平成24年決算委員会 全部の補足 根岸発言(10月22日)

スポーツ基本法と中学校の部活

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○根岸光洋委員 また、スポーツ振興基本計画という中には、できる限り早期に成人の方が週1回以上スポーツを実施する率を2人に1人、要は50%以上になることを目指すというふうにあります。本区の状況はいかがでしょうか。

○岡田学習・スポーツ課長  現実にどういった方が御利用されているかという具体的な数字はつかんでございませんけれども、冒頭、御答弁申し上げましたとおり、スポーツの参加率ということで申しますと、34%ということで数値が出てございます。こちらにつきましては、先ほど調査によりますと、参加率が50%にふえたというふうな御答弁を申し上げました。この参加率がふえた理由というのが具体的にどういったところにあるのかといったところは、今後、スポーツ振興計画を改定する作業の中で調査をし、この意識調査だけでなくて、詳細な調査も必要かというふうに考えてございますので、調査をし、研究していきたいというふうに考えでございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。また一方、ほぼ毎日運動する40代後半の方の体力は、運動をしない20代前半の方と同じレベルにあるというのが新聞のニュースがございました。そういう意味では、本当にこの運動しない20代、30代の女性がふえているということで、今度は子どもの体力ということについて低下が懸念されているわけですけども、きょう、教育委員会の方もいらっしゃいますけど、やはり中学校時代の運動というのは物すごく大事であるということで、これから柔剣道、そういったものが取り入れられていくということなっていますけど、骨粗しょう症ですか、こういったのも、中学時代の運動、特にただ牛乳を飲めばいいという私たちの時代と違って、なおかつ刺激を骨に与えないと、これはできないという、そういうことも言われています。

そういう意味で、クラブ活動の充実とか学校での子どもの体力の増加というのが非常に重要になってくるし、これがまた健康な生涯を送る、またスポーツに興味を持つ大きな要因になるのではないかと考えているんですけど、この辺について教育委員会の見解はいかがでしょうか。

○山本教育指導課長  運動習慣を小さいうちからつける、あるいは体力を増強していくという観点は非常に重要でございます。東京都では、児童・生徒の体力、運動能力、また生活、運動習慣等の調査を行っておりまして、これによりますと、23年度と24年度の比較では、若干、体力に向上がみられます。ただ一方で、小学校の握力とか、中学校の反復横跳び、立ち幅跳びでは、学年によって若干違いがあるものの、課題も指摘されています。

また、部活動が非常に多くの生徒が参画して実施されています。現在、区内の中学校の部活動では、ざっくりとした数字ですが、部活動全体では9割程度このうち6割の生徒が運動部活動に参加しています。かなりの率の生徒が運動に親しむ、そうした習慣づくりを行っているところでございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。もう時間がちょっとなくなってきましたのであれですけど、部活動の推進というところで1点、私が最近伺った中で、サッカーの大会のできる中学校がないということで、旧長崎中学校があったときは、そちらで大会をやっていた。現在は、区内の私立中学校、または都立高校、そして三芳グラウンドを使っているということですけども、なかなかこちらもそう簡単にあいているというわけじゃなくて、三芳グラウンドを使う場合には、この間も話がありましたけど、やっぱり時間がかかるのと、費用がかかるんですね。今まで歩いてきたところが、電車等使って往復すると、千数百円の金額が中学生または保護者にかかるということで、なかなか使いづらいというのはあります。無料のバスがあるじゃないかというお話がありましたので、伺いましたら、10人乗りのマイクロバスが2台、しかも予約、なおかつ中学生の大会には使ってはいけないと、このようなお話も伺ったんですね。

こうなると、本当に身近なところで、中学生が部活動、特に大会というのは大きな1つの目標ですので、それに向けて取り組むに当たって、中学校のサッカー場がないということは、サッカー大会できるものが区立にないということは非常に残念であります。十中の跡地とか予定がありましたけど、延期をされていると。また、将来的には池袋中学校の跡地を活用するという案も出ていると思うんですけど、その間、約何年でしょうかね、10年近くにわたってそういうことをし続けなきゃいけないという現状について、ぜひ何か対策と言ったら変ですけども、使いやすい、そういった部活動の推進をしてもらいたいなと思うんですね。

時間がありません、まとめますけども、スポーツ基本法というのが昭和36年に制定された振興法を改定されて、50年ぶりにこれが改定されたということを伺いました。その中には、スポーツは世界共通の人類の文化であると、このようにも言われているということで、スポーツを通じて豊かな生活を営むことは、すべての人々の権利であり、まして今申し上げたように、次代を担う青少年の体力を向上し、他者を尊重し、これと協同する精神、公正さと規律を学ぶ態度や克己心を培い、実践的な思考力や判断力をはぐくむ等、人格の形成に大きな影響を与える。また、スポーツは、地域と地域との交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成し、地域社会の再生に寄与し、健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠である、こういう規定があって、先ほどからるる述べているような、いろんなスポーツに対する関心が高まる中、スポーツ施設の充実というのをこれからもやっていっていただきたいと思いますし、ぜひ文化を尊重する高野区長のもとでも、スポーツと文化と重要な位置に位置づけて、スポーツ施設、またはスポーツ施策の取り組みに、今後もますます取り組んでいただきたいことを御要望して終わりたいと思います。

○三田教育長  小学生、中学生から大人に至るまでの体力向上、スポーツの振興というのは極めて重要だと思っておりまして、委員御指摘のような改善、改革というのをぜひ教育委員会としても、関係所管課と連携してやってまいりたいと思っています。 非常に問題なのは、学校教育で言うと、クラブ活動がきちっと教育課程に位置づかなくなってきていると。不毛のこの十数年間を過ごしてきております。これらについては、やはり文科省にもきちっと学校教育の中で位置づけながら、やはり同時に生涯学習の観点からも体力向上させていくということで取り組んでいけるよう努力してまいりたいと思います。