平成26年決算委員会根岸10 7日 議会・総務費

職員の窓口対応、信頼される区役所に

○根岸光洋委員  公明党、3番目、根岸でございます。よろしくお願いいたします。

 今回の表彰審査の件については、また1年に1回ということでありますので、なかなか引き継ぎができないこともあるかと思うんですけれど、私も議員になってから表彰審査会をずっとさせていただきまして、2年前はたしか消防団が抜けているということで、私ども会派は8人中4人、消防団がおりまして、会派に戻りましたら、後ろにおります消防団団長の島村委員から大変厳しく、何で抜けたんだ、見落としたんだということで厳しく言われたことがきのうのように思い出されるんですが、今回も実は池袋消防団が一人もいないということで、西山議員から、本当にいないんですかと表彰審査会の中で実は発言があったんですね。

 それぐらい、中にかかわる方々にとっては大変に名誉なことであるし、また功労者表彰という重みを感じておりますので、ぜひ来年、また1年たっちゃいますけれども、こういうことがないようにしていただきたいということを、追い打ちをかけるようで申しわけありませんが、つけ加えたいと思います。

 さて、新庁舎の建設が進む中でのこの決算特別委員会ということで、最後の現庁舎地での決算特別委員会になるということで、大転換期となる今回の決算について、来年度の新しい体制についても十分に継続していく審査をしていきたいと公明党としても考えております。

 実は私、本日、地元のラジオ体操会の旅行のお見送りに朝、行ったんですね。本当に後期高齢者の方が多くいらっしゃいましたけれど、大変お元気で、新庁舎が345日開庁する、これが着々と進んでいますよと申し上げましたら、何言ってんの、私たちは345日以上ラジオ体操やっていますよということで、新庁舎に負けないぐらい元気いっぱいやっていくようなことをおっしゃっていました。健康寿命を長くする、そういう御努力をされている方々に大変深く敬意を表した次第で、6年後、東京オリンピックが来たときに、ぜひラジオ体操が種目に取り上げられたときには、この方々の中から金メダルが出るんじゃないかと、そのぐらいのことを言ってお見送りをしてきた次第でございます。

 さて、余談はこのぐらいにしまして、私からは、実は、今の表彰審査の対応もそうなんです。区の対応について、新庁舎ができるに当たって、窓口の対応ということについて申し上げたいことがございます。

 実は私ども議員は、年末調整をしながら、翌年、それぞれの議員各個人によりますけれども、確定申告をしております。私も3月7日に確定申告をことし行いました。その後、8月に税務課長から、あての名前で、区民税だったかな、徴収から税額の変更届というのが来たんですね。私、初めてでした。議員になって初めてこういうのをいただいて、何だろうということで税務課の窓口に確認をさせていただいたんですね。そうしたら、これは豊島区からの収入があったので、それについて申告がされていないので、税額が9月から変更になりますということでした。内容は何ですかとお聞きしたら、このとき、内容は豊島区からの収入としかわかりませんということで、それで私も一たん引き揚げたんですけれど、確定申告をしていながら、また収入があったということで税が課されるということについて、どうも納得できないということで高田税務課長にお話をしたら、豊島区から来ているのは間違いないんですが、どうも私がやっていた確定申告とかぶって、二重に収入があったという形になっていますと。調べてみますということで承ったんですが、この点のことについてどういうことだったのか、高田税務課長お話ししていただけますか。

○高田税務課長  ただいま御指摘いただきました件については、今年度から1,000万以上の源泉徴収を出す事業所については電子申告をしなさいということで国から指導が来ております。根岸委員の場合は、確定申告をしていただきまして、その際に出していただいた源泉徴収票と、豊島区からまとめて出てきた電子給与支払い報告の内容が食い違っていたということが判明いたしました。

 詳細について私のほうでも調査をいたしましたところ、ある幾つかの課がそれぞれ、報酬審査会、それから子育て関係のいろいろな委員会などありますけれども、個別で各委員に源泉徴収を出す。一方、給与支払い報告はまとめて電子申告で人事課から出すという体制にことしから切りかわっておりまして、それと、ある課が源泉徴収票を出すのを3月ぎりぎりになって出してしまったということで、その各課の対応がばらばらだった、電子給与支払い報告の内容の金額が食い違って、やはり電子給与支払い報告の初年度ということで、区の対応が少しちぐはぐな対応になってしまったということが原因でございます。

○根岸光洋委員  今ちょっと聞いただけではよくわからない、聞いている方でわからない方もいらっしゃるかもしれませんけれど、この電子データ提出システム、eLTAXに変わったということなのでしょうかね。それがどうも今までと違ったのでふぐあいが生じたということと、またさっき言ったように、確定申告を私がした後に、3月6日付で源泉徴収票が1つ出てきたんですね。これ、はっきり言ってしまいますと表彰審査会なんですよね。本来、1月に出すべきものが、これ前の課長だと思いますが、そういうふうに確定申告後にきてしまったので、私はそのまま出さないままきたら、当然そういうのは追徴で来るんだろうなというのはわかっていましたけれど、それ以外にさらに上乗せして来たもんですから、何だろうということで。

 ただ、このときの窓口対応について、税務課の端末では多分恐らく内容がわからないということで、豊島区から来ていますよという対応だったと思うんですね。これについて税務課長としてはどうなんでしょうかね。区民が、あっ、そうだったのかとわからないまま帰っていって、9月から新たな税が来ると。それをお払いになるということについては、私は議員ということじゃなくて、一般区民としてそういう対応をされた場合に、この対応はどうだったのかとも思うのですが、いかがでしょうか。

○高田税務課長  窓口でその時点で人事課からの給与支払い報告が電子でなされていて、そこに何も記載がなく、税務課の端末の中にも記載がございませんで、その時点でやはり全庁的に税務課から問い合わせをして、その原因を追求すべきだったということで、反省をしております。本当に大変に申しわけございませんでした。

 今の私の説明、少々わかりづらかったと思いますのでもう一回説明しますけれども、根岸委員が確定申告したのはA、Bという源泉徴収票、2枚だったとします。ところが、総務課で3月に源泉徴収票を遅く出したものですから、人事課ではA、B、Cと合算されたものを出してくるわけでございますが、税務課ではAとBという源泉徴収票だけと考えていました。ところが、人事課でA、B、Cという源泉徴収票を3枚合算した上に内容が全く記載されていない源泉徴収票が来たものですから、全く別物と認識した上で、A、BプラスA、B、Cという金額になってしまったために、税務上の処理を誤ったということでございます。

 今後、こういう事態、ことし初めてでございますけれども、人事課とそれから総務課等と協議しながら、こういうことのないようにしてまいりたいと考えております。

○根岸光洋委員  私の個人ということよりは、まだほかにも多分恐らくこういった方がいらっしゃったと思うんですけれど、高田税務課長が調べた中でどうなんでしょう。豊島区以外でこういった間違いがあったのか、なかったのか、お答えください。

○高田税務課長  やはり今年度からそのような形で電子給報が始まりまして、やはりどの区でも混乱があったようでございます。私どもの区では、根岸委員と同様な事例が6件ございまして、それぞれの方に謝罪をいたしまして、今後このようなことのないようにとおわびをした次第でございます。

○根岸光洋委員  豊島区以外では関係することはなかったのでしょうか。

○高田税務課長  やはり各審議会の委員の中で豊島区にお住まいでない方もいらっしゃいますので、それについては豊島区の人事課からその委員のお住まいの自治体にやはり同様な形で、合算して何も記載されていない源泉徴収票が出てしまったために、そのような事例は生じていると認識しております。

○根岸光洋委員  金額の多寡ということでなくて、こういうことが具体的に幾つか重なってしまったケースかもしれませんけれど、新しいシステムを入れたということであれば、こういうことは、新庁舎に向けてもあると思うんですよね。新しいシステムを入れてよりよい、予算かけてやっておいて、それがかえって違う方向に行ってしまうということも。当然機械を入れて、人間のやることですから、あると思うんですね。その後の対応というのをやはり素早くやっていくことが、今後の新庁舎に向けての整備には大変重要ではないかと思うので、私、きょうは取り上げさせていただいたんですね。

 それで、高田税務課長も本当に一生懸命調べて、私はそんなに怒ったわけではないんですけれど、多分怒ったととらえたみたいで、かなり詳しく調べていただきました。それから、人事課が出した書類には書いていなかったということも1つ出ました。だけれど、金子人事課長からは何の一言もないのですが、人事課としてはどんな感じなんですかね。

○金子人事課長(人材育成担当課長)  大変失礼いたしました。給与のシステムがeLTAXに絡みまして変更になったということでございますが、システム上の問題で確認したところ、それぞれの内訳というのでしょうか、そういうものが合算の場合、出てこないというのが現状でございまして、これについては大変、そのことが遠因となって引き起こされたという認識を持っております。大変申しわけございません。いずれにしましても、庁内の全体の話ですので、十分調整を図りまして、内訳もわかる、二重になるようなことがないようにしていきたいと思います。

○根岸光洋委員  わかりました。ぜひそういうことがないようにお願いしたいと思います。総括質疑の中でも辻委員から窓口サービスについての意識調査についてお話がございまして、大変に厳しい判断を今、現庁舎ではされています。ハード的な面での厳しさも指摘がありましたけれど、今度はそのハードは解消されるということで、そういうことに当たっては、今度、内面的な対応が本当に大事になってくるということで、その中枢であるのがやはり金子人事課長(人材育成担当課長)であり、人事課であり、また総務課であり、そういう中枢の部分ではないかと私は思いますけれども、また、こういうことについて、来年いよいよ接遇ということでも十分な対応が区民にされていくと思います。この窓口で受けた対応によって、豊島区に対するイメージ、豊島区役所に対するイメージというか、または、さらに言ってしまえば、納税しようかしまいかなど、区に協力しようかしまいかということまでも含めてなる可能性もなきしもあらずだということで、ぜひきちんとした丁寧な対応、またその人の立場に立った対応を心がけていただきたいなと思います。その上で、窓口対応についてまた改めて、新庁舎に向けた改善を具体的に、今後の問題も含めてどう進めていくのか、担当課長からお答えいただきたいのですが。

○永田総務部長  今、いろいろ御指摘いただいて、そもそも3月に源泉徴収票をお渡しするというのが、源泉徴収票の意味を職員がわかっていなかったのかと思います。これは接遇、おじぎの仕方などそういうことも重要ですけれども、自分の仕事が何を目的にして、どういう影響を与えるかというのを一人一人が考えて仕事をしていくように、研修の充実を図っていきますとともに、我々管理職の指導もきちんやっていきたいと考えてございます。

○山口菊子委員長  窓口のことはどなたが答弁されますか。

○金子人事課長(人材育成担当課長)  総括のところでもやりとりをさせていただきましたけれども、やはり客観的にきちっと窓口のレベルが上がったのかどうか、接遇がきちっとできているかどうか、旧庁舎と新庁舎での違いがはっきり出るような形で努力してまいりたいと思っております。

○根岸光洋委員  わかりました。新庁舎を控えて、今こそ必要なのが、そういうハード面とともに意識の改革であると思いますし、それを皆さんでも十分にやっていらっしゃるとは思うんですけれども、いろいろな形で、何が起こるかわからない。この対応について柔軟にというか、いろいろなケースを考えていかなくてはいけませんでしょうし、画面を見たから、そこに書いてあるのがそのまますべてだと思ってしまって応対してしまうと、新庁舎にせっかく期待を持って希望を持って来られた方々が、残念というか、もう二度と来たくないと思われてしまう新庁舎になってしまっては大変区民に申しわけないと思いますので、十分この辺を踏まえて、来年に向けて、まだ時間がありますので、努力していただきたいということを最後に御要望として申し上げて終わります。