平成23年 3月 1日予算特別委員会、環境・都市整備・土木費

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大塚駅周辺整備事業・自転車安全条例について

根岸光洋委員  よろしくお願いします。私からは、地元の課題として、大塚駅周辺整備事業についてご質問させていただきます。予算書の257ページを中心にしたいと思います。

21年10月17日に南北自由通路が開通して、本当に大塚周辺の住民の皆さん、駅を利用する皆さんの待望の自由通路ができてさま変わりをした、それから1年ちょっとたちまして、本当に今、大塚駅が見違えるような、おりてみて間違ったとまたホームに戻ってしまったという声も聞くぐらいすばらしい景観となりました。これは私の前任の池内晋三郎区議会議員、また長橋都議会議員を含めて、私どもの党としても全力を挙げて取り組んでまいりました。ただ、これは一つの通過点でございまして、これからまた駅前の広場の整備、地下駐輪場の整備、そしてまたJRが計画をしている駅ビルの建築と、こういったことがメジロ押しにこの大塚駅周辺に計画をされております。そこで、この大塚駅周辺の事業について何点かお伺いしたい思います。

まず、駅前空間の整備計画がございますけれども、現在の状況についてご説明をお願いいたします。

○奥島都市開発課長  駅周辺の整備計画でございますけれども、現在、今年度、測量と基本設計を行ってございまして、また同時に、地元の皆様のご要望を受けまして、警視庁、またはタクシー、バス事業者との協議を進めている最中でございます。

根岸光洋委員  23年度の予算としては約2,000万円計上されています。これについてはどういった内容になりますか。

○奥島都市開発課長  今年度の基本設計を生かしまして、地元の皆さんに合意をいただいた時点で実施設計に移りたいと考えてございます。

根岸光洋委員  先程来行われました都市整備委員会ではいろいろ様々審査があったと思いますが、駅前広場を整備することと南口の都道の区への移管、こういったものが議題として上げられて説明があったと思いますが、これについて簡単に説明していただきたいのですが。

○奥島都市開発課長  都道の移管でございますけれども、当初より、幹線機能から外れている駅前空間が都道になってございまして、そこの部分について、従来より東京都から区への移管ということで申し出があったものでございまして、そこの部分を南北自由通路に続く地下駐輪場の整備にあわせて区としても地元の皆様のご要望を踏まえて整備したいということで、当初より第四建設事務所と調整をしてまいりまして、その結果、今回、移管を受けて区で実施設計、工事にかかるという段取りでございます。

根岸光洋委員  よくわかりました。 それと、この大塚駅南口の地下には駐輪場が前から1,000台規模ということで言われていまして、いつできるのかということで様々な声があります。それとまた、駅ビルの中にも附置義務として駐輪場ができるということで、これのいろんな連携についても計画がされていると思うのですが、その辺についての現在の検討状況を説明していただきたいと思います。

○原島交通対策課長  南口の地下の駐輪場につきましては、22年度に実施設計を行う予定でございましたけれども、支障物の移転などの調整が難航いたしまして、実施設計については23年度、来年度に実施する予定となっております。また、駐輪場の概要につきましては、今、委員からお示しがありましたとおり、収容台数については1,000台程度、それから駅ビルの地下駐輪場と2カ所で接続するという計画になっておりまして、スロープ等を設置して、また広場の東側には自転車の入るエレベーターも設置するということで計画を進めているところでございます。

根岸光洋委員  わかりました。 例えば地下の駐輪場が1,000台規模で整備された場合に、今、地上でかなり駐輪場が整備されています、臨時のところもありますけれども、こういったものはどうなるような計画なのですか。

○原島交通対策課長  北側の整備いたしました駐輪場につきましては、将来的にも公の施設として活用する予定をしております。また、南側の都電わき、それから大塚台公園の中の駐輪場につきましては仮設ということで考えておりますので、今回の地下の駐輪場ができたときには廃止をして本来の公園の機能に戻すという計画になっております。

根岸光洋委員  よくわかりました。 最近、よくこの大塚駅周辺、これは区が取り組むところと今お聞きしたのですけれども、一番大きいのは駅隣接ビル、これがいつ工事が始まって、いつできて、どれぐらいの規模で、本当に保育園が入るのか、また何が入るのかといういろんな意見があるのですけれども、この辺について今わかっている情報があれば教えていただきたいのですけれども。

○奥島都市開発課長  駅ビルについては、昨年の8月に地元の皆さんにJRがご説明したと聞いてございますけれども、当時の話では、12階建ての建物で、工事の着手については今年の春から24年度いっぱいということでございまして、その計画については変わっていないと、現在の状況については、今、建築確認申請を出している最中だとお聞きをしてございます。5階部分に認証保育園が入る予定にしておりますけれども、それも計画どおり進めているという状況で聞いてございます。

○奥島都市開発課長  失礼いたしました。認可保育園です。

根岸光洋委員  わかりました。ぜひ、地元の要望がかなり出ていると思いますので、JRに対して引き続きその要望について検討していただくように要請をしていただきたいと思います。

それとまた、あわせてこの大塚駅、また戻りますけれども、周辺整備事業の中で、特に私も一般質問等々で何回もやらせていただきました駅のホームドアについても、従来またご説明が委員会でもございました。ホームドアの設置を早期に行うという話がございました。やはりこの大塚駅はエスカレーターやエレベーターができて、今までの本当に狭い通路、また階段を上がるのが大変で遠慮というか避けていた方、高齢者、また小さなお子様を連れた方、特に今回は障害者の方の事故があったということで、ホームドアが早期にできるということでございますけれども、私も、この駅のホームが拡幅ができないという状況の中で、こういった高齢者、小さなお子様を連れた方にとっても、高い位置に駅がありますので、風とか雨とか、また人に押されて転倒したり、具合が悪くなってホームに座り込んだりする方も見ておりましたので、本当にそういう意味ではすばらしい早期の計画が示されたということで大変喜んでいるのですけれども、これについてもう一度、大塚駅がいつごろどんな形でできるのかご説明いただきたいのですが。

○奥島都市開発課長  大塚駅については、今年の1月からホームドアの設置工事に着手していると聞いてございまして、現地でもその旨の看板が出ていると。現地の表示を見ますと、今年の1月から24年12月までホームドアの設置工事を行うと聞いてございます。

根岸光洋委員  わかりました。 この大塚駅の周辺の整備は新庁舎からサンシャイン、そしてあうるすぽっと、そしてこの大塚駅を通って、また東には、昨日の庁舎の説明会でもございましたが、東部区民事務所もまた新たな整備が早急にされるようなお話もございました。こういった東の方向へ向かう中間地点の大塚駅の整備は本当に待たれるところでございますし、この周辺ではいろいろ、よさこいや阿波踊り、また都電の沿線にはバラの植栽も行われておりますし、最近ではスカイツリーが山手線の橋からよく見えるということで写真を撮りに来るお客様が増えていると、例えば栄橋とか空蝉橋とか、この近くの堀之内橋とか、スカイツリーの写真を撮る方も増えている。また、ベルクラシックホテルの壁には冬季には窓を利用してクリスマスツリーを映し出すのですけれども、それとスカイツリーがちょうどダブルで映る、ダブルスカイツリーということで新たな豊島区の、また大塚地域の名所になるのではないかと私は思っております。そしてまた、都電の開通が100年ということで、今年こういう佳節を迎える中で、東京都も都電サポーターということで都電の沿線のそういう様々な事業に対して支援をしていくとも伺っております。ぜひともこの大塚駅がこれから続く新庁舎の建設も含めて、50年、100年先を見越したすばらしい開発になるように心より願うものでございます。

 

自転車の安心・安全条例

 続きまして、自転車の安心・安全条例についてご質問させていただきます。

自転車の事故がこの10年間で約3.7倍に増えたと、警察庁の調べによりますと、国内の交通事故は1999年の85万件に対して2009年には73万件と13%減少しておりますが、一方、自転車事故は、05年より減少はしていますけれども、自転車が加害者となる自転車対歩行者の事故は99年の801件から09年の2,934件と、今申し上げたとおり、3.7倍に増加をしているということが報道されております。現在の区内の自転車事故の状況について簡単にご説明願います。

○原島交通対策課長  区内における交通事故でございますけれども、平成12年比でいきましても、交通事故についてはほぼ半減をしておりまして、21年のデータでも958件という結果になっております。一方、自転車でございますけれども、平成12年当時、約650件ほどあったものが21年には454件と減少はしておりますけれども、減少率が低いということで、全体の交通事故に対する自転車事故の割合というものは平成21年度で47.4%ということでほぼ半分、事故の半分が自転車がかかわっている事故ということになります。また、その454件のうち2割程度は自転車が加害者になっているという状況でございます。

根岸光洋委員  この自転車事故が増えてきた原因ということについて、道路交通法の改正が影響しているのではないかというご指摘がございます。自転車の車道走行ルールが徹底されたことによって、逆に歩道も走れるのだということで、もともとこの辺がすごく誤解があったと思うのですけれども、そうなって、歩道上に自転車が走行することが当たり前というか、もともと当たり前と考えている人がいたのですけれども、それが逆に道路交通法改正によってなされてしまったということがあると思います。それとともに、高額な賠償金が都度都度報道されております。ある事例で申し上げますと、通学中の高校生が誤って歩行者に衝突して脊椎損傷の重傷を負わせ6,000万円の賠償金の支払いがあった、また女子高校生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走行し看護師の女性に衝突して5,000万円の賠償があったと、このようにも伺っております。こういった重大な事故、また保険にも入っていないケースもあると思いますが、こういったことについて区では自転車保険、またこういった対策について何かお考え、また現状についてお聞かせください。

○原島交通対策課長  ここ数年、自転車が加害者になる事故というのはいろんな新聞でも報道されているところでございます。区といたしましても、自転車の購入の際にはTSマーク、保証がありますけれども、そういったTSの登録をしていただくように啓発をしているところでございます。また、昨年、東京都の施行規則で、携帯をしながらとか傘を差しながらも罰則がなるようになりまして、その辺の方々のマナーの啓発と注意、それから厳罰化することによって事故はだんだん減っていくのではないかということで鋭意、今、啓発に努めているところでございます。

根岸光洋委員  島村議員の一般質問の答弁の中で高野区長が、京都市が制定した自転車安心・安全条例と同様のものを新規に制定する方向で検討しておりますと、このようなご答弁がございましたけれども、いつごろ制定をされる予定なのでしょうか。

○原島交通対策課長  京都市の自転車安全安心条例でございますけれども、昨年10月に制定をしたものでございます。これにつきましては、自転車利用者の意識の向上、それから自転車事故の防止等を目的として、行政、自転車利用者、関係事業者、市民の責務を明確にして交通安全教育等の推進を定めたものでございます。本区といたしましては、京都市の条例を参考にセーフコミュニティ認証前には制定をしたいと考えておりますが、現在、東京都におきまして、今回の定例議会で同様の条例制定に向けた課題の整理を初め自転車の総合的な政策の検討を行っていくとの答弁がございましたので、都の動きも見据えながら政策の整合を図りつつ検討を進めていきたいと考えております。

根岸光洋委員  時間がなくなってまいりましたので。東京都の自転車条例の制定については、2月15日の都議会本会議の代表質問で、公明党の中島幹事長が質問された中に答弁として出ております。この豊島区におきましても、セーフコミュニティの認証に向けて10本の柱の中に自転車の安全を掲げる対策委員会を立ち上げて取り組んでいるということでございます。今後も自転車の事故予防に大変大きな効果が、セーフコミュニティの認証に向けて取り組むということが大きな効果があると期待できますので、ぜひこの自転車の安心安全条例の制定に向けて東京都との調整を図って積極的に進めていただきたいことを要望いたしまして、私の質問を終わります。