平成24年決算委員会 文化商工・教育費 根岸発言(10月18日)

東北震災被災地支援

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○根岸光洋委員  ありがとうございました。ぜひほかの学校にもこの効果が及ぶように取り組みを継続していただきたいと思います。

続きまして、東日本大震災以降の四季の里、猪苗代、こちらについての被災者支援という立場から一般質問でも何度かお尋ねをして、区としても助成制度を設けていただいておりますけれども、23年、これまでの発災後の状況について簡単に御説明いただきたいんですが。

○樫原生活産業課長  四季の里においての発災後の状況ということでございますけれども、四季の里は、御存じのとおり海岸沿いではない関係で、建物自体、それから周りの周辺の施設についてはさして被害はなかったというふうに聞いてございます。ただ、御存じのとおり、風評被害、その他でお客さんがかなり減ったという状況にございます。

まず、震災がございました平成23年の3月の31日の時点で、若干利用している方もいらっしゃったわけですけれども、その以後避難してきた方を受け入れたというようなことがございまして、3月11日から3月31日までで、延べ81家族、235人を既にその時点で収容していたと。

4月以降については、県のほうから、国の予算で施設を借り上げるという形で避難施設に指定いただきましたので、それ以後は県の借り上げで利用者無料という形で、4月から8月の末まで避難施設として活用していただきまして、延べで3,011家族、人数でいきますと8,669人の方を避難者として受け入れたということでございます。

ただ、以後、やはり東京も含めて近郊からの利用が減っているということもありました。それから、スキー客全体が縮小しているのもありますけれども、やはり風評被害で、この間の冬もお客さんが少なかったという状況もございまして、なかなか経営的には苦しいところではございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。東京都も被災者応援ツアーということで、3,000円、2泊6,000円までの助成金を東北3県に出したということで、それが今年度は福島だけですね。やはり岩手、宮城はそういった経済的な部分、観光の部分ではかなり上向いてきたというところで、まだ依然として先ほど出ました風評被害によるということで、福島に対する手当てをしているところでございますし、この猪苗代町のほうに私ども公明党区議団でも昨年伺いましたところ、まちとしても県外からいらっしゃった方に対しては3,000円の商品券を出すと、町を使ってもらいたい、そういった施策もしておりますと、さまざま皆さんに来ていただけるようなものを施していらっしゃいました。

ただ、しかし、今の課長の御説明のとおり、かなり風評被害で、特に風評被害ということでありますと、学校のスキー教室が激減していると思うんですけれども、学校の数として豊島区、また県外の猪苗代の四季の里を利用していた数というのは大体どのぐらいだったんでしょう。

○樫原生活産業課長  23年度につきましては、実績はございません。県外の学校で利用しているというのは、豊島区も含めまして、ほかの他県からも、かなり営業努力もあって幾つか、二、三校来ていたんです。今後ふえるという予定もあったんですが、震災の関係ですべてキャンセルという形で、23年度についてはそういった利用は一切ないということでございます。

○根岸光洋委員  わかりました。この利用についていただいたデータによりますと、23年度は先ほどのさまざまな県が借り上げたりとか、東京電力の補償というものもあったと思いますが、約、稼働率45%、宿泊達成率87%ということでございますけれども、24年、ことしに至っては、宿泊達成率というんですか、これでいうと21%、稼働率でも22%ということで、これがこのまま続きますと経営そのものが成り立たないのではないかというような危機感を感じているところです。この辺について継続して、豊島区の方に対する助成はもとよりですけれども、いろいろなツアーもされていると思うんですが、こういったことについて何か手だてとしてはあるのでしょうか。

○樫原生活産業課長  一般質問でもいただきましたとおり、現在は、豊島区民に限ってということになりますけれども、四季の里を利用した方については区のほうからも1,000円の宿泊費補助を出させていただいてございます。

それから、東京都のほうは先ほど御案内のとおり、3,000円の福島県限定の、これはエージェントを通じてということになりますので、個人で行ってすぐ個人でキャッシュバックというわけにいかないんですけれども、そういった形の観光奨励策といいますか、支援策を打ってございます。

ただ、なかなか、それだけでは地域全体が立ち行かない部分がございますので、これにつきましては、地元の努力だけではなくて、我々の意識といいますか、風評被害を招くようなマイナスの意識を改めていくしかないのかなということで考えてございます。

今後、1,000円補助につきましては、今年度1年間、4月からやっているわけでございますので、来年の3月までの状況を見まして、また次年度以降についても状況によって柔軟に対応したいというふうに考えてございます。