令和 2年予算委員会 3月 6日 環境清掃・都市整備費自由質疑

【空洞調査、路面下の空洞調査】

○根岸光洋委員  よろしくお願いします。私のほうからは、空洞調査、路面下の空洞調査について、お伺いたいと思います。

平成25年に、路面下、道路の下の空洞調査をやるべきではないかという提案を、私どもの先輩の中島義春前議員が訴えさせて、要望させていただきまして、平成26年から、区では調査実施を開始していただいたところに記憶をしているところでございます。約6年ぐらいですか、たつんですが、これまでの実施の状況について、概要を簡単に御説明いただけますか。

○松田道路整備課長  路面下空洞調査につきましては、27、28と調査を行っていく中で、非常に効果の高い事業だということでございまして、平成29年ですか、のときに、区内全域について、この調査を実施しようというような計画を立てまして、平成30年、それから今年度、令和元年と2カ年度にわたって、最終的には6カ年度で区内全域の区道に対して、路面下空洞調査を実施するというものでございます。

○根岸光洋委員  それで、当時聞いた281キロですか、この道路のうち、約何%ぐらいが調査として実施されるんでしょうか。

○松田道路整備課長  その中でも、全部で距離数からすれば、823キロ行うんですけれども、一般の路線と、それから、人通りが多かったり通学路だったり、それから、かなり幅員の広い道路については3年に1回やると、ちょっと変則的な仕様にしてございますので、6年間かけてやる中の2カ年度分が終了しようかというところでございますので、大体40%が終了したというふうにお考えいただければと思います。

○根岸光洋委員  済みません、40%が進んだということで、その中で、また空洞の調査をして、工事をしなくちゃいけない、空洞の箇所数というんですか、総箇所数と、何か実際、これは工事しなきゃいけないというのがどのぐらいあったのか、簡単に御説明いただけますか。

○松田道路整備課長  まず、平成30年度でございますけれども、空洞の疑いがある異常箇所につきましては60カ所、検出してございます。そのうち、全てにおいて、今度、レーダー波によって異常箇所を見つけるわけですけれども、異常箇所については、路面に穴をあけ、中にカメラを投入して、実際に穴があいているかどうかの調査を行います。その中で空洞が確認された13カ所について、平成30年度は復旧作業を行ってございます。

これまで、令和元年度につきましては、空洞の疑いがある54カ所に対して、二次調査を行いまして、比較的陥没の危険性の高い19カ所について、今、今年度中の復旧を目指しておりまして、1月30日現在では12カ所の復旧が完了しているところでございます。

○根岸光洋委員  この特に区が必要とする道路というんですか、管理する障害物、例えば除去路線、計画道路というんですか、有事の際に地震とか、そういったことが起きたときに、真っ先にこの道路を使わなきゃいけない、ここで輸送物資を運ばなきゃいけない、こういった道路があると思うんです。これについては、実施はどのような状況でしょうか。

○松田道路整備課長  今、委員から、御指摘のあった、先ほどちょっと冒頭も言いましたけど、重要路線と呼ばれるものには警戒道路、それからバス路線、それから舗装のですね、非常に厚い55型というものの異常の部分と、あとは防災生活道路並びに通学路、これらを重要路線として、3年に1回調査して、これは初年度に調査実施してございます。ですので、しかしながら、この路線については、基本的には、27、28の中で1度調査をして、空洞を見つけたところでございますので、今回、平成30年度で実施した13カ所の主は、細い空洞内で見つかったというものが多かったのかなというふうなところでございます。

○根岸光洋委員  それで、見つかったところを補修していくということで、本当に重大な陥没事故が起きて、例えば車がそこへ落ちてしまうとか、ライフラインがとまってしまうとか、近年でも九州ですか、博多のほうで大きな陥没事故があって、そういったことが起きないために、こういった小さなことから大きなものまであると思うんですが、これを事前に調べて、調査して補修を続けていくということ、大変重要なことであり、それを調査に踏み切っていただいた道路整備課さん初め、都市整備部の英断に大変感謝というか、敬意を表するところなんですが、この実際、工事にするに当たっては、原因がいろいろとあると思うんですよね。区の区道であれ、都道であれ、国道であれ、何らかの原因があって、その原因のところに対しての補修を、工事をお願いするということだと思うんですが、この辺については、ちょっと御説明いただけますか。

○松田道路整備課長  調査につきましては、我々道路管理者である豊島区が、一様に調査して、今、年間で言いますと2,900万円、来年度も計上してございますけど、3,000万円弱で調査を行ってございます。

じゃあ、そこで見つかった異常箇所の補修につきましては、原因が、例えば雨水ますのそばだったり、下水の人孔のそばだったり、それから、例えば東電だとかNTTのハンドホールのそばだとか、比較的因果関係が、何となくこれはこの工事に由来するものじゃないかとわかる場合には、専用企業者のほうに指示をしまして、試掘調査を実施してもらい、空洞があった場合には補修をしてもらってます。

一方で、なかなか原因不明の空洞というのも多いのも、特に小規模な路線に行ったときには多く出てきてるのも現実的にありますので、そういうものについては、区が年間契約をしている業者がありますので、そちらのほうの業者のほうで、工事を復旧するといったものでございます。

○根岸光洋委員  そういう意味では、豊島区が費用をかけて、調査して、それ、原因がもしかしたら、専有している事業者であるということで、その事業者にとっても、大変助かるというか、むしろ幾らかちょっといただいてもいいんじゃないかなと思うんですけども、それは冗談としても。あとこの技術というのが、本当日進月歩で、どんどん進んできてるとは思うんですね。その技術を使って、いろんな無電柱化ですか、今、豊島区でもやってる無電柱化にも活用できるというのも伺っているんですけど、この状況についてはいかがでしょうか。

○松田道路整備課長  今、委員御指摘のとおり、もともと、こちらの技術を路面化、空洞調査の技術を無電柱の既存の移設物の調査に使えるんじゃないかということで、巣鴨地蔵通りにおいて、一番最初は区がその調査費を出したというものではなく、業者さんのほうから、ぜひ巣鴨地蔵通りで試しにやらせてもらえないかという、大変ありがたいお申し出を受けまして、1、2、3工区あるうちの3工区について、業者さんのほうが、これ、無償で調査を行ってもらったものでございます。

それはですね、大変わかりやすく、どこに何があるかというのが一目でわかる、特に三次元で表示されますので、これから、我々が埋設していきます、電線共同溝の位置も、非常にルートとしてつかみやすかったものですから、1工区、2工区において、今度は区がきちんとその対価を支払って、調査を行ったものでございます。

これは、この先の無電柱化事業においては、非常に役立つ技術として、これからも、どんどん発展していくというふうには思うんですけれども、ただ一方で、やっぱり非常に大きなレーダーを積んだトラックを走行させないといけないのと、走行させただけでは波形しかわからないんですね。その波形をいかに既存埋設物と、例えばガスだったり、それから東電管だったりというのを判別するのは、それはそこで、その波形を見ながら既存の埋設台帳とあわせて、実際にそのものをつくるためのコンサルタント的な役割も担ってもらうものですから、非常にその辺難しくして、実際、試掘で我々もその後あけてみると、合っているところもあるので、ちょっとやっぱりずれてる部分もあるのも現状です。

ですので、今はその技術が、できる限り進んで全く試掘がない状態になれば、もっともっと汎用性が広がってくるのかなというふうにも思ってございますので、今後、またどんどんと広がっていくような技術というふうに認識してございます。

○根岸光洋委員  ありがとうございました。こういった技術が進んで、本当に期間、長い期間かかります。無電柱化は特に道路の工事、長い期間かかります。それによって、区民の生活とか、また、その商店街なり、生活する方にとっても大きな負担になります。そういったのが未然にというか、短縮されていく、また、費用も工期も短縮されるということで、経費的にもこれから年がたてばたつほど、調査をすればするほど、豊島区にとっても、財政面にとっても、大変大きな効果をもたらすんじゃないかと思ってございます。今すぐ効果出してくれというのは、なかなか難しいとは思うんですが、しっかり長い間、この積み重ねていっていただいて、また、令和2年度も、引き続きこの調査を引き続けながら、補修工事をやりながら蓄積されたノウハウをまた無電柱化また含めて、区民の安全・安心のために使っていただければと思いますので、以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。