平成22年 決算委員会根岸発言、清掃、都市整備、土木費

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2010年10月18日

グリーンとしま再生事業

根岸光洋委員
グリーンとしまを再生するキックオフイベントについてご質問したいと思います。
今日は常松課長もグリーンのすてきなネクタイをされていますので、そういう意味でも非常に力をまだ入れていらっしゃるということでお聞きをしたいと思います。
20年度に準備をされて、21年度に学校の森植樹祭、1万本の木を植えるということでやられた事業、また今年度も引き続きいのちの森ということで、10年間で10万本ですか、植樹をされるということで、緑の少ない豊島区においても大変にすばらしいプロジェクトではないかと期待をしているところであります。
まず初めに、成果報告書の103ページにございます当初予算、私も1,000万円とお聞きしていたんですけれども、途中から補正予算が2,000万円、最終的には3,200万円ということでございます。これについて内容を簡単にご説明と、あと特定財源で全部賄うということなんですけれども、これについて内容を説明していただけますか。

常松環境政策課長
当初、グリーンとしまを再生するキックオフイベント事業という形で取り組ませていただきまして、今ご指摘いただきましたように、20年度に下地処理をいたしまして、当初、植樹に係る経費を計上いたしたところでございます。その後、東京都の補助金で10分の10といったような補助をいただきながらやっているわけでございますけれども、22年度のいのちの森に係る下地づくりといったような経費が必要だということをお認めいただきましたので、補正で対応させていただきました。

根岸光洋委員
そうすると、いわゆる12番の事業経費の、参考書の245ページですか、930万円というのと、その次の247ページのいのちの森の34万4,000円というか、この辺が植樹そのものの経費ということでよろしいんでしょうか。

常松環境政策課長
細かい数字を言うとあれなんですけれども、概ねそのような。

根岸光洋委員
そういう意味で、大変に大きな予算をいただいた中でできたということで、これについては、環境教育ということでも非常に力を教育委員会でも入れていたと思うんですけれども、また、環境政策課としても環境教育ということで、小・中学生、また地域の方に対しても、そういった教育をされたと思います。その効果というのについてどのように認識されていますか。

常松環境政策課長
21年度に、本当にすべての学校でできたというのは非常に大きく思っております。また、環境教育にも、その後、引き継いでいただきまして、今年度も、先程申し上げた長崎小学校での環境教育の中などでも、こういった取り組みが生きていると考えてございます。
また、今年度22年度にいのちの森として実施いたしましたのは、お子さん方を昨年見守っていただいた方々に実際に手で植えていただくといったような形で、機運づくりに大きく寄与していると考えてございます。

根岸光洋委員
私も地域の小学校、中学校に行ったときに、どんなような感じで成長しているか、興味を持ちながら見守っているというところなんですけれども、まだ1年ちょっとということなので、そんなに変わらないかなと思いつつも、中にはかなり大きくなっているものもありますし、今後5年、10年たてば相当な大きさになると伺っていますけれども。こういったものの、実際今、東京都から10分の10ということで費用を出していただきましたけれども、今後のフォローというか、当然高くなったときの高木の処理とか、また落ち葉の処理とか、まだ先の話だと去年おっしゃっていましたけれども、いよいよ具体的に、これから3年後とか5年後になってくると思います。そういうものについては、地域のそういった実行委員会の皆さん、また協力してくださった区民の皆さん、また小・中学校の皆さんとかですが、協力してやるということだと思いますけれども、この辺についての考えはどういう今お考えがありますか。

常松環境政策課長
本当に今年1年たった学校の森の木の中には大きくなっているものもございます。かなり大きくなったなと感じるところもあれば、また1年たって、元気に育ってはいるのですけれども、思った程に大きくなっていないなといったような株がないわけでもございませんで、その辺、本当生き物って不思議だなと思うんですけれども、いずれ伸びていくことは確かでございますので、今年度、また来年に向けた実行委員会を立ち上げていただきまして、その中で、例えばご協力いただける方に剪定の体験をしていただくとか、そういったことについてもお諮りさせていただきながら、より地域の皆さんに愛していただいて、メンテナンスにもご協力いただけるような組織づくりに向けて、今度の実行委員会の中で活発にご議論いただきたいなと考えてございます。

根岸光洋委員
実際、植樹を自らの手でやった子どもたちにとって、大変に大きな思い出になっていると思うんです。いずれ小学校を卒業し、中学校を卒業し、成人式を迎えるころには、かなり大きな木として森となっていると、宮脇先生のお話ですとそういうことでございますけれども、本当にそういう意味では、こういう子どもたちが大人になって、また未来永劫に豊島区の区民としているとき、またはどこか地方に行っても帰ってきたときに、自分が植えた木が、またそれが森となって豊島区を潤わせているということに対して、もう本当に30年、50年というか、先日もノーベル化学賞の先生が、私と同じ根岸という先生でございましたけれども、先生がおっしゃっていましたけれども、やはり一つのものを成就するには、30年、50年、100年という長い期間がかかるということは、しかしながら、それが本当に後から振り返ってきて人類の宝になっていくということについては、私もすごくすばらしい取り組みではないかなと思います。
今後の10年間、あと残り8年間ですか、計画と財源の確保とかについて、最後にお聞きして終わりたいと思います。

常松環境政策課長
本当に有意義な取り組みだということで、東京都からも評価をされておりますし、他の自治体からもお問い合わせをいただいてございます。また豊島区と一緒にやろうよといったようなことで、栃木県の佐野市からもオファーといいますか、豊島区民の方に来てくださいといったようなお誘いをいただいたりしてございます。
そういった中で、どれだけ、どのように今後継続していくか。一つは財源の問題がございまして、ご指摘のように、東京都からの10分の10の補助金は、21年度、22年度、3カ年ということで、23年度までは何とかスキームの中でできる限りのことやっていきたいと思っているんですが、今後、東京都がその制度がどうなっていくのかというところは非常に心配してございますけれども、ただ、環境に対する取り組みを東京都がやめてしまうということではないと思いますので、東京都でも構築される制度をフル活用しながら、この事業を継続していきたいと考えてございます。