般答弁で教育長からも申し上げているところですが、学校によっては何々中アカデミー方式という形で発展させたり、自校の生徒たちの様子をよりきめ細かく見るといったような事業を行っているところもありますので、こうした各学校の取り組みを参考にいたしまして、改めて生徒たちに対してどんな方策を打つことができるのかを、教育センターにいる職員であるとか、また6大学と連携しておりますボランティアであるとか、いろいろなやり方があると思いますので、これまでのやり方からさらにバージョンを上げて実施をすることができないか、これから検討してまいりたいと考えております。

根岸光洋委員  今の指導課長のお話ですと、まだ決まっていないということなのです、具体的に例えばどなたが教えるとか。予算としては120万円を今まではとっておられました。こういったものを実際に、では学校の教員の方が教えられるのか。従来の教育センターでしたら、例えば退職の校長先生とか、水曜トライアルの講師の方とか、教員を目指す学生とかが教えられたと思うのです。こういったものが、学校現場で実際どうやってやるのかというのはどうなっているのですか。

○山本教育指導課長  重要なご指摘をいただいていると思います。スタッフにつきましては、退職された教員につきましてはそのまま体制としては保つことができるかと思います。ただ、各学校でこれから広げていったときに何がどのように必要なのかという部分については、実際に土曜公開授業が23年度にスタートした時点で、その授業を行った土曜日の午後の時間帯あたりが使いやすいとは考えていますけれども、それぞれの学校が無理のない中で効果的に児童・生徒の様子を見ながら考えていくことが一番重要であると。ただ、予算面としては、これまでも水曜トライアルといった講師派遣の事業もやっていますので、それらと少し近似しているところがありますので、あわせて考えていって、その面での予算の拡充を図っていく等々、様々な方策はあると考えております。

根岸光洋委員  東京都の教育庁の予算の中には、例えば公立小・中学校の補習の充実ということで、教員と外部人材の協働により土曜日補習を実施する区市町村に対して、新規実施校を対象に報償費の2分の1を補助するとかというものが打ち出されております。また、そういう補習及び自主学習の充実における学習指導員の活用というのも、23年度における外部人材活用事業の主たるものとして取り上げられていますけれども、こういったものも活用されるということでよろしいのですか。

○山本教育指導課長  本区のプランとあわせて活用ができるものについては、果敢に手を挙げていきたいと考えています。

○根岸光洋委員  前にお聞きしたときに、池袋中学の池中アカデミーというのがもう既に存在しているとお聞きしました。これはどういう方がどういう形で教えられているのか。

○山本教育指導課長  勝手にネーミングを使って申し訳ありませんなんて学校からは言われましたけれども、これは大歓迎でございまして、この池中アカデミーにつきましては、これまで休業日であった土曜日に、これは有志ということになりますけれども、特に若手の先生方がこれに関わることによって、教科の指導力、あるいは生徒への対応力を、反面育成の意味もかねながら実施、運営をしてきたというところでございます。教科についてはそれぞれの担当の教科とあわせて、主としては5教科をやってきたということがございます。

根岸光洋委員  指導課長にお聞きしたいのですけれども、そもそも土曜補習アカデミーができたときのいろんな経緯を見ますと、学校では先生たちが忙し過ぎて個人的には教わらない部分をとしまアカデミーで教えていくというのが、私はそう伺っていましたし、実際そうだなと思います。学校の先生方は現場では、さっき教育長からもありましたけれども、大変多忙な中で、実際本当に学校の先生がいかに、自分たちの生徒かもしれませんけれども、身近なところの教室かもしれませんけれども、そういうのが本当にできるというか、それが負担にならないのかどうかということについては、私はそれはどうなのかとも思っているのですけれども、そういう意味で、先程の東京都のいろんな補助事業とかいったものを活用したらいいのではないかということを申し上げたのですけれども、その辺の考えはどうなのでしょうか、実際のところは。

○山本教育指導課長  様々な方が児童・生徒の学びに対応するということは非常に重要なことだと思いますので、その意味で、としまアカデミーが、学校の先生が現場を離れて指導体制をとったということは、もう大変意味のあったことだと思います。そのことを全く否定するつもりはないのですけれども、一方で、子どもたちのことを一番よく知っているのはその学校の先生であるという部分もございます。現在、区でお認めいただいて悉皆で行っている学力調査なども、これは学習ですけれども、一人一人の状況が大変よくわかるということで、担任あるいは学年、大きなとらえ方としては学校全体で学習状況を的確に把握して授業改善に大変役立っているところでございますので、こうしたものが始まったところでもありますので、こういう成果も踏まえつつ、あり方については今後考えてまいりたいと思います。

○三田教育長  今、長い目で見て、子どもたちの学びに相当大きな応援と改善をしていかなくてはいけない時期にあると思っております。小・中学校はそれぞれ今年度、来年度と新教育課程に入ってくると、内容も増えてきたということで土曜公開授業を設定したと。この中の一つの重要な要素として、目の前の子どもたちをそこの学校の先生たちがどう伸ばしていったらいいのか、学習を改善したらいいのかということを、やはり全体をトータルに見て改善を図っていかなくてはいけないと考えてございます。したがって、余裕を持たせた授業時数を確保するということは、そうした子どもたちの手だてを学校の教員が職務として、だれかにやってもらうということではなくて職務としてそこに一定の力を注ぐことができないか、それから、外部からいろんな制度ができてきて、それらを活用しながら、また教育センターのOBの方々の経験も生かしながら、大きく少しここで改善を図っていこうということを考えているということでご理解いただきたいと。

そういうわけで、今後、若干検討はしてまいりますけれども、23年度の実施に間に合わせて、子どもたちの学力補充ということで徹底してやってまいりたいと考えてございます。

根岸光洋委員  あまり理解できないのですけれども、正直言って東京都から、そういった土曜公開授業をやるというか、授業時数というのは文部科学省が決めたことなのでしょうけれども、この教育相談センターというのは、やはり豊島区独自で考えたすばらしい僕はアカデミーは取り組みだと思っていましたので、それが発展的にできるのであればもうこれ以上喜ばしいことはございませんけれども、今のお話を聞いた限りでは、学校現場の負担は相当大きいでしょうし、これ以上負担を増やしていいのかということも思います。前回も、通年を通してやったらどうですかとお話をしたときも、例えば夏休みなんかだと補習があり、プール指導があり、部活動がありと、それから対外試合がありと、先生方は全く時間がない中で、だからこそこの土曜補習アカデミーの意味があるのだということをお伺いしていたので、私としてはなかなか難しい問題だと。

これ以上追及するとかということではなくて、より学校現場で負担がない形で、様々な助成、またいろんな地域の力を活用していただいて、一番は、やはり生徒の皆さんが本当に学力に自信を持って、またこれからの先に向かって豊島区の学校に通ってよかったと思っていただけるようなものを、教育長を含めて教育委員会の皆さんでぜひ検討していただきたいと思いますし、私も保護者の一人として最大限の協力をしていきたいということを申し上げまして、発言を終わります。